もしかして躁うつ病?激しい気分の波に悩んだらまずは精神科で相談を

監修者紹介
別府拓紀
大学病院、精神科病院、専属産業医などを経て現在精神科病院で地域の精神科医療に従事
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別府拓紀
大学病院、精神科病院、専属産業医などを経て現在精神科病院で地域の精神科医療に従事
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気分の浮き沈みが激しく、日常生活に支障をきたしていませんか?それは単なる気分の変動ではなく、躁うつ病(双極性障害)の可能性があるかもしれません。本記事では、躁うつ病の症状や治療法、受診を迷っている方へのアドバイスをお伝えします。

躁うつ病とは

躁うつ病は、躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患です。誰にでも気分の波はありますが、躁うつ病ではその波が極端かつ長期にわたり、日常生活に大きな影響を与えます。この病気は、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで引き起こされると考えられています。

こんな症状はありませんか?

こんな症状はありませんか?

以下では、躁うつ病でみられる症状を解説します。下記に当てはまるか、ぜひチェックしてみてください。

躁状態の特徴

1.普段より活動的になり、睡眠時間が減っても元気
2.自信過剰になり、無謀な行動をとってしまう
3.お金を使いすぎてしまう
4.話し方が早くなり、考えが次々と浮かぶ
5.気分が高揚し、何でもできると感じる
6.集中力が増し、仕事や趣味に没頭する
7.性欲が増進する


躁状態の特徴



うつ状態の特徴

1.気分が落ち込み、何もやる気が起きない
2.疲れやすく、集中力が低下する
3.食欲がなくなる、または過度に増える
4.自分を責めがちで、将来に希望が持てない
5.不眠や過眠に悩まされる
6.身体的な痛みや不調を感じる
7.死について考えることが増える

これらの症状は交互に現れ、数週間から数か月続くでしょう。また、躁うつ病ではうつ状態の方が長い傾向にあることが多いです。1 つでも当てはまる症状があれば、躁うつ病の可能性を考えてみてください。

うつ状態の特徴



躁うつ病の原因

躁うつ病の原因

躁うつ病の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、複数の要因が関与していると考えられています。

遺伝

遺伝的な体質が重要な役割を果たしており、双極性障害の家族歴がある人は発症リスクが高くなることが分かっています。

神経伝達物質

脳内の神経伝達物質の機能異常も原因の一つです。特に、セロトニンやドーパミンなどの物質のバランスが崩れることで、気分の変動が引き起こされる可能性があります。

ストレス

躁うつ病は、ストレスが発症のきっかけとなることも。ただし、ストレスは直接の原因ではなく、遺伝的な素因を持つ人がストレスにさらされることで、症状が顕在化する可能性があると言われています。また、生活リズムの乱れや睡眠障害も症状が悪化する原因です。これらの要因が複雑に絡み合って双極性障害を引き起こすと考えられていますが、個々の患者によって影響の度合いは異なります。

躁うつ病の原因


躁うつ病の影響

躁うつ病は、患者本人だけでなく、周囲の人々にも大きな影響を与える病気です。
1.仕事や学業への影響
躁状態では過度に仕事に没頭したり、無理な計画を立てたりすることがあります。一方、うつ状態では集中力が低下し、仕事や学業のパフォーマンスが落ちるリスクも考えられます。

2.人間関係への影響
躁状態では攻撃的になったり、衝動的な行動をとったりすることで、周囲との関係を損なうことがあります。うつ状態では引きこもりがちになり、社会的な接触を避けてしまうかもしれません。

3.経済的な影響
躁状態での無計画な出費や、うつ状態での仕事の能率低下により、経済的な問題が生じるかもしれません。

4.身体的な健康への影響
睡眠リズムの乱れや食生活の変化により、身体的な健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

躁うつ病の治療

躁うつ病の治療

躁うつ病の治療は、主に薬物療法と心理社会的治療を組み合わせて行います。症状を和らげ、再発を防ぐことが目標です。治療は長期的に続けることが大切で、適切な治療を受ければ多くの方が症状をコントロールし、充実した生活を送れるようになるでしょう。

薬物療法

躁うつ病では、個々の状態や症状に合わせた薬物療法をおこないます。症状を改善させるだけでなく再発予防としての効果も発揮するため、継続することが大切です。長期にわたる治療となることが予想されるので、定期的に受診することが必要となります。

心理社会的治療

カウンセリングを通して、本人が病気を受け入れ自らコントロールすることを助ける治療です。再発を早期発見し、病状が悪化する前に対処することが目標としており、具体的な治療法は以下があります。
認知行動療法:思考パターンや行動を変えることで、症状の改善を図ります
対人関係療法:人間関係や社会的役割の問題に焦点を当て、症状の改善を目指します
家族療法:家族全体で病気に対する理解を深め、患者をサポートする方法を学びます
生活リズムの調整:規則正しい生活リズムを維持することが、症状の安定に重要です。特に睡眠時間の管理は重要で、睡眠日誌をつけるなどして、睡眠パターンを把握し調整することが推奨されます
ストレスの管理:ストレスは症状を悪化させる要因となるため、ストレス管理技法を学ぶことも治療の一環です。瞑想やヨガ、深呼吸法などのリラクゼーション技法が有効な場合があります

躁うつ病は継続的な治療が必要

躁うつ病は長期的な治療が必要な疾患です。症状の改善と再発防止のため、継続的な服薬と定期的な通院が欠かせません。病状がよくなっても、自己判断で服薬を中断すると症状が悪化する恐れがあります。

そのため、医師の指示に従い、適切な治療を続けることが重要です。躁うつ病は完治が難しい病気ですが、適切な治療と自己管理により、多くの患者さまが症状をコントロールし、充実した生活を送ることができています。長期的な視点を持ち、病気と上手に付き合っていくことが大切だと言えるでしょう。

まずは医師に相談を

「自分の症状は軽いのでは?」「病院に行くほどでもない」と思っていませんか?しかし、躁うつ病は早期発見・早期治療が重要です。放置すると症状が悪化し、仕事や人間関係に深刻な影響を与える可能性があるため、早めに医師に相談することが重要だと言えます。



躁うつ病の治療まとめ



オンライン診療のメリット

オンライン診療のメリット

躁うつ病の診断や治療には、継続的な通院が必要となります。しかし、初めての受診は勇気がいりますよね。

そこでおすすめなのが、オンライン診療です。オンライン診療では、以下のメリットが挙げられます。

1.プライバシーが守られる:知り合いに会う心配をせずに受診ができます。
2.便利:自宅から受診できるので、待ち時間も少なくて済みます。
3.低ストレス:慣れた環境で落ち着いて診察を受けられます。
4.アクセスしやすい:当日予約も可能な場合が多いです。
5.時間の節約:通院時間がかからないため、効率的に診療を受けられます。
6.地理的な制約がない:専門医が少ない地域でも、質の高い医療を受けられます。


症状が重い場合は対象外

上記のように、メリットが多いオンライン診療ですが、注意点があります。それは、症状が重い場合はオンライン診療の対象外となることです。重度の症状(自傷行為の衝動や強い自殺念慮など)がある場合は、直接病院を受診するほうがよいでしょう。

エニキュアならオンラインで診察が受けられる

オンライン診療サービスを提供しているエニキュアなら、患者の状態や希望に合わせた薬の調整が可能です。実績のある60 名以上の精神科医が在籍しているので、安心して診察を受けられるでしょう。また、受診から薬を受けとるまで、全てオンラインで完結しているので気軽に受診することができます。安心かつ気軽に受診が受けられるエニキュアは、「精神科を受診しようか迷っている」という方にぴったりなサービスです。


エニキュア公式サイト

オンライン診療のメリット まとめ

まとめ

まとめ


躁うつ病は決して珍しい病気ではありません。しかし、適切な治療を受けなければ、生活の質を大きく損なう可能性があります。気分の波が激しいと感じたら、まずは医師に相談することを推奨します。

早期発見・早期治療が鍵となるので、少しでも気になる症状があれば、気軽に受診できるオンライン診療などを利用して医師に相談しましょう。





参考記事:
双極性障害とは
双極性障害

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