精神科の治療期間はどれくらいかかる?代表的な疾患別に徹底解説

監修者紹介
別府拓紀
大学病院、精神科病院、専属産業医などを経て現在精神科病院で地域の精神科医療に従事
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別府拓紀
大学病院、精神科病院、専属産業医などを経て現在精神科病院で地域の精神科医療に従事
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「最近、気持ちが落ち込んで何もする気が起きない」「職場や学校に行こうとすると体が重い」そんな悩みを抱えていませんか?もしかすると、それは精神疾患かもしれません。

精神科や心療内科では、こうした不調の原因を探り、適切な治療をおこないます。しかし、「治療ってどれくらいかかるの?」「ちゃんと治るの?」と不安に思う方も多いでしょう。

この記事では、精神科で扱う代表的な病気について、それぞれの治療期間の目安をご紹介します。さらに、治療中の注意点や、精神科オンライン診療での治療についてもわかりやすく解説します。



精神科の治療期間は「個人差」が大きい

精神科の治療期間は「個人差」が大きい

まず知っておきたいのは、精神科の治療期間は人によって大きく違うということです。同じうつ病と診断されても、すぐに回復する人もいれば、数年にわたって治療を続ける人もいます。年齢・生活環境・体質・性格・サポート体制など、さまざまな要因が影響します。

ここでは、あくまで目安としての治療期間をお伝えしますが、もっとも大切なのは自分のペースで治療に向き合うことです。


適応障害の治療期間の目安

適応障害は、ストレスのかかる出来事が引き金となって心や体に不調があらわれる病気です。たとえば、転職・引っ越し・離婚・受験・職場の人間関係などが原因になることがあります。

治療の基本は、ストレスから離れることと、心身の回復をはかることです。医師の指導のもと、必要に応じて休職や環境調整をおこない、カウンセリングや薬物療法を組み合わせます。

一般的に、適応障害の治療には3か月から6か月ほどかかると言われています。症状が軽ければ1ヶ月ほどで落ち着くこともありますが、無理に治そうとしすぎて逆に悪化するケースも少なくありません。とくに仕事や学業を抱えている方は、焦らず治療を受けましょう。



うつ病の治療期間の目安

うつ病の治療期間の目安

うつ病は、やる気の低下・興味の喪失・気分の落ち込み・不眠などが続く病気です。心のエネルギーが枯れてしまった状態ともいえます。

治療は、大きく3つのステージに分けられます。


急性期(1か月〜3か月)

主に休養と薬による治療が中心です。なるべく刺激を減らし、エネルギーを回復させることを目指します。


回復期(4か月〜6か月)

少しずつ日常生活に慣れていく段階です。リハビリ的に、外出や仕事の練習をはじめます。


再発予防期(1年以上)

症状が落ち着いても、再発しやすいのがうつ病の特徴です。再発を防ぐため、通院と服薬を続けることが大切だと言えます。

このように、全体で1年半から2年ほどかかることも珍しくありません。大切なのは、自分は今どのステージにいるのかを知り、それに合った治療を受けることです。


うつ病の治療期間の目安 まとめ




統合失調症の治療期間の目安

統合失調症の治療期間の目安

統合失調症は、幻聴や妄想・思考の混乱などが見られる、慢性の精神疾患です。脳の働きにバランスの乱れが生じることで起こると考えられています。治療は長期にわたり、数年単位での通院が必要になることもあります。


発症初期は陽性症状(幻覚・妄想など)が目立ち、適切な薬を使って落ち着かせる必要があります。抗精神病薬の効果は、4週間から6週間程度で現れはじめることが多いですが、完全に安定するまでには時間がかかります。

また、統合失調症は再発率が非常に高い病気です。服薬を中断したり、ストレスがかかったりすると、再発してしまうことが多く、1年以内に8割の人が再発するとも言われています。だからこそ、症状がよくなったからといって治療をやめるのではなく、医師の指導のもとで長く付き合っていく意識が必要です。


統合失調症の治療期間の目安 まとめ




双極性障害の治療期間の目安

双極性障害の治療期間の目安

双極性障害(躁うつ病)は、気分が高揚しすぎる躁状態と、落ち込むうつ状態を繰り返す病気です。うつ病との違いは、気分がよすぎて行動が暴走してしまう期間があることです。

治療の中心は薬での治療です。躁状態に対しては気分を安定させる薬を使い、1か月から2か月ほどで落ち着くことが多くみられます。

しかし、双極性障害は再発しやすいため、症状がなくなったあとも、長期にわたる治療と通院が必要です。患者さま本人が「治った」と思って服薬をやめてしまうと、再び躁やうつの状態に陥る可能性があります。

とくに、うつ状態では「通院の意欲」すら失ってしまうこともあるため、医師や家族との連携が重要です。


双極性障害の治療期間の目安 まとめ




通院頻度はどのように変わる?

通院頻度はどのように変わる?

精神疾患の治療では、通院頻度も変化していきます。

治療の初期は、週に1回程度の通院が基本です。体調や薬の効き方をこまめにチェックし、必要があれば薬の種類や量を調整します。

症状が落ち着いてきたら、2週間に1回・月に1回というように、通院の間隔が広がっていきます。ただし、自己判断で通院をやめると、症状がぶり返すリスクがあります。「よくなった」と感じたときこそ、主治医とよく相談して、慎重に次のステップへ進むようにしましょう。



治療期間における注意点

治療期間における注意点

治療を進めるうえで、とくに大切な注意点を3つ紹介します。


勝手に薬の量を減らさない

「調子がよくなったから」「副作用がつらいから」といって、医師に相談せずに薬を減らしたり中止したりするのは危険です。再発や悪化につながることがあります。


自己判断で治療をやめない

通院や服薬をやめるのは、主治医と話し合ってからにしましょう。「まだ回復途中」という場合もあります。


規則正しい生活を心がける(睡眠の確保、適度な運動、休養)

精神的な不調は、生活習慣とも深く関わっています。規則正しい生活・十分な睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動を意識しましょう。これだけでも、気分が少し楽になることがあります。


治療期間における注意点 まとめ




エニキュアで早めの対応を

エニキュアで早めの対応を

心の不調を感じていても「病院に行くのはちょっとハードルが高い」と感じる人は少なくありません。とくに、精神科や心療内科にかかるとなると、「どんな先生がいるのか不安」「周りの目が気になる」「時間がない」といった理由で、一歩が踏み出せないことも多いでしょう。

そんなとき、力になってくれるのが精神科オンライン診療サービスのエニキュアです。スマートフォンやパソコンを使って、自宅など好きな場所から医師に相談ができるので、時間や場所にとらわれずに受診できます。

ほかにも、次のようなメリットがあります。


早期受診ができる

メリットの1つ目は、受診までのスピードです。

従来のクリニックでは、予約が数週間先になることもありますが、エニキュアなら当日中に受診できることもあります。しかも、土日祝日や夜の時間帯にも対応しているため、学校や仕事がある人にもぴったりです。


予約や診療の気軽さ

スマートフォンで簡単に予約ができるだけでなく、どの先生がどんな診療をしているかを事前に確認できます。

「この先生なら話しやすそう」と思った人を選べるので、安心して受診につなげられます。


通院にかかるストレスがない

また、通院にかかる移動のストレスもゼロです。天気が悪い日や体調がすぐれない日でも、自宅からそのまま診療を受けられるため、治療を継続しやすくなります。

これは、精神的な治療においてとても大切なポイントです。精神的にしんどいときは、ちょっとした外出ですら大きな負担になることがあります。エニキュアは、そうした負担を軽くしてくれる心強い存在なのです。


最初の一歩を踏み出しやすい

そして何より、エニキュアには最初の一歩を踏み出しやすいという大きな魅力があります。直接顔を合わせずに相談できるので、心を開きやすいという人も多く、診察のハードルがぐっと下がります。これまで「こんなことで受診していいのかな」「まだ我慢できるかも」と思っていた人こそ、気軽に使ってみてほしい方法です。

治療の効果を高めるには、早めの相談・早めの対応がとても大切です。我慢すればするほど、心の疲れは深くなってしまうかもしれません。でも、オンライン診療という選択肢があることで、「今すぐじゃなくても、空いた時間に受けてみようかな」と思えるようになる。それは、あなたのメンタルの回復にとって大きな一歩になります。


エニキュアで早めの対応を まとめ




まとめ 焦らず治療に専念しましょう

まとめ 焦らず治療に専念しましょう

精神科の治療には時間がかかることが多いですが、それは心が少しずつ回復していく過程です。焦らず、無理をせず、信頼できる医師とともに、自分のペースで治療を進めていきましょう。

そして、「調子が悪いけど、受診するのが面倒…」と感じているなら、まずはエニキュアでの治療をご検討ください。早く相談することで、回復までの道のりがぐっと短くなることもあります。

エニキュアでは、あなたからのご相談をお待ちしております。

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