自傷行為で心療内科・精神科を受診してもいい?相談できることと受診の目安、オンライン診療という選択肢を解説

監修者紹介
反町佳穂子
都立病院精神科、精神科病院、心療内科クリニック、企業産業医、大学校医などで精神科医師として従事
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反町佳穂子
都立病院精神科、精神科病院、心療内科クリニック、企業産業医、大学校医などで精神科医師として従事
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自傷行為について悩んでいても、「自分でもなぜしてしまうのかわからない」といった不安を抱えたまま、心療内科や精神科に相談してもよいのか迷っている人は少なくありません。

この記事では、自傷行為の考え方や背景、心療内科・精神科で相談できる内容と受診を検討する目安について解説します。記事を読むことで受診の判断基準が整理され、自分を責める気持ちが少し軽くなるかもしれません。


自傷行為とは~心療内科・精神科での考え方~

自傷行為とは〜心療内科・精神科での考え方〜

まずは、自傷行為の基本的な考え方や背景について整理しましょう。心療内科・精神科でどのように捉えられているのかを確認します。


自傷行為の基本的な考え方

自傷行為とは、自分の身体を意図的に傷つけてしまう行動を指します。しかし、自傷行為が必ずしも「いなくなってしまいたい」という気持ちに結びつくわけではありません。強い不安や緊張、言葉にできない感情を一時的に和らげようとするなかで、行動として現れる場合もあります。

本人にとっては、つらさのなかで必死に耐えようとした結果であることが多いと考えられています。


自傷行為となる行動の一例

自傷行為にはリストカットなどの行為を含め、さまざまな形があります。しかし、行動の現れ方は人によって異なり、特定の方法に限られるものではありません。共通しているのは、強い感情やつらさを自分なりに抱えきれなくなったときに起こりやすい点です。

心療内科・精神科では、行動の種類そのものよりも、その背景にある気持ちや状況に目を向けることが大切にされています。


自傷行為をしてしまう理由

自傷行為には、言葉にできない苦しみをなんとか表現しようとする側面があります。感情があふれてしまうとき、精神的な痛みを身体の感覚に置き換えることで、気持ちを整理しようとする場合もあると考えられています。

また、強い痛みや緊張がかかったとき、脳内ではエンドルフィンなどの脳内麻薬物質が分泌され、一時的に落ち着いた感覚が生じることがあります。この作用は治療的な効果を意味するものではなく、本人が意図して起こしている反応でもありません。

自傷行為は、意志の弱さや性格の問題によって起こるものでもありません。誰かに助けを求められないほどのつらさを抱えたときに、本人なりに耐えようとした結果として現れることがあります。


自傷行為をする人にみられやすい特徴

自傷行為をしている人のなかには、不安や孤独を強く感じていたり、自分を責めやすかったりする人もいます。また、人に頼ることが苦手で、気持ちを内側に抱え込みやすい傾向が重なる場合もあります。

しかし、特定の性格や年齢、環境に限られるものではありません。誰にでも起こりうる心身の反応として理解する視点が大切です。


精神科と心療内科、どちらを受診すべき?

精神科と心療内科どちらを受診すべき?

自傷行為について悩んでいるとき、「精神科と心療内科のどちらを受診すればよいか」と迷う人は少なくありません。現在のメンタルクリニックでは、精神科と心療内科の両方を掲げている場合も多く、自傷行為については、どちらも相談できる体制が整っていることがほとんどです。

精神科と心療内科は役割が重なる部分も多く、日本においては実際には明確に分けることが難しいケースも少なくありません。自傷行為についても背景にある心身の負担を含めて、どちらの診療科でも専門家のサポートを受けることができます。


自傷行為について心療内科・精神科で相談できること

自傷行為について心療内科・精神科で相談できること

心療内科や精神科は、心身の不調やつらさを専門的に扱う診療科です。自傷行為についても行動そのものだけでなく、背景にある感情や生活上の困りごとを含めて相談できます。

ここでは、専門の医療機関でどのような相談ができるのかについて解説します。


医療機関における主なサポート

まずは、自傷行為によって身体的にダメージを負っているのかどうかの判断が必要です。外科的処置が必要となる場合もあり、そういった場合は身体科をまず受診していただく必要があります。

そのうえで、自傷行為に至ってしまう状況、などに関しての相談を心療内科および精神科においておこないます。

診察では無理に原因を決めつけたり、行動を否定したりすることはありません。話せる範囲で現在の気持ちや困りごとを共有し、安心して話せる関係づくりが重視されます。

また、生活リズムの整え方やストレスとの向き合い方について助言を受ける場合もあります。


心療内科・精神科の初診では何をする?

初診では今のつらさや生活の状況を整理し、医師と一緒にこれからどうやって過ごしていくのかを考えていきます。多くの医療機関では次のような流れで進みます。

1.受付・問診票の記入
受付後に問診票へ現在の気分・困りごと・症状がはじまった時期などを書きます。自傷行為についても話せる範囲で、起こりやすいタイミングやどのくらい続いているのかなど、目安を記入すると診察がスムーズです。

2.医師による診察
診察では、問診票の内容をもとに医師が状況を確認しながら、ゆっくり話を聞いていきます。話したくないことがある場合は無理に話す必要はなく、今困っていることから少しずつ話すことで整理ができます。

3.今後の治療方針の決定
初診の情報を踏まえて薬によるサポートを検討したり、カウンセリングや精神療法などを提案したりしながら、無理のない治療方針を一緒に考えます。治療は一方的に進められるものではなく、本人の希望や生活状況を大切しながら調整していくことが基本です。

4.会計
処方診察後に会計をおこない、必要があれば薬の処方が出ます。
自傷行為を止めることだけを目標にするのではなく、つらさの背景を整理しながら少しずつ生きやすさを増やしていく考えが大切です。


心療内科・精神科の初診では何をする?



受診を検討する目安とタイミング

気持ちのつらさが長く続いている場合や、自分だけでは抑えきれない衝動がある場合は、心療内科や精神科への相談を検討する目安になります。また、日常生活や仕事、学業に影響が出ている場合も、医療機関のサポートが役立つことがあります。

すでに通院している人も症状や気持ちに変化があれば、改めて医師に相談することが大切です。


通院が負担に感じる場合はオンライン診療も選択肢に

自傷行為の状況によっては対面診療が必須となることがまず大前提となります。

しかし、自傷行為自体による身体的損傷が軽微な場合、希死念慮を伴わないと判断されうる場合であればオンライン診療も選択肢となるでしょう。

外出がつらい場合や通院に不安を感じる場合は、オンライン診療がよい選択肢となるでしょう。オンライン診療は、自宅から医師に相談ができるため、心身の負担を抑えながら専門的な支援を受けられます。


オンライン診療という選択肢~エニキュアの活用~

オンライン診療という選択肢〜エニキュアの活用〜

通院に対して不安や負担を感じている場合や、医療につながる別の方法を探している人もいるかもしれません。心療内科・精神科の分野では、オンライン診療という選択肢も広がっています。


「誰にも会わずに相談したい」という気持ちに応えるオンライン診療

心療内科や精神科の受診を考えていても、「ほかの患者さまと顔を合わせるのが不安」「知り合いに見られたくない」と感じる人は少なくありません。オンライン診療では、待合室でほかの患者さまと顔を合わせる必要がなく、予約から診察までをオンラインで完結できます。

また、自宅など安心できる環境から受診できるため、緊張しやすい人でも比較的リラックスした状態で話しやすいでしょう。人目を気にせず相談できる点は、受診へのハードルを下げる要素になります。

通院が負担に感じられる場合は、エニキュアのようなオンライン診療を活用し、無理のない形で医療機関につながる方法もあります。


エニキュアのオンライン診療の特徴

エニキュアのオンライン診療は、初診から相談が可能で、予約・問診・診察までをスマートフォン1つで完結できます。24時間いつでも予約できるため、日中に時間を取りづらい人や、すぐに予約手続きをしたい人にも利用しやすい仕組みです。

診察では、医師が1人ひとりの状況に合わせて話をていねいに聞いていきます。「うまく説明ができるか不安」「何から話せばよいかわからない」という段階でも相談しやすい点が特徴です。診察内容や今後の治療方針についても、本人の状況や希望を尊重しながら一緒に検討していきます。

エニキュアは、必要に応じて対面診療をおこなう医療機関を紹介することもあるため、オンライン診療から対面診療への切り替えもスムーズに進められます。

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自傷行為についてのよくある質問

自傷行為についてのよくある質問

自傷行為や心療内科・精神科の受診については、事前に知っておきたいことがいくつかあるかもしれません。ここでは、自傷行為や心療内科・精神科の受診についてよくある質問をまとめました。


自傷行為があると必ず入院になりますか?

自傷行為があることで、必ず入院になるわけではありません。入院が検討されるのは、安全の確保が難しい場合や、集中的なサポートが必要と判断された場合に限られます。多くの場合は、外来での診療をおこない、医師と相談しながら治療方針が決められます。


うまく話せなくても心療内科を受診してもよいですか?

心療内科の診察では、医師が質問をしながら少しずつ状況を整理していくため、無理に説明しようとする必要はありません。沈黙があっても話せるペースを大切にしてもらえます。

「つらい」「どうしてよいかわからない」といった気持ちを伝えるだけでも、診察のきっかけになります。


すでに精神科や心療内科に通院していますが、自傷行為について相談してもよいですか?

すでに通院している場合でも自傷行為について相談することは、とても大切です。症状や気持ちは時間とともに変化するため、医師に現在の状態を共有することで、治療方針が調整されます。


家族に知られずに相談することはできますか?

オンライン診療では、自宅など落ち着いた環境から診察をうけられるため、周囲に知られにくいと感じる人もいます。自分が安心できる形で相談できる方法を選ぶことが大切です。


まとめ:自傷行為で悩んだら心療内科・精神科を受診する選択肢を

自傷行為で悩んだら心療内科・精神科を受診する選択肢を

この記事では、自傷行為の考え方や背景、心療内科・精神科で相談できる内容、受診を検討する目安について解説しました。

自傷行為は特別な人に起こるものではなく、強いストレスや不安を抱えたときに現れるサインの1つです。心療内科や精神科は苦しさを1人で抱え込まず、医師と一緒に整理していくための相談先として存在しています。

通院に不安がある場合は、エニキュアのようなオンライン診療を活用する方法もあります。エニキュアは初診からオンライン診療が可能で、お手持ちのスマートフォンで自宅からいつでも予約ができます。無理のない形で医療とつながり、自分のペースで安心できる時間を少しずつ増やしていきましょう。

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