クロチアゼパム(リーゼ)は強い?効果と副作用【精神科・心療内科】

監修者紹介
佐藤 恒一
総合病院門前薬局、精神科クリニック門前薬局にて勤務。調剤業務・服薬指導を経験後、薬局チェーン本部のDI(医薬情報)部門に所属し、医薬品情報提供や安全性対応に従事。
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佐藤 恒一
総合病院門前薬局、精神科クリニック門前薬局にて勤務。調剤業務・服薬指導を経験後、薬局チェーン本部のDI(医薬情報)部門に所属し、医薬品情報提供や安全性対応に従事。
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クロチアゼパム(リーゼ)は、不安や緊張・抑うつなどの心身の不調や、めまい・肩こりなどの身体症状にも効果が期待できる抗不安薬です。脳のベンゾジアゼピン受容体に作用し、気持ちを和らげます。

今回は、クロチアゼパムの効果・副作用・効果が現れるまでの時間などをお伝えします。クロチアゼパムを正しく理解し、納得して治療を続けるための一助となれば嬉しいです。


クロチアゼパムの特徴|強さは?

クロチアゼパムの特徴や強さは?

クロチアゼパム(商品名:リーゼ)は、1978年に発売されたチエノジアゼピン系(短時間型のベンゾジアゼピン系)抗不安薬です。心身の不調や不安を和らげる作用があります。

クロチアゼパムは比較的作用が穏やかで、副作用も少なめなことが特徴です。短時間型に分類されるため、効果が現れるまでの時間が早く、以下のような場面で使われます。

・すぐに効果を期待したいとき
・少量から段階的に使いたいとき

代表的な商品名はリーゼで、ジェネリックも複数あり、費用を抑えて使用できる場合があります。


クロチアゼパムの効果

クロチアゼパムの効果

精神科で処方されるクロチアゼパムは、不安や緊張に伴う身体の不調を和らげる効果が期待できます。ここでは、具体的にどのような症状に使われるのか、見ていきましょう。


不安・緊張・抑うつ症状

クロチアゼパムの主な効果は、不安・緊張・抑うつに伴う精神症状を和らげることです。心身症(消化器疾患、循環器疾患)における不安や、自律神経失調症など、幅広く使われます。

強い不安や緊張が続くと、心身にさまざまな不調が現れることがあります。クロチアゼパムは気持ちを落ち着けることで生活の負担を減らし、過ごしやすさをサポートする薬です。

ただし、うつ病そのものに対する抗うつ作用は強くなく、一般的には抑うつ状態に伴う不安・焦燥感・不眠などを補助的に和らげる目的で処方されます。


心身症における不安・緊張・抑うつ

心身症は、ストレスや精神的な疲れが関係して現れる身体の不調です。胃・十二指腸潰瘍や過敏性腸症候群など、多くの疾患が含まれます。

クロチアゼパムは、心身症に伴う不安・緊張・抑うつなどと、身体症状の両方に効果が期待できます。具体的には、以下のような身体症状の軽減につながるでしょう。

【代表的な身体症状の例】

・動悸
・息苦しさ
・めまい
・発汗
・消化器症状(胃痛・腹部不快感など)


睡眠障害|睡眠薬として使える?

クロチアゼパムは眠気を強く引き起こすタイプの睡眠薬ではなく、精神的な緊張を和らげることで、睡眠の安定をサポートします。強い不安が続くと眠りにくくなることがありますが、気持ちを落ち着かせることで眠りやすさを助けます。

クロチアゼパムは精神的な緊張をゆるめることで、睡眠を含む日常の不調を和らげる薬です。ただし、直接的な睡眠薬ではないため、使用目的は補助的です。強い眠りを促す治療が必要な場合は、別の治療や薬が選ばれることもあります。

不安や緊張・心身の不調で悩む人は、精神科のオンライン診療でも相談できます。くわしくは、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】はじめての精神科でもオンライン診療を受診できる?メリットと注意点について解説


クロチアゼパムの副作用と危険性

クロチアゼパムの副作用と危険性

クロチアゼパムは正しく使うことで効果が期待できる薬ですが、効果的に治療を続けるために知っておきたいポイントもあります。ここでは、クロチアゼパムで注意したい副作用についてお伝えします。


クロチアゼパムと眠気

クロチアゼパムは比較的作用が穏やかな薬ですが、体質や体調によっては眠気が出て、日中の活動がつらく感じることもあります。眠気や注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるため、服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしましょう。

一方で、眠気の副作用が出やすい人では、作用を利用して寝る前に処方されることもあります。ただし、主な目的は不安や緊張を和らげることです。

クロチアゼパムで眠気が気になる際は、医師が薬の量や飲む時間を見直すことで改善する場合があります。負担を感じるときは、早めに医師に相談することが大切です。


クロチアゼパムと反跳性不安(はんちょうせいふあん)

クロチアゼパムは、作用時間が比較的短い抗不安薬です。短時間作用型の薬は、一定期間続けて薬を飲んだあとに急にやめると、不安が一時的に強まることがあり、これを反跳性不安と呼びます。

反跳性不安は必ず起こるものではありませんが、自己判断で急に薬をやめた場合に起こることがあります。薬を中止・減量する際は、医師の指示のもとで少しずつ調整しましょう。


クロチアゼパムと依存性・離脱症状

抗不安薬を長い期間飲んでいると、薬を減らしたりやめたりしたときに、離脱症状が現れることがあります。これは身体依存と呼ばれ、身体が薬に慣れた状態になっているため、急に薬がなくなることで不調が起こるものです。また、続けて飲んでいると「薬を摂取したいと強く思いコントロールが出来ない」といった薬物依存の症状があらわれることもあります。

具体的には以下のような離脱症状が、みられることがあります。

・身体がけいれんする感じ
・頭がぼんやりして混乱する、興奮状態、幻覚、妄想など
・手足が震える
・眠りにくくなる
・不安や落ち着かなさが強まる

これらの症状がでると、薬を続けたい気持ちが強くなることもあります。クロチアゼパムを使用する際は自己判断で中断せず、医師と相談しながら調整することが大切です。


クロチアゼパムの用量・効果の現れ方

クロチアゼパムの用量・効果の現れ方

クロチアゼパムが自分の身体にどのように作用し、どのくらいの時間効果を発揮するのかを理解することは、効果的な治療につながります。ここからは、クロチアゼパムの使い方と効果の持続時間について見ていきましょう。


クロチアゼパムの用法や錠形

クロチアゼパムの一般的な用法・用量は以下のとおりです。

・通常用量(成人):1回5mg〜10mgを1日3回にわけて服用(1日あたり15mg〜30mg)
・用法:1日3回にわけて服用

クロチアゼパムは、医師の判断により症状が強いときにのみ使用する頓服として処方されることもあります。錠形は5mg錠・10mg錠があり、先発品のリーゼのほか、同成分のジェネリック医薬品も複数販売されています。

年齢や症状によって薬の量は細かく調整されるため、薬を飲む際は必ず医師の指示に従ってください。


効果が現れるまで【最高血中濃度到達時間】

クロチアゼパムを飲むと有効成分は消化管から吸収され、血液中へ移行します。血液中の薬の濃度がもっとも高くなるタイミングを、最高血中濃度到達時間と呼び、効果が現れはじめる目安です。

クロチアゼパムでは健康な成人の場合、薬を飲んでからおよそ30分〜1時間程度で最高血中濃度に達するとされています。そのため、薬を飲んだあと比較的早い段階で、不安や緊張が和らいでくることがあります。


クロチアゼパムの効果が続く時間

薬が身体のなかで分解・排泄され、血液中の濃度が半分になるまでにかかる時間を半減期と呼びます。半減期は、薬の効果がどのくらい続くかを考える際の目安です。

クロチアゼパムでは、半減期がおよそ6〜8時間程度と報告されています。ほかの長時間作用型のベンゾジアゼピン系と比べると短く、クロチアゼパムは短時間作用型に分類されます。

作用時間が短いことから、日中に薬を飲んでも翌朝に眠気やふらつきが残りにくい点はメリットともいえるでしょう。ただし、効果の現れ方には個人差があることをご理解ください。


不安や緊張での悩みはオンライン診療で相談できる

不安や緊張での悩みはオンライン診療で相談できる

「急に不安が強くなる」「外出する気力が出ず、通院がつらい」といった人には、オンライン診療を活用するのも1つの方法です。自宅から受診できるため、移動や待ち時間の負担がありません。そのため、不安で外出が難しいときも、無理なく医師に相談できます。

エニキュアでは、医師が診察のうえ適応があると判断した場合に、クロチアゼパムについての相談や継続処方が可能です。初診での処方はおこなっていませんが、再診以降は、症状の経過を確認しながら対応しています。薬は最短翌日に、自宅へ届くことがあります。

「この程度で相談していいのかな」と1人で抱え込まず、まずは相談してみませんか?

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クロチアゼパムでよくある質問

クロチアゼパムでよくある質問

「クロチアゼパムは精神安定剤なの?」「運転してよいの?」など、患者さまが気になるポイントについて、回答します。疑問が解消されることで、前向きに治療に取り組めるでしょう。


クロチアゼパムは精神安定剤ですか?

クロチアゼパムは精神安定剤と呼ばれることがありますが、公的な薬効分類上は「心身安定剤」に分類されます。不安や緊張を和らげ、気持ちを落ち着かせる作用があり、チエノジアゼピン系(短時間型のベンゾジアゼピン系)の抗不安薬として精神科や心療内科で幅広く使われている薬です。


クロチアゼパムは運転に影響しますか?

クロチアゼパムを飲むと、眠気や集中力・注意力・反射運動能力の低下が出ることがあります。服用中は、自動車の運転や機械の操作に従事しないようにしましょう。気になることがあれば、医師に相談してください。


まとめ|クロチアゼパムは不安を和らげる効果が期待できる

クロチアゼパムは不安を和らげる効果が期待できる

クロチアゼパム(リーゼ)は、心身症や自律神経失調症における不安や緊張・抑うつに伴う心身の不調を和らげる抗不安薬です。効果が現れるまでが比較的早く、気持ちの高ぶりを落ち着かせることで、眠りやすい状態を整える点も特徴です。

依存や副作用を防ぐには、医師の指示を守って薬を飲むことが大切です。不安や体調不良が続き、「通院がつらい」「まずは相談したい」と感じる人は、エニキュアのオンライン診療で自宅から受診する方法もあります。ご自身に合った方法で、無理のない治療をご検討ください。

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