アトモキセチンの効果と副作用|精神科やオンライン診療での使い方
- アトモキセチン(ストラテラ)ってどんな薬?
- アトモキセチンの効果は?
- アトモキセチンのメリットや気をつけたいこと
- アトモキセチンの副作用
- アトモキセチンは運転中も使えるのか
- アトモキセチンの妊娠・授乳中への影響
- アトモキセチンはオンライン診療でも処方される?
- アトモキセチンに関するよくある質問
- アトモキセチンを正しく理解して自分らしい毎日を取り戻そう
アトモキセチンは、ADHDの治療薬として処方されることがあります。「集中力が続かない」「仕事や家事でミスが増えた」などの困りごとを少しずつ和らげ、学校や職場での過ごしやすさにつながります。
しかし、薬の効き方や副作用の出方は1人ひとり異なり、「本当に自分に合うのかな」と不安に思う人も少なくありません。
今回は、アトモキセチンの効果や飲み方・副作用・注意点などを解説します。ご覧いただくことで、薬との向き合い方が整理され、リラックスして治療に臨めるようになるでしょう。
アトモキセチン(ストラテラ)ってどんな薬?
アトモキセチン(ストラテラ)は、脳内のノルアドレナリンがしっかり働けるようにする、ADHD治療薬です。
ADHDの症状である不注意・多動性・衝動性には、ノルアドレナリンを含む、脳内の情報伝達が関わっています。アトモキセチンは、ノルアドレナリンがすぐに回収されるのを抑えることで、脳のなかで必要な時間、働き続けられるようにします。
ノルアドレナリンが適切に働くと脳の情報のやりとりがスムーズになり、集中力や行動のコントロールを少しずつサポートすると考えられています。
アトモキセチンの効果は?
アトモキセチンは、集中力の維持や衝動のコントロールなど、ADHDに関連するさまざまな症状の改善が期待できる薬です。ここではアトモキセチンの効果や、飲みはじめてからどのくらいで身体に作用するのかを、みていきましょう。
アトモキセチンの主な効果
アトモキセチンは、ADHDの中核症状である不注意・多動性・衝動性の改善が期待できる薬です。
【不注意への効果】
・集中力の向上
・ものごとを順序立てて進める力の向上
・忘れものやミスの減少
・最後まで続ける力の向上
【多動性・衝動性への効果】
・落ち着きのなさの軽減
・衝動的な行動や発言の抑制
・感情コントロールの改善
アトモキセチンを飲むことで、以前よりも生活がスムーズに感じられるようになったり、毎日の困りごとが少し楽になったりする人もいます。
効果が出るまでの時間
薬の効き方を理解するうえでは、身体のなかで薬がどのくらいの速さで吸収され、どのくらいの時間とどまるのかがポイントです。目安として、次の2つの指標が使われます。
・半減期:血液中の薬の量が半分になるまでにかかる時間
・最高血中濃度到達時間:血液中の薬の量がもっとも高くなるまでの時間
アトモキセチンの場合、健康な成人の試験では以下のように報告されています。
・半減期:約3.6時間(10・40・90・120mgの単回投与)
・最高血中濃度到達時間:約1.0〜1.75時間(10・40・90・120mgの単回投与)
つまり、アトモキセチンを飲んでから約1〜2時間で血中濃度がピークに達し、そこから約3〜4時間で体内の量が半分程度に減っていく薬です。ただし、代謝がゆっくりな人では薬が身体に長く残り、効果や副作用が長く続くことがあります。
実際の効果の感じ方や持続時間は、体質や代謝の個人差で異なるため、目安として理解することが大切です。
アトモキセチンのメリットや気をつけたいこと
アトモキセチンには、使いやすい点もあれば、注意が必要な点もあります。処方を検討するときの参考として、主なメリットや気をつけたい点は、以下のとおりです。
【アトモキセチンのメリット】
・取り扱う医療機関が幅広い
・コンサータと比較して依存性の心配が少ない
・ジェネリック医薬品が販売されている
【アトモキセチンの気をつけたい点】
・効果があらわれるまで(安定するまで)に数週間かかる
・吐き気の副作用が出る場合がある
・人によっては、眠気や口の渇きが出ることがある
アトモキセチンが自分に合った薬かどうかは、効果の感じ方や生活スタイル・体質によっても変わります。気になることがあれば、遠慮なく医師にご相談ください。
アトモキセチンの副作用
アトモキセチンの副作用として、以下の症状が現れる場合があります。
・吐き気
・食欲が落ちる
・眠気
・頭痛
アトモキセチンで比較的多くみられる副作用として、吐き気が挙げられます。吐き気がみられた際は、医師の判断により吐き気止めを併用することもあるため、気になることは医師に相談しましょう。
まれですが、アトモキセチンで以下のような症状がみられたときは、強い影響が出ている可能性があります。
・死にたいと思う
・気分の落ち込みが強い
・血圧の上昇や動悸
・激しい胸の痛み
・頭がぼーっとする
・強い眠気
・白目や皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる
これらの症状がみられたときは、迷わず医療機関を受診してください。
アトモキセチンは運転中も使えるのか
ADHDの治療薬は、眠気やふらつき・めまいが出ることがあり、自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事しないよう注意が必要です。副作用の出方を確認しながら、無理のない治療と生活の両立を考えていきましょう。
アトモキセチンの妊娠・授乳中への影響
アトモキセチンは、妊娠中は治療によって得られる効果が、起こりうるリスクを上回ると判断される場合に限って使用される薬です。
授乳中も母乳への移行が動物実験で報告されており、治療の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討します。妊娠中・授乳中の人でアトモキセチンの使用を検討する場合は、医師と相談してください。
アトモキセチンはオンライン診療でも処方される?
通院の時間がなかなか取れないときは、オンライン診療を活用するという選択肢もあります。アトモキセチンのような治療薬も、医師が症状や状況を確認したうえで必要と判断した場合、クリニックによってはオンライン診療で処方されることがあります。
オンライン診療のメリットは、以下のとおりです。
・自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンで受診できる
・薬が自宅に届くため、薬局へ行く手間が省ける
・通院や待ち時間の負担を減らせる
オンライン診療は、以下の人に向いている方法です。
・通院の負担を減らしながら、治療を無理なく続けたい人
・仕事や家事で受診の時間が取りにくい人
・近くに医療機関がない人
エニキュアでも、医師が適応があると判断した場合に、アトモキセチンについての相談や継続処方をオンラインでおこなっています。オンライン診療についてくわしく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
【関連記事】はじめての精神科でもオンライン診療を受診できる?メリットと注意点について解説
アトモキセチンに関するよくある質問
アトモキセチンを使うにあたって、多くの人が気になる疑問をまとめました。依存性・効果が出るまでの時間・ほかの薬との違いなど、よくある質問にお答えします。
アトモキセチンに依存性はありますか?
アトモキセチンは、依存性が低いと考えられています。脳を急激に興奮させたり、気持ちよさを引き起こしたりする作用がほとんどないため、薬に頼りすぎてしまう依存や乱用が起こりにくいと考えられています。心配なことがあれば、自己判断で中止せず、医師に相談しながら調整しましょう。
アトモキセチンがすぐに効かないのは病気ですか?
アトモキセチンは、身体のなかで少しずつ作用が安定していく薬です。飲みはじめてすぐに変化がないからといって、異常というわけではありません。不安な場合や効果を感じにくい場合は、医師にご相談ください。
コンサータやビバンセと何がちがうのですか?
アトモキセチンは、コンサータやビバンセなどの刺激薬とは異なり、脳の覚醒度を急激に高めるタイプの薬ではありません。脳のなかで集中力や落ち着きにかかわる働きを、時間をかけて少しずつ整えていく薬です。刺激の強い薬が合わなかった人や、依存性のリスクを避けたい人に使用されることがあります。
アトモキセチンを正しく理解して自分らしい毎日を取り戻そう
アトモキセチンは、ADHDに伴う集中力の低下や、衝動的な行動を和らげる効果が期待できます。刺激薬とは異なり依存性が低く、ゆっくりと効果が安定していく傾向があるため、焦らず続けることが大切です。
吐き気や食欲低下といった副作用が出る場合もありますが、医師が薬を調整することで対処が可能です。妊娠中や授乳中の人は、医師とよく相談しながらアトモキセチンの使用を検討しましょう。
仕事や育児で通院する時間がとれない人には、エニキュアのオンライン診療という選択肢もあります。自宅にいながら受診でき、薬も自宅に届くため、無理なく治療を続けられます。自分に合った方法を、お選びください。
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