無気力が続くのは甘え?精神疾患?原因や対処法について詳しく解説

監修者紹介
別府拓紀
大学病院、精神科病院、専属産業医などを経て現在精神科病院で地域の精神科医療に従事
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別府拓紀
大学病院、精神科病院、専属産業医などを経て現在精神科病院で地域の精神科医療に従事
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「何をするにもやる気が出ない」「がんばろうと思っても体が動かない」そんな無気力な状態が続くと、自分を責めてしまうことがあるかもしれません。周囲から「甘えているだけでは?」と言われ、さらに落ち込んでしまう人もいるでしょう。

しかし、無気力が続くのは決して甘えではありません。心や体が発する「助けてほしい」というサインかもしれないのです。この記事では、無気力が続く原因や考えられる疾患、適切な対処法についてわかりやすく解説します。

もしあなたが「このままで大丈夫なのかな?」と不安に感じているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。



無気力になる原因

無気力になる原因

無気力になってしまうと、やる気がないとか甘えているからと悩んでしまうかもしれませんが、決してそうではありません。原因はさまざまですが、主に以下のようなことが影響していることが多いです。

自分を責めず、気になる方は早めに相談してくださいね。


ストレスや疲労

日々の生活で感じるストレスや、仕事・家事による疲労が蓄積すると、心も体もエネルギーを使い果たしてしまいます。責任感が強く頑張りすぎる人ほど、気づかないうちに自分を追い込んでしまいがちです。

ストレスは自律神経のバランスを崩し、心の元気を奪ってしまいます。ストレスを抱え続けることで、何をするにも興味がわかなくなったり、意欲を持てなくなったりすることが無気力の原因です。


睡眠不足

質のよい睡眠は、心と体を回復させるために欠かせません。しかし、忙しさや悩みごとで十分な睡眠が取れないと、脳が疲れを回復できず、無気力感が強まります

とくに、睡眠時間が短かったり眠りが浅かったりすると、朝起きても疲れが取れず、日中も何をするにも億劫に感じることがあります


がんばる目的がない

「何のためにがんばるのかわからない」という状況も、無気力の原因になり得ます。目標や楽しみが見つからないと、毎日の生活に張り合いを感じにくくなり、気力が湧きにくくなるのです。

また、大きな目標を失ったときにも無気力に陥りやすくなります。たとえば、受験や仕事での重要なプロジェクトが終わったあと、急にやる気をなくしてしまう「燃え尽き症候群」もその一例です。


栄養バランスの偏り

心と体の健康を保つためには、適切な栄養が必要です。とくにビタミンB群、鉄分、亜鉛などが不足してしまうと、無気力感や疲労感を引き起こす原因になります。

食事を抜いたり、インスタント食品ばかり食べたりすると、必要な栄養が不足し、やる気が出ない状態に陥りやすくなるでしょう。


無気力になる原因まとめ



考えられる疾患

考えられる疾患

無気力が続く背景には、精神的・身体的な疾患が隠れている場合があり、注意が必要です。以下のような病気が原因となることがあります。


自律神経失調症

自律神経が乱れることで、体の調子を整える働きがうまく機能しなくなる病気です。無気力に加え、頭痛・めまい・倦怠感などの症状が現れることがあります。

治療は、生活習慣の改善やストレス管理が基本です。症状に応じて自律神経を整える薬が処方されることもあります。


更年期障害

主に40代以降の女性に多く、ホルモンバランスの変化が原因となり無気力や不安感・イライラなどが生じます。男性にも似たような症状が現れることがあり、加齢による体調の変化が関係しています。

更年期障害の治療では、ホルモン補充療法や漢方薬・精神的なサポートが有効です。生活習慣を見直すことも大切だと言えます。


慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは、十分な休息を取っても疲れが抜けず、日常生活に支障をきたす病気です。無気力感に加え、集中力の低下や筋肉痛・睡眠障害などが続く場合は、この疾患を疑う必要があります。

慢性疲労症候群には、ビタミン剤の投与・適切な運動療法・認知行動療法などの治療がおこなわれます。


適応障害

適応障害は、環境の変化やストレスにうまく適応できず、心身に不調をきたす病気です。職場の人間関係や家庭の問題が引き金となり、無気力だけでなく、気分の落ち込みや不眠なども現れることがあります。

治療では、環境調整・カウンセリング・必要に応じて抗不安薬や抗うつ薬が用いられます。早めの相談が回復によい影響を与えるため、気になる方はご相談ください。


うつ病

うつ病は、無気力の原因として最も代表的な病気です。強い憂うつ感・興味や喜びがなくなる・自分には価値がないと思ってしまうなどの症状が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性があります。

うつ病ときくとショックを受けるかもしれませんが、適切な治療を受けることで改善が見込まれます。治療では、抗うつ薬による薬物療法と、認知行動療法を中心とした心理療法が効果的です。早めの治療で症状の悪化を防ぎ、改善しやすくなりますよ。


考えられる疾患まとめ



無気力なら精神科を受診してみよう

無気力なら精神科を受診してみよう

無気力な状態が続くと、「自分はダメな人間だ」と思い込み、ますます気持ちが沈んでしまうことがあります。しかし、こうした状態は1人で抱え込む必要はありません。

精神科では、無気力の原因を医学的根拠のもと丁寧に調べ、適切な治療をおこなうことができます。医師による診察や薬による治療を受けることで、心の負担が軽くなり、前向きな気持ちを取り戻せることも少なくありません。

「精神科に行くのは大げさでは?」とためらわず、つらいときは安心して私たちに相談してくださいね。



はじめての精神科ならエニキュアで相談するのも選択肢のひとつです

初めての精神科ならエニキュアで相談するのも選択肢のひとつです

精神科を受診することに不安を感じる方には、オンライン診療も選択肢のひとつです。なかでも精神科オンライン診療のエニキュアでは、次のようなメリットがあります。


ベッドに寝たまま受診できる

スマートフォンと通信環境さえあれば、どこからでも医師に直接相談することが可能です。無気力なときは、病院へ通うことはもちろんベッドから起き上がることさえ辛いですよね。そんなときに、ベッドに横たわったまま受診ができるのは、非常に大きなメリットだと言えます。

薬が処方された場合でも、薬局に取りに行く必要はありません。自宅まで届けてくれるので、最小限の負担で治療を続けられるでしょう。


予約システムが簡単

エニキュアでは、24時間LINEから予約を受け付けています。通常なら、診療時間内に電話で予約をとらなければならないことが多く、電話1本するにも手間と労力がかかりますよね。体調が悪いときとなると、負担はさらに大きくなります。

エニキュアでは最短3分でLINEから予約が完了します。事前に問診票を丁寧に記載すれば、よりスムーズに診察が受けられるでしょう。


夜遅くの受診もできる

エニキュアでは朝8時から夜24時まで診療が可能です。仕事で遅くなった日や子どもを寝かしつけたあとなどにも受診でき、ライフスタイルに合わせた治療を受けられるでしょう。

とくに無気力な状態が続く方は、体調の波が読めないことが多いです。朝から晩まで幅広く受診時間を選べると、無理なく治療に専念することができますよ。


エニキュアがおすすめの理由まとめ



まとめ 無気力なのは甘えではありません

全体まとめ

無気力が続くことは決して甘えではなく、心と体からのSOSかもしれません。原因を知り、適切な対処をすることで、少しずつ前向きな気持ちを取り戻せます。1人で悩まず、まずは精神科の受診を検討してみてください。

エニキュアでは、精神科医が多数在籍しています。つらい気持ちを抱え込まず、あなた自身を大切にしてくださいね。
エニキュア公式サイトはこちらから

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