トラゾドン(デジレル)は強い?効果と副作用【精神科・心療内科での使い方】

監修者紹介
佐藤 恒一
総合病院門前薬局、精神科クリニック門前薬局にて勤務。調剤業務・服薬指導を経験後、薬局チェーン本部のDI(医薬情報)部門に所属し、医薬品情報提供や安全性対応に従事。
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佐藤 恒一
総合病院門前薬局、精神科クリニック門前薬局にて勤務。調剤業務・服薬指導を経験後、薬局チェーン本部のDI(医薬情報)部門に所属し、医薬品情報提供や安全性対応に従事。
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「トラゾドンはどんな薬?」「副作用は大丈夫?」こうした不安を感じる人は少なくありません。トラゾドン(デジレル)は抗うつ薬ですが、眠れないつらさを和らげる目的で処方されることもあります。

今回は、トラゾドンの効果・副作用・使い方についてお伝えします。薬への不安を少しでも減らし、納得したうえで治療に向き合いたい人は、ご参考にしてください。


トラゾドン(デジレル)はどんな薬?

トラゾドン(デジレル)はどんな薬?

トラゾドンは、抗うつ薬の一種です。1970年代に開発され、現在も精神科や心療内科で使われている、使用実績のある薬です。脳内のセロトニンの働きを調整することで、気分の落ち込みを和らげる作用があります。

また、セロトニン受容体(5-HT2受容体)を遮断する作用や、抗ヒスタミン作用による眠気を促す作用をあわせもつことが特徴です。そのため、不眠を伴ううつ病・うつ状態の治療で使われることがあり、耐性や依存性が比較的問題になりにくい点も考慮して処方される場合があります。


トラゾドンの効果|睡眠に効く?

トラゾドンの効果|睡眠に効く?

トラゾドンは、脳内のセロトニン濃度を高めることで、気分の落ち込みや不安感の改善を目指す薬です。日本での正式な効能・効果は、うつ病・うつ状態とされています。

一方で、眠気を促す作用があるため、うつ病やうつ状態に伴って眠りにくさがみられた場合に、睡眠の改善を目的として使われることがあります。

実際の使用にあたっては、症状の経過や治療内容をふまえ、医師が慎重に判断する薬です。


トラゾドンは強い薬?

トラゾドンは強い薬?

トラゾドンは、口の渇きや便秘といった副作用がほかの抗うつ薬より少なくマイルドと表現されることもありますが、QT延長やセロトニン症候群といった副作用の報告もあります。

薬の感じ方は人それぞれで、一概に強い・弱いとは言えません。いずれにしても薬である以上、副作用のリスクはあります。自身の健康を守るためにも、必ず医師の指示に従い、用法・用量を守ることが大切です。


トラゾドンのジェネリックはある?

トラゾドンには、ジェネリック医薬品があります。

【先発品】(※現在は販売中止・経過措置終了)
・デジレル錠:ファイザー株式会社
・レスリン錠:オルガノン株式会社

【ジェネリック】
・トラゾドン塩酸塩錠

ジェネリック医薬品は先発品と同じ有効成分をふくみ、効果や安全性も同等と厚生労働省に認められている薬です。価格が先発品より、安く設定されています。


トラゾドンの処方について

トラゾドンは、医師が症状や治療歴を確認したうえで処方されます。うつ病やうつ状態に伴う症状がある場合など、必要に応じて薬の量や飲むタイミングを調整しながら使われる薬です。

「病院に行く時間がない」「近くにクリニックがない」という人には、オンライン診療を活用する方法もあります。エニキュアでは医師が適応と判断した場合、トラゾドンの相談や継続処方に対応しています。

オンライン診療で処方できる抗うつ薬について知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】抗うつ薬はオンライン診療でも処方される?【精神科オンライン診療】


トラゾドンの副作用と対処法

トラゾドンの副作用と対処法

トラゾドンの副作用は、以下のようなものがあります。

【主にみられる副作用】
・眠気
・めまい、ふらつき
・口の乾き
・便秘
・起立性低血圧

【緊急対応が必要】
・持続性勃起
・QT延長などの不整脈(心室頻拍、心室細動など)
・悪性症候群(高熱、手足の震え、体のこわばりなど)
・セロトニン症候群(不安、発汗、筋肉のけいれんなど)
・錯乱、せん妄(行動にまとまりがない、幻覚など)
・麻痺性イレウス(激しい便秘、吐き気、お腹の張りなど)
・無顆粒球症(突然の高熱、寒気、喉の痛みなど)

薬の効果を適切に得るには、必ず医師の指示に従い、用法・用量を守ることが大切です。副作用が気になる場合や日常生活に支障を感じる場合は、早めに医師に相談してください。


トラゾドンを使ってはいけない人

トラゾドンを使ってはいけない人

トラゾドンの成分に過敏症、つまりアレルギー反応をおこしたことがある人は、薬を使用できません。過去にこの薬を飲んで発疹・かゆみ・むくみ(浮腫)・呼吸困難などの症状が出た経験がある場合は、必ず医師に伝えてください。


トラゾドンの使い方|飲むタイミング

トラゾドンの使い方|飲むタイミング

トラゾドンは用量や薬を飲むタイミングを守ることで、気分の安定や眠りの質の改善につながる効果が期待できます。ここからは、トラゾドンをより適切に使うための一般的な用法や、飲み方のポイントをみていきましょう。


トラゾドンの用法・用量

トラゾドンの用法・用量は、以下のとおりです。

・成人の初期用量:1日75mg〜100mg
・必要に応じて1日200mgまで増量可能
・薬を飲む回数は、1日1回〜数回にわけて口から飲む

薬を飲む量や回数は、患者さまの年齢・体調・症状に応じて医師が調整します。自己判断で薬を増やしたり減らしたりせず、必ず医師の指示を守ってください。


トラゾドンは寝る前に飲んでよい?

トラゾドンは眠気を促す作用があるため、夜寝る前に飲むと睡眠をサポートすることがあります。ただし、薬を飲むタイミングは必ず医師の指示に従ってください。

飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲みましょう。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分を飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。判断に迷う場合は、医師や薬剤師に相談することが大切です。


トラゾドンの効果が出るまでの時間は?

トラゾドンの効果が出るまでの時間は?

トラゾドンは薬を飲んでから、約3〜4時間ほどで血中濃度がピーク(最高値)となるため、比較的早い段階で身体への影響が出やすいと考えられています。ただし、睡眠への効果や気分の改善の実感は個人差があり、作用開始の感覚や持続にはちがいがあります。

抗うつ薬としての気分改善効果は、飲みはじめてすぐにはあらわれないことがありますが、数週間程度続けて使うことで、一般的には現れやすい傾向がある薬です。


気分の落ち込みは抱え込まずに精神科へ相談を

気分の落ち込みは抱え込まずに精神科へ相談を

「最近気分が落ち込みやすい」「不安で眠れない」と悩む人は、オンライン診療を活用する方法があります。自宅からスマートフォンやパソコン1台で医師の診察を受けられるため、仕事や家事で忙しく通院が難しい人でも、無理なく受診できます。早めに相談することで症状が重くなる前に対処でき、心身の回復につながるでしょう。

エニキュアでは医師が判断した場合、トラゾドンの相談や継続処方が可能です。薬は最短翌日に自宅に届くため、薬局に足を運ぶ必要がありません。前向きな毎日を取り戻すために、まずはエニキュアに相談してみませんか?

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トラゾドンは妊娠や授乳中に使える?

トラゾドンは妊娠や授乳中に使える?

トラゾドンは、妊娠中や妊娠している可能性のある人には、治療上の有益性がリスクを上回ると医師が判断した場合のみ、使用されます。

授乳中も、治療上の有益性や母乳栄養の有益性を考慮し、医師がトラゾドンの継続または中止を検討します。妊娠中や授乳中の人は、薬を使う前に医師に相談してください。


トラゾドンと一緒に飲んではいけない薬は?

トラゾドンと一緒に飲んではいけない薬は?

トラゾドンには一緒に飲んではいけない薬(併用禁忌)は指定されていませんが、一緒に飲む際に注意が必要な薬(併用注意)がいくつかあります。

トラゾドンは身体のなかで分解されるとき、CYP3A4と呼ばれるP450と呼ばれる酵素が使われます。この酵素の働きを抑える薬と一緒に飲むと、トラゾドンの量が身体に多く残ってしまい、副作用が出やすくなることがあります。

たとえば、以下の薬は注意が必要です。

・リトナビル:HIV治療薬
・ニルマトレルビル・リトナビル:新型コロナ治療薬
・インジナビル:HIV治療薬

また、脳内のセロトニン濃度を高める以下の薬や食品と併用すると、セロトニン症候群という副作用がおこる危険性があります。

・ほかの抗うつ薬(SSRI、SNRI、モノアミン酸化酵素阻害剤など)
・トリプタン系薬剤(片頭痛治療薬)
・セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品

また、アルコールとトラゾドンを一緒に飲むと眠気やふらつきなどの作用が強く出ることがあるので、控えましょう。


トラゾドンと離脱症状

トラゾドンと離脱症状

トラゾドンを急にやめると、心身に負担がかかることがあります。これを離脱症状といい、以下のような症状が出る場合があります。

・吐き気
・頭痛
・だるさ
・眠れない
・不安が強くなる
・気持ちが落ち着かない

トラゾドンをやめたいときは、自己判断せず必ず主治医に相談し、時間をかけて少しずつ量を減らすようにしましょう。


トラゾドンを飲んでから運転してよい?

トラゾドンを飲んでから運転してよい?

トラゾドンを飲むと、眠気や注意力・集中力の低下、反応の鈍さなどが出ることがあります。そのため、薬を飲んでいるあいだは、自動車の運転や危険を伴う機械の操作に従事しないようにしましょう。気になることは、遠慮せず医師に相談してください。


トラゾドンのメカニズム

ドラゾドンのメカニズム

トラゾドンは、うつ病の気分の落ち込みを和らげる薬です。脳の気分を安定させるセロトニンに、主に2つの働きをします。

1つは、セロトニンの一部の受け皿(5-HT2受容体)をブロックして、うつ病やうつ状態に伴う睡眠障害を改善させることです。2つめは、セロトニンの再取り込みを抑えて作用を長く続け、低下した神経の働きを活性化させることです。

また、トラゾドンは抗ヒスタミン作用などにより眠気を引き起こす作用もあるため、不眠がある人には夜の眠りをサポートする力として活かせます。


トラゾドンに関するよくある質問

トラゾドンに関するよくある質問

「トラゾドンは保険がきくの?」「SSRIとはちがうの?」と疑問を抱える人も少なくありません。ここからは、トラゾドンについてよくある質問にお答えします。


トラゾドンは保険がききますか?

トラゾドンは、うつ病・うつ状態の治療に使われる薬で、日本では保険の対象になっています。また、うつの症状に加えて眠れないつらさがある場合には、睡眠を改善するために処方されることもあります。


トラゾドンはSSRIですか?

トラゾドンはSSRIには分類されませんが、セロトニンの再取り込みを抑える作用に加えて、セロトニンの受け皿(5-HT2受容体)をブロックする作用があります。日本では1991年から使われています。


まとめ|トラゾドンは不安を和らげ穏やかな眠りをサポートする

トラゾドンは不安を和らげ穏やかな眠りをサポートする

トラゾドンはうつ病・うつ状態に用いられ、脳内のセロトニンを調整して気分の落ち込みや不安感を和らげます。さらに、薬が持つ眠気を引き起こす作用が、夜眠れないときの助けになることもあります。

トラゾドンを急にやめると、頭痛や吐き気などの離脱症状がみられる場合があるため、医師の指示を守ることが大切です。通院が負担な人や近くにクリニックがない人は、エニキュアオンライン診療なら、自宅からスムーズに相談が可能です。ご自身に合った方法を、お選びください。

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