精神科はいつまで通院すればいいの？判断基準と終了までの3ステップを解説

精神科の通院をいつまで続ける必要があるのかが不安で悩んでいませんか？症状が改善してきたものの「まだ通院しないといけないのかな」「勝手にやめると再発するのでは」と不安を抱える人は少なくありません。

今回は、精神科の通院期間の目安や、適切に治療を終了するための3ステップを解説します。医師への伝え方・再発予防法などもお伝えします。

精神科通院が終了するタイミングは？

精神科の通院が終了するタイミングは、症状がどのくらい改善したかや、治療の進み具合によって決まります。適切な判断の仕方を知り、医師と相談したうえでの治療終了を目指しましょう。

精神科の平均通院期間

精神科にどのくらい通うかは、病気の種類や症状の重さによって異なります。日本うつ病学会治療ガイドラインによると、うつ病の場合は症状が改善して寛解したあとも、再発防止のため最短6か月〜1年程度は、薬物療法を続けることが推奨されています。

再発を繰り返すケースや症状が重かったケースでは、2年以上薬物治療を続けることもよくあり、患者さまの状態に合わせて慎重に決めるのが大切です。

通院終了のタイミングは医師の指示に従う

精神科の通院をいつまで続けなければいけないかは、必ず担当医師と相談して決めることが重要です。自分では「もうよくなった」と感じていても、医師から見るとまだ治療を続けた方がよい場合があるためです。自己判断で通院をやめると、症状が悪くなったり再発してしまったりする可能性があるため、必ず医師に相談しましょう。

精神科通院終了の判断基準｜チェックリスト

精神科通院をいつまで続ければいいかの基準は、以下のチェックリストをご活用ください。

【精神面の改善】
・気分が安定している
・不安や落ち込みが減ってきている
・積極的な行動できるようになった
・集中力が戻ってきている

【身体面の改善】
・頭痛や胃腸の不快感が改善した
・質のよい睡眠が取れるようになった
・食欲がもどってきた
・疲れにくくなってきた

これらの項目は目安であり、最終的な通院終了の判断は、必ず医師の指導のもとでおこなうのが大切です。

転院したいと思ったとき

転院したいと思ったときは、現在の医師から紹介状をもらいましょう。治療の経過や薬の情報を新しい精神科・心療内科に伝えることで、スムーズに治療を続けることができます。紹介状に転院先を記載することが必要であるため、転院先を事前に決めておくことが重要です。

精神科の通院を急にやめるとどうなる？

医師と相談せずに精神科の通院を急にやめると、症状の再発につながったり、身体に不調が現れたりする場合があります。どのような影響があるのか、以下で見ていきしょう。

症状が再発する可能性がある

精神科・心療内科の通院を急にやめると、症状が再発するリスクがあります。症状が改善したように見えても、実際には完全に回復していない場合があるためです。薬物治療を突然中止すると、抑えられていた症状が戻ってしまい、前よりも症状が強く現れるケースもあります。

医師に相談せずに精神科・心療内科の通院をやめることは、危険なことだといえるでしょう。

離脱症状が現れるリスクも

精神科の薬を急にやめると、離脱症状と呼ばれる体の不調が起こる可能性があります。たとえば、抗うつ薬の場合の離脱症状は、以下のようなものがあります。

・めまい
・頭痛
・吐き気
・しびれ感
・不安やイライラなど気分の変化

これらの症状を避けるために、医師の指導のもとで徐々に薬の量を減らすのが大切です。自己判断での薬の中止は、体調不良を招くことがあるため、絶対に避けましょう。精神科の薬を終了するタイミングについて知りたい人は、以下の記事をご参考にしてください。

【関連記事】精神科の薬、やめどきは？いつまで飲まないといけない？治療の経過や副作用について詳しく解説

不安を感じる場合がある

精神科の通院を急にやめると、治療の支えを失って不安を感じる場合があります。定期的な医師との面談は、症状の管理だけでなく、精神的な支えとしての重要な役割を果たすためです。

急に治療をやめると、「このままで大丈夫かな」と不安が生まれるかもしれません。段階を踏んで治療を終えると、心理的な負担を抑えられて、軽やかな気持ちで新しい生活をはじめられるでしょう。

実際に精神科通院を終了する場合の流れ

精神科の通院を終了する場合には、段階的に適切な手順を踏むことが必要です。

医師に相談する

通院の終了を希望するときは、まず担当医に相談することが大切です。自己判断で通院をやめてしまうと、症状が悪化するリスクがあります。医師は患者さまの症状がどのくらい改善したかや、治療の流れを総合的に判断し、通院をやめても大丈夫な時期を判断していきます。

「症状がよくなってきたので通院を終了したい」という気持ちを相談することは構いませんので、相談しながら医師と一緒に今後の治療方針を検討していきましょう。

減薬の前に生活習慣を整える

薬を減らしはじめる前に、生活習慣を整えることが体調の安定につながりやすくなります。具体的には、以下の習慣をつけるのが大事です。

・毎日同じ時間に寝起きする
・栄養バランスのよい食事を心がける
・軽い運動を習慣にする

基本的な生活リズムが整っていると、薬の量を減らしたあとの症状の安定につながります。生活習慣を整えることは、元気な身体を保つための土台になるため、薬を減らす前に取り組みましょう。

通院終了後のサポート体制を整える

通院をやめたあとも続けてサポートを受けられる体制を整えると、リラックスした日常生活を目指せます。症状が悪くなったときの対処法や、再び病院に行く目安を医師と話して準備しておくことが大事です。

また、家族や友人に相談できる環境を作ったり、自宅から受診できるオンライン診療の利用を検討したりすることもよいでしょう。定期的に自分の状態をチェックする習慣をつけると、調子の変化に対応できます。「今の自分は元気かな？」と気になる人は、エニキュアの症状チェッカーもご活用ください。

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エニキュアはオンラインでサポート

エニキュアは、忙しくて通院が続かない人にぴったりのオンライン診療サービスです。自宅にいながら医師の診察を受けられるため、外に出るのが難しいときや体調が悪いときも、早めに相談できます。「症状がぶり返したかも？」と感じた際にも、すぐに医師に相談して早期発見・治療につなげることができます。

また、通院や待ち時間のストレスがほぼないのも魅力です。薬をご自宅までお届けするため、大切な時間を守りながら、心身の健康を保てるでしょう。

オンライン診療についてくわしく知りたい人は、利用方法や流れについて解説した記事もご覧ください。

【関連記事】はじめての精神科でもオンライン診療を受診できる？メリットと注意点について解説

精神科通院終了のタイミングについてよくある質問

精神科の通院に関して、よくある質問にお答えします。通院終了のタイミングを理解して、自分合ったペースで治療を進めましょう。

精神科はいつまで通院したらよいの？

精神科の通院をいつまで続けるかは、医師が患者さまの状況を全体的に見て判断します。うつ病の治療における通院の終了は、以下のような症状の改善などが一つの目安になります。

・気分の安定
・不安が少なくなる
・積極的に行動できる
・頭痛・胃痛などの体調不良がなくなる
・質のよい睡眠がとれる

病気の種類や症状の重さによって治療期間は異なるため、医師と相談して進めましょう。

精神科の通院頻度の平均はどのくらい？

精神科の通院頻度は、治療がどのくらい進んでいるかによって変わります。日本うつ病学会の治療ガイドラインによると、治療初期は週に1回程度の通院が原則とされています。症状が落ち着いてくると2週間に1回、さらに改善がすすむと月1回になるケースもあります。自分の状態の変化に合わせて調整が必要なため、医師と相談しながら慎重に進めましょう。

精神科通院は勝手にやめても大丈夫？

医師の指導なしに勝手に通院をやめるのは危険です。症状が改善したように感じても、完全に回復していない可能性があるためです。急に治療を中止すると症状が再発したり、めまい・頭痛・吐き気などの症状が現れたりするリスクもあります。自己判断での治療中断は回復を遅らせるだけではなく、悪化する場合もあるため、必ず医師と相談し、段階的に治療を終了しましょう。

1度通院をやめたあとの再開は可能？

精神科の通院を1度やめたあとでも、再開は可能です。症状が再発した場合や新たな悩みが生じた際は、精神科・心療内科を受診しましょう。以前の治療の記録があると、医師はその情報を参考にしながら、患者さまに合った治療の方針を立てられます。

まとめ｜精神科通院終了のタイミングは医師と相談して決めよう

精神科の通院をいつまで続けなければいけないかは、症状がどのくらい改善したかや、治療の進み具合によって異なるため、必ず医師と相談することが大切です。自己判断での急な通院中断は、症状が再発したり、身体に不調が現れたりする危険があるため、段階を踏んで治療を終えることが重要になります。

通院をやめたあとも続けてサポートを受けたい人や、忙しくて病院に行くことが難しい人は、エニキュアのオンライン診療を利用するのも1つの方法です。平日や土日祝日・朝から夜まで自宅からスムーズに相談が可能で、症状の変化に早めに対応できるでしょう。まずは、公式LINEのお友だち登録からはじめてみませんか？

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