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不安で胸が苦しい原因はストレス?考えられる病気・対処法について解説【精神科オンライン診療】
「不安で胸が苦しい」と感じたことはありませんか?
一般的に発表やプレゼン、試験など不安やストレスを感じやすい場面では、胸が苦しくなりやすい傾向にあります。しかし、ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、動悸や息切れ、胸痛などを引き起こし、日常生活に支障をきたす場合もあります。
症状が続く場合は、精神科オンライン診療に相談することが選択肢のひとつとして挙げられます。
この記事では、不安で胸が苦しいときの症状や原因、考えられる病気、対処法について解説します。
不安で胸が苦しいときの症状・原因
不安で胸が苦しいときは、以下のような症状が現れます。
・動悸・息切れ
・めまい・ふらつき
・胸痛
・冷や汗・震え
症状の概要・原因について、詳しく見てみましょう。
動悸・息切れ
不安を感じると動悸や息切れを感じる場合があります。たとえば、仕事のプレゼン前に突然動悸がはじまったり、電車で通勤中に息切れを感じたりする方もいるでしょう。
動悸や息切れを感じる原因は、自律神経のバランスが崩れるためです。自律神経のうち、交感神経は活動時に心拍数を上昇させる一方で、副交感神経はリラックス時に心身を落ち着かせます。
不安を感じると交感神経が優位になり、心拍数が速くなるため、動悸や息切れを引き起こす場合もあります。
めまい・ふらつき
めまいやふらつきも、不安による症状の一種です。ストレスが蓄積された結果、身体のバランス感覚が過剰に反応し、精神的な緊張が身体に影響をおよぼします。
めまいやふらつきは、将来に対する不安や仕事の悩み、人間関係トラブルなど、長期にわたる問題を抱えている場合、発症しやすい傾向にあります。
胸痛
胸部の圧迫感や締め付け感も、不安による症状の1つです。仕事が忙しくて時間に追われたり、大きなプレッシャーを感じたりすると、心臓に大きな負担がかかり、胸に痛みを感じる方もいます。
強いストレスを感じていると、交感神経が働きすぎている状態が続き、脈拍や心拍数がつねに高くなります。負担が蓄積されると違和感や痛みに繋がり、症状として現れるのです。
冷や汗・震え
不安を感じる状況下では、体が緊張して冷汗をかいたり、体が震えたりします。とくに大勢の前で発表するときや、大事な試験や面接を受けるときに起きやすいです。
冷や汗や震えは、身体が危険に備えるための自然な反応です。ストレスや恐怖を感じると交感神経が活性化し、身体が自己防衛のために準備を整えるため、発汗が促されます。
不安で胸が苦しいときに考えられる病気
不安で胸が苦しいときは、以下の病気の可能性があります。
・自律神経失調症
・不安障害
・適応障害
各疾患の特徴に当てはまった場合は精神科を受診し、医師に相談してみましょう。
自律神経失調症
自律神経失調症は、ストレスや生活習慣の乱れにより、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると発症する病気です。
自律神経失調症の症状は、以下のようなものがあります。
・胸の苦しさ
・動悸
・息切れ
・過呼吸
・耳鳴り
・不眠
・不安感
自律神経失調症の症状は多岐にわたるため、具体的な診断基準は設けられていません。とくに気になる症状に合わせて病院を受診し、異常が見られなかったときに診断されるケースも多いです。
不安障害
不安障害は、過度の不安によって、日常生活に影響をおよぼす精神疾患です。具体例は以下のとおりです。
⚫︎社会不安障害
・人前で話すことや他人と接することに対して強い不安を感じる
・外出や人混みを避けるようになり、日常生活に支障をきたす
・動悸や発汗、吐き気などをともなう場合もある
⚫︎全般性不安障害
・特定の状況に限らず、日常生活全般にわたって過剰な不安を感じる
・胸の苦しさや動悸、筋肉の緊張などが見られる場合もある
特定の場所・状況で胸の苦しさを感じたり、つねに不安を感じたりする場合は、不安障害の可能性があります。精神科を受診し、医師に相談してみましょう。
適応障害
適応障害は、仕事や人間関係など、特定のストレス因子によって引き起こされる病気です。不安やストレスによる自律神経の乱れが原因とされており、とくに部署異動や転勤、引っ越しなど、環境変化をきっかけに発症する方が多いです。
適応障害の身体的な症状として、胸の圧迫感や息苦しさを感じる場合もあります。人によっては、動悸やめまい、吐き気などを感じる方もいます。
ストレスの原因がはっきりとわかっていて、1〜2週間ほど症状が続いている場合は、適応障害の可能性があるため、早めに精神科を受診してください。
不安で胸が苦しいときの対処法
不安で胸が苦しいときの対処法は、以下の6つです。
・腹式呼吸
・リラクゼーション法
・食生活の見直し
・適度な運動
・音楽鑑賞
・病院の受診
詳しく見てみましょう。
腹式呼吸をする
腹式呼吸とは、横隔膜を使って深く呼吸する方法です。副交感神経を優位にさせ、不安感を軽減するのに役立ちます。
腹式呼吸の具体的な手順は、以下のとおりです。
⚫︎リラックスした姿勢を取る:
椅子に座るか横になり、背筋を伸ばす
目を閉じて、心を落ち着ける
⚫︎手をお腹に当てる:
片方の手をお腹に当てて、お腹が膨らむのを感じながら呼吸する
⚫︎息を吸う:
鼻からゆっくりと深く息を吸い込む
お腹が膨らむのを意識し、3秒ほどかけて息を吸い込む
⚫︎息を止める:
吸ったあと、1秒ほど息を止める
⚫︎息を吐く:
口からゆっくりと息を吐き出す
お腹がへこむのを感じながら、4秒ほどかけて吐き出す
⚫︎1~5を5〜10分かけて繰り返す
腹式呼吸は心身をリラックスさせるため、不安や緊張が強いときに有効です。
リラクゼーション法を取り入れる
不安で胸が苦しいと感じる場合、以下のリラクゼーション法を取り入れてみましょう。
⚫︎呼吸筋ストレッチ
・肩や胸、背中の筋肉を毎日ストレッチして、呼吸機能を高める方法
・試験前や不安を感じたときにおこなうと効果的
⚫︎漸進的筋弛緩法
・手や足の筋肉を強く緊張させたあと、ゆっくりと力を抜いていく方法
・身体全体の緊張が和らげる効果がある
⚫︎自律訓練法
・自己暗示を用いて心身のリラックス状態を作り出す技法
・手足が重たい、心臓が規則正しく動いているといった自己暗示を繰り返し、リラックス感を高める
上記のリラクゼーション法は、日常生活に取り入れやすく、不安感や胸の苦しさを軽減する効果が期待できます。呼吸や身体の動きを意識すると、自律神経系にもよい影響があり、心身ともにリラックスできるでしょう。
食生活を見直す
食生活の改善は、不安感や胸の苦しさを和らげる効果があります。1日3食を決まった時間に摂ることで、自律神経のバランスを整え、不安感を軽減するでしょう。
不安やストレスを和らげるには、以下の栄養素がおすすめです。
⚫︎オメガ3脂肪酸
・不安症状を軽減する
・青魚に含まれる
⚫︎トリプトファン
・セロトニンの生成を助ける
・大豆や卵に含まれる
⚫︎ビタミンC
・ストレスを軽減する
・柑橘類やブロッコリーに含まれる
⚫︎マグネシウム
・リラックス効果がある
・ナッツ類や緑黄色野菜に含まれる
また、過度のアルコールや刺激物の摂取は控えましょう。アルコールの過剰摂取は心臓に負担をかけ、ストレスを増加させるためです。カフェインや辛い食べ物は心拍数を上げ、不安を悪化させる可能性があります。
適度に運動する
適度な運動は、ストレスホルモン・コルチゾールの分泌を抑制し、不安やストレスを減らします。また、ウォーキングやヨガなどの軽い有酸素運動は、心拍数を上げ、幸福ホルモン・エンドルフィンを分泌し、抑うつ気分を改善します。
音楽を楽しむ
不安で胸が苦しいと感じるときは、音楽を聴いて心を落ち着けるとよいでしょう。ゆったりした明るい響きの音楽を選ぶと、よりリラックス効果を高めてくれます。とくに入浴時や休憩時に聴くと、心身の緊張を解きほぐせる場合もあります。
病院を受診する
上記の対処法を試しても胸の苦しさが改善しない場合、精神科の受診をおすすめします。日常生活に支障をきたすほどの不安や胸の苦しさを感じた場合は、早めに専門医に相談することが重要です。
まとめ:不安で胸が苦しいときは精神科オンライン診療への相談も選択肢のひとつです
不安で胸が苦しい原因として、ストレスが考えられます。ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になると、心拍数や脈拍が上昇し、胸の苦しさを感じる場合があるためです。
胸の苦しさは、自律神経失調症や不安障害、適応障害などの病気の可能性も考えられます。
症状が続く場合は、精神科を受診しましょう。
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