パニック障害とは?電車に乗れない…発作が起こったときの対処法や治療について解説

監修者紹介
河邊眞好
大学病院、単科精神科病院などを経て、現在は総合病院精神科で地域の精神科医療に従事。 精神保健指定医 / 日本精神神経学会専門医・指導医 / 公認心理師 / 厚労省認定認知症サポート医 / 日本精神神経学会認知症診療医 / 臨床研修指導医 / 緩和ケア研修会修了 / コンサータ処方登録医
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河邊眞好
大学病院、単科精神科病院などを経て、現在は総合病院精神科で地域の精神科医療に従事。 精神保健指定医 / 日本精神神経学会専門医・指導医 / 公認心理師 / 厚労省認定認知症サポート医 / 日本精神神経学会認知症診療医 / 臨床研修指導医 / 緩和ケア研修会修了 / コンサータ処方登録医
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電車にのっているとき、突然激しい動悸や息苦しさに襲われて「このまま死んでしまうのではないか」と感じる症状は、パニック発作の可能性があります。パニック発作が何度も繰り返されると、パニック障害という病気につながることがあります。ただし、パニック障害は適切な治療により、改善が期待できる病気です。

今回は、パニック障害の症状・原因・治療法について解説します。正しい知識を身につけて、リラックスして電車に乗れる日々を目指しましょう。


パニック障害とは?不安で電車に乗れないときは病気の可能性あり

パニック障害とは?不安で電車に乗れないときは病気の可能性あり

パニック障害とは、突然強い不安や恐怖に襲われるパニック発作が何度も起こる病気です。電車に乗っているときや、人が多い場所にいるとき、あるいはとくに理由もなく、急に体が苦しくなり「このまま気を失ってしまうかも」と感じるような発作が繰り返されることが特徴です。

この発作は命に関わるものではありませんが、とてもつらく、本人には「死んでしまうのでは」というほどの恐怖を感じることがあります。一度経験すると「またあの発作が起きたらどうしよう」という不安が強くなり、次第に外出や人との関わりを避けるようになる人もいます。

薬物療法や認知行動療法などの適切な治療を受けると、改善が期待できる病気です。


パニック障害にはどんな症状がある?

パニック障害にはどんな症状がある?

パニック障害には、いくつかの特徴的な症状があります。以下では、パニック障害の症状について解説していきます。


パニック発作

パニック発作では、体と心にさまざまな症状が同時に現れます。たとえば、急に心臓がドキドキして苦しくなったり、息がしづらくなったり、めまいがして体の力が抜けるような感じがしたりします。また、人によっては吐き気を感じたり、手足が震えたり、冷や汗が出たりすることもあります。

このような発作が起きたとき、多くの人は「心臓に異常があるのでは?」「救急車を呼ばないと」と思うほどの強い不安に襲われます。でも、実際には検査をしても身体に特別な異常は見つからないことが多く、それがまた本人を混乱させてしまいます。

さらに、発作のときには「現実じゃない感じがする」「自分の身体なのに自分ではないような感覚になる」など、不思議な感覚になる人もいます。これを、現実感の消失や離人感と呼びます。


「また起きたらどうしよう」という予期不安

一度パニック発作を経験すると、「またあんな発作が起きたらどうしよう」と考えるようになってしまいます。このような気持ちは予期不安と呼ばれ、発作がないときでもずっと不安な気持ちを引きずってしまうのです。

予期不安が強くなると、人との約束や外出に対しても不安を感じやすくなり、だんだんと生活の自由が制限されてしまいます。最初は気軽に外出できていた人でも、発作が起きるかもしれないと思って外に出るのが怖くなってしまうのです。


行動範囲が狭くなる広場恐怖

予期不安が続くと、人が多い場所やすぐに逃げられない場所を避けるようになってしまうことがあります。たとえば、電車やバス・映画館・スーパーのレジの列など、「発作が起きてもすぐに逃げられない」と感じる場所がどんどん怖くなってしまうのです。

このように、特定の場所や状況に対して強い不安を感じ、避けるようになる症状を広場恐怖といいます。実際には広場に限った話ではなく、「逃げ場がない」と感じるあらゆる場所が対象になることがあります。

この状態が続くと、外出するのも怖くなり、家のなかにこもりがちになったり、仕事や学校にも行けなくなったりする場合もあります。日常生活に大きな影響を与えてしまうのが、パニック障害のつらいところです。


無意識のうちに避けてしまう回避行動

予期不安や広場恐怖の影響で、人は自分でも気づかないうちに、発作が起きそうな場所や状況を避けるようになります。これを回避行動といいます。

たとえば、電車に乗ることが怖くなって、無理をして長い距離を歩いたり、タクシーを使ったりする。人が多いイベントには誘われても断る。仕事の打ち合わせや学校の授業を理由なく休んでしまう。そういった行動が日常生活に積み重なることで、少しずつ人とのつながりや自信を失ってしまうことがあります。

この回避行動は、短期的には安心感を与えてくれるかもしれませんが、長い目で見ると、不安の原因と向き合う機会を失ってしまうため、回復を遅らせてしまうことがあります。


パニック障害にはどんな症状がある? まとめ




パニック障害の原因や引き起こすきっかけ

パニック障害の原因や引き起こすきっかけ

パニック障害の原因はひとつではありません。いくつかの要因が重なり合って起こると考えられています。パニック障害の主な原因は、以下のとおりです。


脳の機能異常

脳にある扁桃核という部分が、危険を感じ取って身体に警告を出す働きをもっています。パニック障害の人ではこの扁桃核が過剰に反応して、実際には危険がない場合でも強い不安や恐怖を感じてしまうのです。


神経伝達物質のバランスの乱れ

脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が、感情や不安のコントロールに関わっています。これらの物質のバランスが崩れると、不安を感じやすくなり、自律神経のバランスも崩れやすくなってしまうのです。その結果、ささいなきっかけでも強い不安や恐怖を感じ、パニック発作につながると考えられています。


過去のトラウマ

交通事故・災害・家庭内の問題など、心に強い衝撃を受けた出来事が引き金になることがあります。過去に大きなストレスやトラウマを経験した人は、似たような状況に直面したときに、発作を起こしやすくなる傾向があるのです。


パニック障害の原因・きっかけ




パニック障害のの治し方が知りたい!治療法は?

パニック障害のの治し方が知りたい!治療法は?

パニック障害の治療には、薬物療法と認知行動療法の2つの方法が効果的です。両方を組み合わせると、電車にのれるようになったり、日常生活に支障のないレベルまで回復したりできる場合があります。


症状を安定させる薬物療法

発作が起きたときに症状を和らげるために、医師が抗不安薬や抗うつ薬などを処方することがあります。これらの薬は、脳の働きを落ち着かせる役割を持っており、不安をやわらげる効果が期待できるためです。


発作を起きにくくする認知療法

薬だけでなく、認知行動療法という心のトレーニングもとても効果的とされています。これは、発作が起きたときに「またパニックになったらどうしよう」と考えるクセを見直して、冷静に対処できるようにする方法です。

また、苦手な状況に少しずつ慣れていく曝露療法(ばくろりょうほう)も取り入れられることがあります。これは、自分の安心できるペースで少しずつ外に出てみたり、人の多い場所に挑戦したりする練習です。

治療はすぐに結果が出るものではありませんが、時間をかけて少しずつ不安を減らしていくことができます。


パニック障害はオンライン診療が可能◎エニキュアでは少ない負担で治療が受けられます

パニック障害はオンライン診療が可能◎エニキュアでは少ない負担で治療が受けられます

自宅にいながら治療を受けられるオンライン診療は、パニック障害の症状でお悩みの人に向いています。医師の診察から薬の受け取りまでスマートフォン1つで完結するため、電車に乗ることが怖い人でも、無理なく治療を続けられるでしょう。

この章では、パニック障害をオンライン診療で治療するメリットや、対面診療との違いについて紹介します。


パニック障害をオンライン診療で治療するメリット

パニック障害の治療には、薬を使った治療や、少しずつ不安と向き合っていく練習が効果的です。そのためには精神科や心療内科のクリニックに通う必要があります。しかし、実際には「通うこと自体がとてもつらい」と感じる人も少なくありません。

たとえば、電車に乗るのが怖い・待合室で人と一緒にいると不安になる・病院の場所まで行く気力が出ない。そんな状態では、治療を受けたくても、クリニックのドアを開けること自体が大きなハードルになってしまうのです。

そこでおすすめなのが、精神科オンライン診療のエニキュアです。


オンラインのため電車や人混みに行く必要がない

エニキュアでは、スマートフォンと通信環境さえそろっていれば医師の診察を受けることができます。ビデオ通話のような感覚で、自宅にいながら診察を受けることができるのです。画面越しではありますが、医師に症状を伝えたり、薬の相談をしたり、必要な処方を受けたりすることができます。

とくにパニック障害の人にとっては、オンライン診療は心強い味方になります。病院に行くという行動自体が、不安を引き起こす原因になってしまうからです。オンラインなら、家という安心できる場所で、落ち着いた気持ちで医師と話すことができます。

調子が悪くてベッドから出られないときでも、スマートフォンを手に取るだけで受診できるというのは、これまでの治療とは大きく異なる点です。


無理のないペースで進められる安心感がある

エニキュアのよいところは、今の自分にちょうどいい距離感で治療をはじめられることです。はじめから対面で話すのが不安な方でも、画面越しであれば少し緊張が和らぐかもしれません。

また、エニキュアは完全予約制のため、待ち時間もほとんどありません。そのため、ほかの患者さまと顔を合わせることも、通院のための移動時間もなく、治療に必要なエネルギーをぐっと少なくできます。こうした小さな負担の少なさが、継続的な治療を続けるうえでとても大切になるのです。

オンライン診療を活用することで、これまで「治療したいけど、どうしても通えない」と悩んでいた人も、治療の1歩を踏み出せるでしょう。


パニック障害の対面診療とオンライン診療との違い

対面診療では病院まで行く必要がありますが、オンライン診療は自宅で診察を受けられることが魅力です。電車での移動や待合室にいるあいだに「発作が起きたらどうしよう」と心配せずに、自室でリラックスしながら医師と話せます。薬の処方や治療の質は対面とほとんど変わりませんが、通院のストレスがない分、治療を続けやすくなるでしょう。


パニック障害で電車に乗るのが怖い、外出が不安……こんな人におすすめです

「電車に乗るのが怖い」「人混みで息苦しくなる」とパニック障害の症状でお悩みの人こそ、オンライン診療がおすすめです。通勤電車で発作が起きた経験があると、「同じことが起きるのでは」と不安になりますよね。

エニキュアのオンライン診療なら、いつものお部屋でリラックスしながら診察を受けられます。電車でのパニック発作でお悩みの人も、無理して病院に通わずにしっかりとした治療が受けられるのがメリットです。1人で抱え込まずに、まずはご相談ください。きっと心が軽くなるはずです。

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パニック障害をオンライン診療で治療するメリット




パニック発作の症状が突然起こったら?対処法を覚えておこう

パニック発作の症状が突然起こったら?対処法を覚えておこう

パニック障害の発作が起きてしまったとき、どうしたらよいのかわからずに不安になってしまいますよね。そのようなときは、対処法を知っておくと心に余裕が生まれ、症状も和らぎやすくなります。パニック発作を落ち着かせる具体的な方法を紹介するため、お困りの人はお試しください。


安全な場所を確保し深呼吸する

パニック発作が起きそうになったら、安心できる場所に移動することが大切です。職場では廊下やトイレに向かったり、買物中なら店の外にでたりして、落ち着ける環境をつくりましょう。

電車内で発作が起きそうになったら、無理せず途中下車することも1つの方法です。ホームで新鮮な空気を吸いながら深呼吸をすると、気持ちが落ち着くでしょう。普段から出口に近い席をえらぶと、いつでも降りられると思えるので安心感を得られますよ。


意識をほかのことにそらす

発作が起きそうになったら、不安な気持ちから意識をそらすことが効果的です。スマートフォンで音楽を聴いたり、好きな写真をみたりして心を落ち着かせましょう。周りを見回して、赤いものを5つ見つける・車の台数を数えるなどのゲーム感覚で取り組むことも効果的です。癒される音楽や動画をスマートフォンに入れておくと、すぐに使えてリラックスできます。


頓服薬を服用する

パニック発作が起こりそうなときは、我慢せず早めに頓服薬を飲むことも1つの対処法です。頓服薬は、発作が起きたときに服用する即効性のある薬です。動悸がしたり、不安が強くなったりしたときに飲むと、症状を和らげる効果が期待できます。

頓服薬は、医師の指示に従って正しい量とタイミングで服用してください。効果が現れるまでに時間がかかる場合もあるため、症状が軽いうちに飲むことも1つの選択肢です。


パニック発作が起こったときの対処法




パニック障害についてよくある質問と回答

パニック障害についてよくある質問と回答

パニック障害に関して、よくある質問にお答えします。日常をゆったりとした気持ちで過ごすために、ご活用ください。


パニック障害だと電車で発作を起こしやすいのはなぜですか?

電車は窓が開かず閉じ込められた感覚になり、パニック障害の人が発作を起こしやすいといわれています。電車の揺れ・人混みによる圧迫感・すぐに降りられない状況が、不安を増幅させてしまうためです。発作が起きたときに周りの人にどう思われるか気になったり、次の駅まで降りられない恐怖を感じたりするのも、症状を悪化させる原因になります。

パニック発作が起きた際にすぐに電車を降りられるよう、各駅停車を利用することも1つの方法です。停車駅が多いほど、安心感を得られます。


パニック障害は何科を受診すればよいですか?

パニック障害の診断・治療は、精神科や心療内科で受けられます。パニック障害は脳の機能や神経伝達物質のバランスに関わる病気であり、専門的な知識をもつ医師による治療が適しているためです。

「電車に乗ることが怖くて受診のハードルが高い」と不安な人は、オンライン診療を利用すると、無理なく治療を続けられるでしょう。エニキュアでも、自宅にいながら精神科医・心療内科医の診察・治療を受けられます。


パニック障害の治療期間はどのくらいですか?

パニック障害の治療期間は人それぞれですが、治療をはじめて数か月で日常生活にほとんど支障がなくなるほど回復する人も少なくありません。海外の研究では、治療をはじめて半年から1年後に、約57%の人が寛解に向かったとの報告もあります。

途中で治療をやめると再発のリスクが高くなる可能性があるため、医師と相談しながら自分のペースで治療を続けることが大切です。


どんな場合にパニック障害と診断されますか?

パニック障害の診断は、まず身体の病気が原因でないかを医師が確認します。そのうえで、パニック発作を何度も経験しており、以下のような状態のいずれか、または両方が、1か月続いているかが診断の条件です。


・「また発作が起きるのではないか」と心配が続いている

・発作を避けるために電車に乗らなくなったり、人との付き合いをやめてしまったりする


「こんな状態で病院に行ってよいのかな」と抱え込まずに、医師への相談を検討しましょう。


電車が怖い、外出が不安などパニック障害はエニキュアに相談を

電車が怖い、外出が不安などパニック障害はエニキュアに相談を

電車内で起こる動悸・息苦しさ・強い恐怖感は、パニック障害という病気の可能性があります。一度発作を経験すると「また起きるのでは」との予期不安から電車を避けたり、通勤や日常生活に支障をきたしたりする場合があります。

しかし、パニック障害は、薬や認知行動療法で改善が見込まれる病気です。精神科・心療内科で適切な診断や治療を受けると、心身の回復に近づくでしょう。

「電車が怖くて受診できない」とお悩みの人は、自宅から診察を受けられるオンライン診療が1つの選択肢としてあります。1人で抱え込まずに、まずはエニキュアに相談してみませんか?

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