精神科でセカンドオピニオンは受けられる?メリットと注意点を徹底解説

監修者紹介
別府拓紀
大学病院、精神科病院、専属産業医などを経て現在精神科病院で地域の精神科医療に従事
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別府拓紀
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精神科に通院している方の中には、「今の治療で本当によいのだろうか」「ほかの医師の意見も聞いてみたい」と感じることがあるかもしれません。そんなときに活用できるのがセカンドオピニオンです。しかし、精神科でセカンドオピニオンを受ける場合には、通常の診察とは異なる点や注意すべきこともあります。

この記事では、精神科でのセカンドオピニオンについて、メリットや利用方法、注意点をわかりやすく解説します。


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セカンドオピニオンとは?

セカンドオピニオンとは?

セカンドオピニオンとは、現在治療を受けている医師とは別の医師に意見を求めることを指します。診断内容や治療方針に対して不安や疑問を感じたときに、ほかの医師の見解を聞くことで、納得のいく判断をするために行われます。

精神科の治療は、患者さんの心の状態に深く関わるため、1人の医師だけの意見に頼らずに、複数の医師の意見を聞くことが重要な場合もあります。セカンドオピニオンを利用することで、今の治療に対する理解が深まったり、より自分に合った治療方法を見つけたりするきっかけにもなるでしょう。




精神科でセカンドオピニオンの利用はできる?

精神科でセカンドオピニオンの利用はできる?

結論から言うと、精神科でもセカンドオピニオンを受けることは可能です。ただし、一般的な診療と異なり、いくつかの条件を満たす必要があります。


主治医からの紹介状が必要

まず、セカンドオピニオンを受けるためには主治医からの紹介状が必要です。精神科の場合、患者さまの病歴や治療内容を把握したうえで、ほかの医師が適切な判断をおこなう必要があるため、紹介状が求められます。


費用は保険適用外

セカンドオピニオンは「診察」ではなく「相談」という扱いになるため、健康保険の適用外となり、費用は全額自己負担になることに注意が必要です。

厚生労働省の資料によると、セカンドオピニオンの費用は医療機関によって異なりますが、精神科の場合、1時間で2万円から5万円程度かかることが一般的です。費用が高額になることもあるため、事前に確認しておくことが大切です。


主治医からの紹介状が必要・費用は保険適用外




精神科でセカンドオピニオンを利用する流れ

精神科でセカンドオピニオンを利用する流れ

精神科でセカンドオピニオンを受ける場合、以下のようなステップで進めていきます。


1.現在受けている治療内容を理解する

まず、現在受けている治療内容を理解することが大切です。自分がどのような診断を受け、どのような治療をおこなっているかを整理しておきましょう。また、不安に感じていることを紙に書き出すと思考が整理され、自分の納得のいく治療へ近づく準備ができますよ。


2.セカンドオピニオンを受けることを主治医に伝える

セカンドオピニオンを受けたい旨を主治医に伝えます。伝えにくいと感じるかもしれませんが、よりよい治療を求めるための1歩ですので、率直に話してみましょう。多くの医師は患者さまの気持ちを理解し、協力してくれるはずです。


3.自分でまたは主治医とセカンドオピニオン先を探す

自分であるいは主治医と相談しながらセカンドオピニオンを受けられる医療機関を探します。精神科のセカンドオピニオンをおこなっている医療機関は限られているため、早めに調べることが大切です。


4.紹介状を書いてもらう

希望する医療機関が決まったら、主治医に紹介状を書いてもらいます。この紹介状には、これまでの診断や治療の経過が記載され、セカンドオピニオン先の医師が判断をおこなうために必要な情報が含まれています。


5.セカンドオピニオンを受ける

紹介状を持参して、セカンドオピニオンを受けます。現在の治療に関して、疑問に思っていることや不安に感じていることをメモにまとめておくと、スムーズな診察が受けられるでしょう。


6.主治医と相談する

今後の治療方針について考えていきます。セカンドオピニオンをもとに新しい治療を始めるか、現在の治療を継続するかは、患者さま自身が納得できる選択をすることが大切です。



紹介状をもらう手順




精神科でセカンドオピニオンを受ける際の注意点

精神科でセカンドオピニオンを受ける際の注意点

精神科でセカンドオピニオンを受けるときには、いくつか注意しておくべきことがあります。


なぜセカンドオピニオンを受けたいか目的を明確にする

まず、なぜセカンドオピニオンを受けたいのか、目的を明確にすることが重要です。診断に対する不安なのか、治療法についてほかの選択肢を知りたいのか、具体的な目的を整理しておくことで、より有意義な相談ができます。


セカンドオピニオン先が合うとは限らない

セカンドオピニオン先が必ずしも自分に合うとは限りません。医師ごとに治療方針が異なる場合もあり、意見が一致しないこともあります。異なる意見を聞くことで視野が広がる一方で、かえって迷いが生じることもあるため、冷静に判断しましょう。


転院ではない

セカンドオピニオンは、転院ではないことに注意が必要です。もし、現在の医療機関から別の医療機関に移りたい場合でも、精神科では基本的に紹介状が必要です。精神科の治療は長期にわたることが多く、患者さまの背景を理解したうえで治療を進めるために、情報共有が不可欠だからです。

※エニキュアでは、いわゆる自費診療でのセカンドオピニオンは受け付けておりません。しかし、転院による継続治療は可能となっております。もっとも、同じ病名で複数の医療機関にかかる重複受診や、主治医をころころと変えることは治療上推奨できるものではありません。転院については、現在の主治医とよく相談の上、慎重に判断することが大切です。



セカンドオピニオンを受ける際の注意点 まとめ




エニキュアについて

エニキュアについて

エニキュアは精神科オンライン診療に取り組み、患者様が安心して受診いただくような環境づくりを行っています。以下に、エニキュアの特長について説明します。


総勢100名以上の医師が在籍

エニキュアには100名以上の医師が在籍しております。経験豊富な医師も多く、診察を受ける医師を自分で選ぶことができます。事前に医師を知っているだけでも緊張が和らぎ、治療に専念することができるでしょう。


待ち時間がほぼなし

オンライン診療で完全予約制のため、待ち時間がほぼない可能性が高いこともメリットの一つと言えるでしょう。


リラックスした状態で相談できる

エニキュアでは、スマートフォンと通信環境さえあれば、自宅から受診することができます。忙しい日常の中でも、リラックスできる場所から診察を受けることができるため、精神的な負担も軽減される可能性が高いでしょう。

また、体調が優れないときでもベッドに寝たまま受診できます。


近くに精神科のクリニックがない人でも受診できる

住んでいる地域によっては、自宅の近くに精神科の病院やクリニックが少ない方がいらっしゃいます。現在通っているクリニック以外近くにないという方でも、エニキュアならオンラインでどこからでも受診ができるので安心です。



エニキュアについて




まとめ

精神科でセカンドオピニオンは受けられる まとめ

精神科の現在受けている治療に対して不安や疑問を感じた際、セカンドオピニオンを活用することについては有効な手段の一つではあるかもしれません。別の医師の意見を聞くことで、よりよい治療方法が見つかる可能性もあるためです。

ただし、主治医の発言や治療内容に関しては、多くの場合主治医なりの考えがあるものです。発言の意図や治療内容について主治医とよく相談し、セカンドオピニオンや転院に関しては慎重に検討しましょう。もしかしたらその相談で主治医との信頼関係が深まり、現在の病院でより治療が円滑にいくきっかけとなるかもしれません。

エニキュアでは、患者さまによりそって丁寧な治療を行うことを進めてまいります。もし気になることがあれば、気軽にご相談ください。

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