胸が苦しいのは精神的なストレスの場合も……考えられる病気・対処法について解説!オンライン診療も活用しよう

監修者紹介
河邊眞好
大学病院、単科精神科病院などを経て、現在は総合病院精神科で地域の精神科医療に従事。 精神保健指定医 / 日本精神神経学会専門医・指導医 / 公認心理師 / 厚労省認定認知症サポート医 / 日本精神神経学会認知症診療医 / 臨床研修指導医 / 緩和ケア研修会修了 / コンサータ処方登録医
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河邊眞好
大学病院、単科精神科病院などを経て、現在は総合病院精神科で地域の精神科医療に従事。 精神保健指定医 / 日本精神神経学会専門医・指導医 / 公認心理師 / 厚労省認定認知症サポート医 / 日本精神神経学会認知症診療医 / 臨床研修指導医 / 緩和ケア研修会修了 / コンサータ処方登録医
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「胸が苦しいのはなぜ?」と不安に感じる方は少なくありません。胸の苦しさの原因は心臓や呼吸器の病気だけでなく、精神的なストレスが関係している場合があります。放っておくと、動悸・息切れ・胸痛などを引き起こし、日常生活に支障をきたすケースもあるのです。

しかし、適切に対処すると症状の改善を目指せます。症状によっては、オンライン診療での治療も可能です。

今回は、胸が苦しいときに考えられる病気や見わけ方・自分で症状をやわらげる方法・オンライン診療での治療について解説します。胸が苦しい状況から解放されるために、原因や対処法を見つけていきましょう。


精神的に不安で胸が苦しいときにあらわれる症状

精神的に不安で胸が苦しいときにあらわれる症状

精神的なストレスや不安が原因で胸が苦しくなると、「何かの病気なのかな?」と心配になりますよね。この章では、不安が原因で胸が苦しいときに現れる、身体の症状や原因を見ていきましょう。


動悸・息切れ

不安を感じると動悸や息切れを感じる場合があります。たとえば、仕事のプレゼン前に突然動悸がはじまったり、電車で通勤中に息切れを感じたりするかもしれません。

動悸や息切れを感じる原因として、自律神経のバランス乱れが挙げられます。自律神経のうち、交感神経は活動時に心拍数を上昇させる一方で、副交感神経はリラックス時に心身を落ち着かせます。不安を感じると交感神経が優位になり、心拍数が速くなるため、動悸や息切れを引き起こす場合もあります。


めまい・ふらつき

めまいやふらつきも、不安による症状の一種です。ストレスが蓄積された結果、身体のバランス感覚が過剰に反応し、精神的な緊張が身体に影響をおよぼします。

めまいやふらつきは、将来に対する不安や仕事の悩みや人間関係トラブルなど、長期にわたる問題を抱えている場合に発症しやすい傾向にあります。


胸痛

胸部の圧迫感や締め付け感も、不安による症状の1つです。仕事が忙しくて時間に追われたり、大きなプレッシャーを感じたりすると、心臓に大きな負担がかかり、胸に痛みを感じる方もいます。

強いストレスを感じていると、交感神経が働きすぎている状態が続き、脈拍や心拍数がつねに高くなります。負担が蓄積されると違和感や痛みにつながり、症状として現れるのです。


冷や汗・震え

不安を感じる状況下では、身体が緊張して冷汗をかいたり、体が震えたりします。とくに大勢の前で発表するときや、大事な試験や面接を受けるときに起きやすいです。

冷や汗や震えは、身体が危険に備えるための自然な反応です。ストレスや恐怖を感じると交感神経が活性化し、身体が自己防衛のために準備を整えるため、発汗が促されます。


精神的に胸が苦しいときの症状




不安で胸が苦しい……精神的なストレスや、それ以外で考えられる病気

不安で胸が苦しい……精神的なストレスや、それ以外で考えられる病気

胸が苦しいと感じると、「心臓に何か問題があるのかな?」と不安になりますよね。胸の苦しさは精神的なストレスが一因ですが、ほかの病気が隠れているケースもあります。どのような可能性があるか、一緒に確認していきましょう。


不安障害

不安障害は、過度の不安によって、日常生活に影響をおよぼす精神疾患です。具体例は以下のとおりです。

社会不安障害

・人前で話すことや他人と接することに対して強い不安を感じる

・外出や人混みを避けるようになり、日常生活に支障をきたす

・動悸や発汗、吐き気などをともなう場合もある

全般性不安障害

・特定の状況に限らず、日常生活全般にわたって過剰な不安を感じる

・胸の苦しさや動悸、筋肉の緊張などが見られる場合もある


特定の場所・状況で胸の苦しさを感じたり、つねに不安を感じたりする場合は、不安障害の可能性があります。精神科を受診し、医師に相談してみましょう。


適応障害

適応障害は、仕事や人間関係など、特定のストレス因子によって引き起こされる病気です。不安やストレスによる自律神経の乱れが原因とされており、とくに部署異動・転勤・引っ越しなど、環境変化をきっかけに発症する方が多いです。

適応障害の身体的な症状として、胸の圧迫感や息苦しさを感じる場合もあります。人によっては、動悸やめまい、吐き気などを感じる方もいます。

ストレスの原因がはっきりとわかっていて、1〜2週間ほど症状が続いている場合は、適応障害の可能性があるため、早めに精神科・心療内科を受診してください。


不整脈・弁膜症などの心疾患

精神的な原因以外にも、心臓の病気により胸が苦しいと感じる場合もあります。

不整脈・弁膜症などの心疾患

上記の症状は命にかかわるケースもあるため、自己判断せず心配な場合は医療機関を受診してください。内科的疾患でないか診てもらったあとに、精神科・心療内科の受診を検討するのも1つの方法です。エニキュアでは、胸が苦しい症状でお悩みの方も、自宅にいながら医師に相談できます。

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そのほか、呼吸器や消化器系の疾患の可能性もあり

胸が苦しいと感じたり、痛くなったりするときは、以下の病気が隠れている場合があります。


【呼吸器系】

・気胸:突然の胸の痛みと息苦しさ

・肺炎:発熱をともなう痛みや咳

・気管支喘息:息苦しい・喉からゼーゼーと音がする


【消化器系】

・逆流性食道炎:胸やけや胸のつかえ感

・食道けいれん:しめつけるような痛み


胸の症状はさまざまな臓器の病気で現れ、命に関わるものもあるため注意が必要です。症状が続く場合は医師による適切な診断を受けましょう。


胸が苦しいのは精神的なストレスかそれ以外か?見分けるためのチェックポイント

ストレス性とほかの病気による胸の症状を、見わけるポイントがあります。

ストレス性の胸の痛みかどうかを見分けるポイント

ただし自己判断は危険です。強い症状や上記の「ほかの病気の可能性がある」に当てはまる場合は、速やかに医療機関を受診してください。


胸が苦しい……ストレスによる圧迫感に対する治療法

胸が苦しい……ストレスによる圧迫感に対する治療法

「胸が苦しい……このままで大丈夫かな?」と不安を抱えているかもしれません。精神科・心療内科でストレスへの適切な治療を受けると、つらい症状が改善する可能性があります。

この章では、精神科・心療内科における胸の圧迫感に対する治療方法を見ていきましょう。


薬物療法

胸が苦しい症状への治療法として、抗不安薬や抗うつ薬が用いられることがあります。抗不安薬は強い緊張や不安を落ちつかせ、胸の圧迫感や動悸をやわらげる効果が期待できるためです。

一方で、抗うつ薬は脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、不安症状の根本的な改善に働きかけます。続けて服用することで不安や抑うつ症状を軽減し、胸の苦しさが起こりにくい状態を目指す治療方法です。効果が現れるまでには個人差があるため、医師の指示に従い服用しましょう。

オンライン診療でも、医師の判断のもと薬が処方される場合があります。抗不安薬についてくわしく知りたい方は、以下の記事をご参考にしてください。

【関連記事】抗不安薬はオンライン診療でもらえる?効果と受診するときのポイントを解説


精神療法

精神療法では、医師が患者さまの話を聞き、不安やストレスの背景を一緒に整理していきます。薬を使わずに、対話を通じて心身に働きかける治療法です。

具体的には、患者さまの気持ちに寄り添う来談者中心療法・行動をよりよい方向に改善していく行動療法・偏ったものの見方を変える認知療法などさまざまな方法があります。患者さまの症状や状態に応じて、適切なアプローチで治療がおこなわれます。


不安で胸が苦しいときのセルフケア

不安で胸が苦しいときのセルフケア

不安で胸が苦しいときの対処法は、以下の6つです。

・腹式呼吸

・リラクゼーション法

・食生活の見直し

・適度な運動

・音楽鑑賞

・病院の受診

くわしく見てみましょう。


腹式呼吸をする

腹式呼吸とは、横隔膜を使って深く呼吸する方法です。副交感神経を優位にさせ、不安感を軽減する効果が期待できます。

腹式呼吸の具体的な手順は、以下のとおりです。


1.リラックスした姿勢を取る

椅子に座るか横になり、背筋を伸ばす

目を閉じて、心を落ち着ける

2.手をお腹に当てる

片方の手をお腹に当てて、お腹が膨らむのを感じながら呼吸する

3.息を吸う

鼻からゆっくりと深く息を吸い込む

お腹が膨らむのを意識し、3秒ほどかけて息を吸い込む

4.息を止める

吸ったあと、1秒ほど息を止める

5.息を吐く

口からゆっくりと息を吐き出す

お腹がへこむのを感じながら、4秒ほどかけて吐き出す

6.1~5を5〜10分かけて繰り返す

腹式呼吸は心身をリラックスさせるため、不安や緊張が強いときに有効です。


リラクゼーション法を取り入れる

不安で胸が苦しいと感じる場合、以下のリラクゼーション法を取り入れてみましょう。


呼吸筋ストレッチ

・肩や胸、背中の筋肉を毎日ストレッチして、呼吸機能を高める方法

・試験前や不安を感じたときにおこなうと効果的

漸進的筋弛緩法

・手や足の筋肉を強く緊張させたあと、ゆっくりと力を抜いていく方法

・身体全体の緊張が和らげる効果がある

自律訓練法

・自己暗示を用いて心身のリラックス状態を作り出す技法

・手足が重たい、心臓が規則正しく動いているといった自己暗示を繰り返し、リラックス感を高める


上記のリラクゼーション法は、日常生活に取り入れやすく、不安感や胸の苦しさを軽減する効果が期待できます。呼吸や身体の動きを意識すると、自律神経系にもよい影響があり、心身ともにリラックスできるでしょう。


食生活の見直し

食生活の改善は、不安感や胸の苦しさを和らげる効果があります。1日3食を決まった時間に摂ることで、自律神経のバランスを整え、不安感を軽減するでしょう。

不安やストレスを和らげるには、以下の栄養素がおすすめです。

オメガ3脂肪酸

・不安症状を軽減する

・青魚に含まれる

トリプトファン

・セロトニンの生成を助ける

・大豆や卵に含まれる

ビタミンC

・ストレスを軽減する

・柑橘類やブロッコリーに含まれる

マグネシウム

・リラックス効果がある

・ナッツ類や緑黄色野菜に含まれる


また、過度のアルコールや刺激物の摂取は控えましょう。アルコールの過剰摂取は心臓に負担をかけ、ストレスを増加させるためです。カフェインや辛い食べ物は心拍数を上げ、不安を悪化させる可能性があります。


適度に運動する

適度な運動は、ストレスホルモン・コルチゾールの分泌を抑制し、不安やストレスを減らします。また、ウォーキングやヨガなどの軽い有酸素運動は、心拍数を上げ、幸福ホルモン・エンドルフィンを分泌し、抑うつ気分を改善する効果が期待できるのです。


音楽を楽しむ

不安で胸が苦しいと感じるときは、音楽を聴いて心を落ち着けるとよいでしょう。ゆったりした明るい響きの音楽を選ぶと、よりリラックス効果を高めてくれます。とくに入浴時や休憩時に聴くと、心身の緊張を解きほぐせる場合もあります。


病院を受診する

上記の対処法を試しても胸の苦しさが改善しない場合、精神科の受診をご検討ください。日常生活に支障をきたすほどの不安や胸の苦しさを感じた場合は、早めに専門医に相談することが重要です。


胸が苦しいときのセルフケア




精神的な問題で胸が苦しいときはどうすればよい?よくある質問と回答

精神的な問題で胸が苦しいときはどうすればよい?よくある質問と回答

この章では、胸の苦しさに関するよくある質問にお答えします。突然苦しくなった際に落ち着いて対処できるよう、ご参考にしてください。


精神的なストレスで胸が苦しくなるのはなぜですか?

ストレスがかかると、身体の調子を整える自律神経のバランスがくずれてしまい、胸が苦しいと感じる場合があります。心臓の動きを活発にする交感神経が必要以上に働いてしまうのです。具体的に、以下の症状がみられる場合があります。

・胸がドキドキする

・血圧が上がる

・呼吸が浅くなる

・胸の圧迫感・痛みを感じる

ストレスが長期間続くと慢性化して、日常でも胸の苦しさを感じるケースが少なくありません。内科で検査を受けて心臓に問題がなかった場合や、精神的なストレスが原因と感じる場合は、精神科・心療内科に相談するのも1つの選択肢です。


胸が締め付けられるような痛みもストレスからくるものですか?

胸が締め付けられるような痛みの原因として、ストレスが挙げられますが、心臓病の可能性もあります。ストレスが原因の場合は、痛みの場所が移動したり、チクチクした感じがしたりするのが特徴です。

狭心症や心筋梗塞では強い圧迫感が続き、冷や汗や吐き気を伴うケースがあります。痛みが30分以上続く場合や、経験したことのない強い痛みの場合は、すぐに医療機関を受診してください。


急な動悸や1日中動悸がするのもストレスでしょうか?

急な動悸や1日中動悸がする原因として、ストレスや不安が挙げられます。パニック発作では突然激しい動悸が起こり、「このまま死んでしまうのでは」と恐怖を感じるケースもあります。

動悸が続く場合は、不整脈や甲状腺機能亢進症などの病気が隠れている可能性があるため、注意が必要です。動悸とともに失神やめまいが強く現れる際は、医療機関への受診をご検討ください。


胸がざわざわするときの対処法を知りたい

胸がざわざわする感覚は、不安や緊張の現れの可能性があります。深呼吸を心がけ、4秒で吸って6秒で吐く腹式呼吸を5回程度繰り返しましょう。

肩や首の力を抜いて、ゆっくりと肩を回す動作も効果的です。冷たい水を飲んだり、窓を開けて新鮮な空気を吸ったりしても症状が和らぐ効果が期待できます。症状が頻繁に起こる場合は、医療機関への受診を検討しましょう。


不安で胸が苦しいときは精神科オンライン診療へ相談してみよう

不安で胸が苦しいときは精神科オンライン診療へ相談してみよう

不安で胸が苦しい原因として、ストレスが考えられます。ストレスによって自律神経のバランスが乱れて、胸がドキドキしたり、苦しさを感じたりする場合があるためです。

ほかにも、胸の苦しさは不安障害・心臓・呼吸器などの病気が隠れている可能性があります。命に関わる病気の可能性もあるため、気になる症状があるときは内科やかかりつけ医、精神科・心療内科への受診もご検討ください。

胸の苦しさを感じたら、自宅から相談できるオンライン診療を活用するのも1つの方法です。エニキュアでは、精神科・心療内科のオンライン診療を実施しています。たった3分で公式LINEの登録ができて、予約も可能です。夜間や土日・祝日も診療しており、最短当日に受診できます。

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