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子どもを叩いてしまうのは虐待?|精神科受診の目安と4つの対策方法
- 子どもを叩いてしまう……精神科に行った方がよい?
- 子どもを叩いてしまうときにできる対策4つ
- 子どもを叩いてしまうときの相談先
- 子育て中にイライラに困ったらエニキュアへ相談もできます
- 子どもを叩いてしまう悩みでよくある質問
- まとめ|子どもを叩いてしまう悩みは精神科でも相談できる
「子どもにイライラして叩いてしまい、これって虐待なのかな」と心配ではありませんか?こうした気持ちになるのは、決してめずらしくはありません。そのあとの対処の仕方を工夫すると、状況が改善する可能性があります。
今回は、子どもを叩いてしまう心理状態・精神科受診の目安・今すぐできる4つの対処法を紹介します。困ったときの相談先も紹介するため、子どもとの穏やかな毎日を取り戻すヒントとしてご活用ください。
子どもを叩いてしまう……精神科に行った方がよい?
子どもを叩いてしまうことに悩む親は少なくありません。「自分は虐待しているかも?」と心配になったら、精神科・心療内科医に相談するのも1つの方法です。
子どもを叩いてしまう親の心理状態
子どもを叩いてしまう親は、慢性的な疲れやストレスを抱えている可能性があります。その背景には、以下の理由を抱えている場合があります。
・睡眠不足が続いている
・周りに頼れる人がいない
・経済的な心配がある
・育児をがんばりすぎている
「自分はダメな親だ」と責める必要はありません。多くの親が同じような悩みを抱えています。自分の心理的な状態を知るのが、解決への第1歩となります。
子どもを叩いてしまうのは病気?精神科受診のサイン
以下の症状が2週間以上続く場合は、精神科への相談をご検討ください。
・眠れない・朝早く目が覚める
・食欲が落ちた・食べすぎる
・常にイライラする
・子どもへの愛情を感じられない
・子どもを叩く頻度が増えている
これらの症状は、強いストレスなどで一時的に精神的な不調が隠れているかもしれません。また、背景にうつ病などの気分障害があることもあります。「病院に行くほどではない」と我慢せず、早めに医師に相談すると、症状の悪化を防げるでしょう。
精神科や心療内科受診で受けられる治療やサポート
精神科や心療内科では、まず医師がくわしく話を聞いて、親の気持ちや生活の状況を理解します。気持ちを整理する心理療法や薬を使う方法など、患者さまに適した治療方法を、医師が提案します。
たとえば、認知行動療法で子育てに対する考え方を変えてみたり、ストレスとうまく付き合う方法を教えてもらったりできるでしょう。治療を受けると、感情のコントロールにつながり、穏やかに子どもと過ごす未来を目指せます。
子どもを叩いてしまうときにできる対策4つ
子どもを叩いてしまうときは、適切な対策で抑えられる場合があります。子どもと良好な関係を築くために、以下の4つの方法をご参考にしてください。
子どもに腹が立つ気持ちを受け入れる
子どもにイライラする感情は、育児をするうえで自然な反応です。「よい親は怒ってはいけない」と自分を責める必要はありません。大切なのは、怒りの感情を否定せずに受け入れることです。たとえば、「今、私は疲れているから怒りやすくなっている」と客観的に見てみましょう。
感情を抑え込もうとするほど、かえって爆発するかもしれません。イライラを感じたら、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてください。自分の感情を認めると、冷静に子どもと向き合えるようになる場合もあります。完璧な親でなくてもよいのです。
周りに助けを求める
家族や友人など頼れる人がいるなら、遠慮せずに助けを求めましょう。数時間だけ子どもを預かってもらったり、買いものを代わりにお願いしたり、話を聞いてもらったりするだけでも大きな支えになります。
地域の子育て支援センターや一時保育サービスの利用も検討してください。保育士や子育て相談員などが対応してくれるでしょう。周りの力を借りると気持ちに余裕が生まれ、子どもと穏やかな時間を過ごすことにつながります。
育てにくさと発達障害の関係性を知る
子どもに以下の特徴がある場合、発達障害がかかわっている場合もあります。
・癇癪を起こしやすい
・指示に従わない
・集中力がない
発達障害とは、生まれつきの脳の働き方の違いにより、日々の生活に支障が出る状態のことです。ADHD(注意欠如・多動症)や自閉スペクトラム症などがあります。
これらの特性を理解すると、しつけの問題ではなく、脳の特性による行動として捉えられるようになるでしょう。海外の研究では、発達障害のある子どもの親に対する心理的支援が、ストレスや不安を軽減すると報告されています。
癇癪を起こすから発達障害というわけではなく、発達の過程で癇癪が見られるケースもあるため、気になる場合は、小児科や発達相談センターに相談してみてください。
精神科や心療内科に相談する
育児のストレスで日々の生活がつらくなっている場合は、精神科や心療内科に相談するのも1つの方法です。
オンライン診療を利用すると自宅にいながら診察を受けられるため、育児で病院に行く時間がない人にも役立ちます。早めに相談すると適切な治療が受けられて、状態が悪くなるのを防ぎ、心身の健康を取り戻せるでしょう。
子どもを叩いてしまうときの相談先
「子どもを叩いてしまう自分はダメなんだ……」と責める必要はありません。専門機関や地域のサポートを活用すると、ほっとできる支えが見つかるでしょう。以下の相談先をご活用ください。
児童相談所
児童相談所は、子どもと家庭に関する相談を受け付ける公的機関です。主に以下のような悩みの相談を受け付けています。
・子どもを育てるのが難しい
・育児がつらくて負担に感じる
・発達や行動の特性、障害についての心配がある
全国共通ダイヤル189(いちはやく)に電話すると、最寄りの児童相談所につながります。匿名で24時間365日相談できて、通話料は無料です。日常的な育児の悩みは、保健センターや子育て支援センターの方が相談しやすい場合もあります。
地域の子育て支援センター
子育て支援センターは、市役所や区役所が運営する育児のサポートをする場所です。保育士や子育て経験のあるスタッフが常駐しており、育児の悩みをしやすい環境が整っています。親子で遊べるスペースがあり、同じ年齢の子どもをもつ親同士の交流も可能です。
自分の住む地域に子育て支援センターが設置されているかどうかや、サービス内容については、自治体のホームページで確認してみてください。
精神科や心療内科などの医療機関
精神科や心療内科は、子育てで疲れて心身がつらくなったときに少しでも症状を緩和できるように治療をおこないます。「子どもを叩いてしまってつらい」とお悩みの人も相談できますよ。
治療としては、気持ちを整理する心理療法や、必要なときは薬を使う方法などがあります。育児に対するアドバイスや、支援サービスの情報を教えてもらえるでしょう。「子育てで病院に行く時間がない」という人は、自宅にいながら相談できるオンライン診療を利用するのも1つの選択肢です。
オンライン診療についてくわしく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください
【関連記事】はじめての精神科でもオンライン診療を受診できる?メリットと注意点について解説
子育て中にイライラに困ったらエニキュアへ相談もできます
子育てをがんばりすぎてしまって体の不調を感じる場合には、精神科・心療内科に相談するのも1つの方法です。エニキュアオンライン診療は、自宅からスマートフォンやパソコンで診察を受けられるため、小さなお子さまがいて来院が難しい場合にも役立ちます。
医師の判断で処方された薬のうち規制対象外のものは、配送料無料で自宅に届けてもらえるため、通院や交通費の負担が一切ありません。朝8時から夜24時まで、土日祝日も診察を受けられて、子どもが寝たあとの時間を活用して受診ができます。「子どもを叩いてしまうのがつらい」とお悩みの人は、エニキュアへの相談をご検討ください。
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子どもを叩いてしまう悩みでよくある質問
子どもを叩いてしまうと悩む親御さまからよくある質問にお答えします。同じ悩みをもつ人の参考になれば幸いです。
母が感情的に怒ると子どもにどんな影響がありますか?
母親が感情的に怒ると、子どもは強いストレスを感じる場合があります。大きな声や怖い表情は、子どもにとって恐怖体験となる可能性があるためです。頻繁に感情的に怒られる子どもは、常に親の顔色をうかがうようになったり、自分の気持ちをうまく表現できなくなったりするケースがあります。
ただし、感情的になってしまったあとに、「さっきは怒りすぎてごめんね」と謝り、冷静に話し合うと関係修復を目指せます。失敗しても向き合う姿勢が大切です。
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子どもに怒鳴ってしまうときは何科を受診したらよいですか?
精神科または心療内科の受診を検討しましょう。育児ストレスによる心身の不調や感情のコントロールの問題を専門的に扱っているためです。かかりつけの内科や小児科でもはじめの相談先として利用できる場合もあります。
叩いてくる子どもは発達障害ですか?
子どもが叩いてくる行動だけで、発達障害であると判断することはできません。叩く行動は、年齢による発達段階の一部である可能性もあるためです。ただし、以下のような特徴が見られる場合は、小児科・発達相談センターへの相談を検討してください。
・年齢の割に激しい攻撃性が続いている
・ほかの子どもとコミュニケーションが取りにくい
・特定のことへのこだわりが続いている
専門家にアドバイスをもらうと、子どもに合ったかかわり方を見つけられるでしょう。
まとめ|子どもを叩いてしまう悩みは精神科でも相談できる
子どもを叩いてしまう背景には、育児ストレスや疲労などの一時的な影響、またはうつ状態の可能性などが挙げられます。感情を受け入れたり、周りに助けを求めたりすると、解決の道筋が見えてくるでしょう。児童相談所や地域の子育て支援センターなどの公的機関の活用や、精神科・心療内科で治療を受けるのも1つの方法です。
忙しく病院に行けない人や、まずは相談したい人は、オンライン診療を利用する選択肢もあります。エニキュアは自宅にいながら医師に相談できて、お子さんが寝たあとの時間も活用できます。1人で抱え込まずに、相談をご検討ください。
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