- トップ
- 記事一覧
- 病気・症状の記事一覧
- 感情のコントロールができないのは性格?病気のせい?精神科でフォローできることについて解説
感情のコントロールができないのは性格?病気のせい?精神科でフォローできることについて解説
- 感情のコントロールができない状態とは
- 感情のコントロールができない原因
- 感情のコントロールができないことで考えられる疾患
- 自分でできる対処法
- 精神科でフォローできること
- エニキュアでできること
- まとめ 1人で抱え込まないで
ついイライラしてしまう、どんどんマイナスな方向に感情が動いてしまう…など、感情のコントロールができないときは誰しも経験したことがあるでしょう。
これらが一時的なものでなく、生活や人間関係に支障を来す場合は、背景に何らかの原因が隠れているかもしれません。
この記事では、感情のコントロールができない理由や考えられる疾患について詳しく解説します。自分の気持ちのせいだと決めつけず、辛いときは私たちを頼ってくださいね。
感情のコントロールができない状態とは
なぜかイライラしてしまったり悲しくなってしまったり、人の感情には波があります。しかし、感情のコントロールが思うようにできないとき、精神的に負担となってしまいます。
たとえば感情の起伏が激しい・些細なことでイライラしてしまう・ネガティブな感情が止まらないなどの状態が挙げられます。
感情のコントロールができない原因
感情のコントロールが難しくなる原因には、さまざまな要因が考えられます。以下のような要因によって、怒りや悲しみ・不安などの感情が制御しづらくなることがあります。
ストレス
ストレスが溜まっていると、怒りや悲しみといった感情に体が耐えきれず、感情のコントロールができなくなることがあります。とくに、長期間にわたるストレスが蓄積すると、自分の気持ちを抑えることが難しくなり、突然感情が爆発することもあります。
睡眠不足
睡眠には、怒りや悲しみといった感情を整理し落ち着かせるはたらきがあります。睡眠不足に陥ってしまうとこれらの整理ができず、感情のコントロールがききづらい状態となるのです。なかでも怒りや悲しみなどの感情が過度に高まりやすくなるため、十分な睡眠を確保することが重要です。
ホルモンバランスの乱れ
体調不良や生理周期・更年期などによるホルモンバランスの乱れは、感情のコントロールを困難にすることがあります。ホルモンの変動によって、普段は冷静でいられる場面でも、急に不安やイライラが強くなることがあるため、適切な体調管理を行うことが大切です。
考え方のくせ
感情のコントロールが難しい人のなかには、考え方のくせが原因となっていることがあります。感受性が豊かな人や怒りや悲しみに敏感な人は、感情のコントロールがうまくいかないことが多いです。
感情を安定させるためには、自分の考え方の傾向を見直し、柔軟な思考を身につけることが有効です。ポジティブな視点を持つことや、物事を多角的に捉える習慣をつけることで、感情の起伏を抑えることができるでしょう。
感情のコントロールができないことで考えられる疾患
感情のコントロールができないときは誰しもありますが、それが一時的なものではなく背景に何らかの疾患が隠れている可能性があります。
ここでは、考えられる疾患について解説します。疾患・病気ときくと不安な気持ちになってしまうかもしれませんが、正しく対処することで改善が期待できるので、不安なときはご相談くださいね。
うつ病
うつ病は、気分の波や感情をうまくコントロールできなくなり、心身に不調をきたす気分障害の1つです。物事をマイナスにとらえてしまうことや、ネガティブなことを繰り返し考えてしまい気持ちがどんどん落ち込んでいく反芻思考などがみられます。
うつ病は正しい治療を受けることで改善が期待できる病気です。薬で気分の落ち込みを和らげることもできます。
躁うつ病
躁うつ病とはうつ状態と躁状態を繰り返す精神疾患です。うつ状態ではうつ病のような症状が出ますが、躁状態のときは何でもできる気持ちになったり衝動的な行動が増えたりします。躁うつ病も感情のコントロールが難しく、激しい気分の波が生じます。
主な治療は薬により症状を安定させます。また、カウンセリングや規則正しい生活リズムを送ることも大切な治療の1つです。
境界性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害とは、感情のコントロールが困難な疾患の1つです。人間関係やアイデンティティ・感情や衝動のコントロールにおいて不安定さを持ち、見捨てられることや孤独になることへ強い不安を感じます。
治療では、カウンセリングにより衝動的な行動への対処を学ぶなど、生活をより快適に過ごすことを目指します。
自閉症スペクトラム障害
人間関係の構築が苦手だったり、こだわりが強すぎたりするなどの特徴をもつ発達障害です。自閉症スペクトラム障害の人も、感情のコントロールができないときが多くみられます。
前頭葉という感情をコントロールする部分に何らかの障害があるため、揺れ動く感情に適切に対応することが難しいのです。また、感情の調節がうまくいかずに、不安や憂うつな気持ち・癇癪など二次的な困難さを抱えることがあります。
自閉症スペクトラム障害そのものを薬で治すことはできませんが、二次的に引き起こされる抑うつや不安を和らげるための薬を処方されることがあります。自閉症スペクトラム障害が原因で感じる生きづらさの解決には、カウンセリングや認知行動療法といったトレーニングなどが選択肢の1つです。
自分でできる対処法
以下では、自分でできる対処法について、いくつかの対処法を挙げます。ただし、精神疾患が原因である場合は自分でおこなう対処だけでは症状を改善することが困難です。早めにご相談ください。
深呼吸する
感情がコントロールできないときは、無意識のうちに呼吸が浅くなりがちです。普段からゆっくりと深呼吸することを意識してみましょう。自律神経が整い、リラックスした状態へ近づけるはずです。
気持ちを書き出す
今の気持ちを紙に書き出すことで、自分を俯瞰的にみつめることができ、心が落ち着くことが期待できます。衝動的な感情を距離をおいて考えることができるでしょう。
好きなことをして気分転換する
自分の好きなことに意識をむけて気分転換するのも有効な方法です。音楽をきいたり甘いものを食べたり、ちょっとしたことで自分の気持ちが晴れるようなことを準備しておくとよいですよ。
規則正しい生活を送る
精神を安定させるには、規則正しい生活が欠かせません。毎日決まった時間に起床・就寝することで体内リズムを整えることが基本です。また、適度な運動は爽快感を味わえてストレス解消に役立ちます。
精神科でフォローできること
感情のコントロールが効かず苦痛を感じる場合は、精神科でフォローすることが可能です。精神科では以下のような治療をおこなっています。
医師の診察を受ける
医師による診察では丁寧な問診がおこなわれます。具体的な症状や日常生活での困り事を話すとよいでしょう。医師に話をきいてもらうだけでも気持ちが軽くなることがあります。
必要に応じて薬で治療する
日常生活に苦痛が強く出ている場合には、症状を緩和させる薬を処方し安定をはかる場合があります。精神科オンラインサービスを提供しているエニキュアでは、患者さまの希望にそった治療を進めているので、安心してご相談くださいね。
エニキュアでできること
エニキュアでは以下のようなシステムを整えております。
スマートフォンと通信環境があればどこでも受診できるので、ベッドのそばからでも診察が受けられます。気分の波が激しく心身ともに疲れているときも、必要最低限の負担で医師に相談が可能です。
また、ホームページから自分に合った医師を選ぶことができます。普通のクリニックや病院では医師を選ぶことができない場合がほとんどなので、事前に医師を選べると緊張もほぐれてリラックスした状態で相談ができるでしょう。
まとめ 1人で抱え込まないで
感情がコントロールできないのは、決して気持ちの問題やあなたのせいではありません。ストレスやホルモンバランスの変化・考え方のくせなど、さまざまな要因が関係しています。なかには精神疾患が影響していることもありますが、適切な治療やサポートを受けることで改善が期待できます。
辛いときは1人で抱え込まず、ぜひ私たちに相談してください。エニキュアでは、診察や薬による治療など、患者さま1人ひとりに合ったサポートを提供しています。
「相談するほどではないかも…」とためらう必要はありません。少しでも不安や困りごとがあれば、早めに頼ってくださいね。あなたからのご相談をお待ちしております。