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お酒とメンタルヘルスの意外な関係とは?メンタルを守る正しい付き合い方を徹底解説
- お酒とメンタルヘルスの複雑な関係性
- アルコールが脳と心に与える影響
- 知っておきたい!適切な飲酒量とリスクの目安
- 要注意!お酒に頼りすぎていないか自己チェック
- 健康を守るお酒との正しい付き合い方
- オンライン精神科エニキュアにご相談ください
お酒を飲むと気分がよくなったりリラックスできたりしますよね。しかし、リラックスできる効果は一時的なものであり、飲み過ぎると逆効果となる可能性があるため注意が必要です。この記事では、お酒とメンタルについての関係性や、正しい付き合い方について徹底解説します。ぜひ参考にして、あなたの健康を守るヒントにしてくださいね。
お酒とメンタルヘルスの複雑な関係性
お酒とメンタルヘルスは、一般に考えられているよりも複雑です。ストレス解消として飲酒を選ぶ人は多いものの、実際には憂うつな気分を悪化させ、精神的によくない影響を与える可能性があります。以下では、お酒とメンタルヘルスの関係性について解説します。
一時的な気分転換になるが飲み過ぎは要注意
少量の飲酒なら気分が落ち着いたり、不安を感じにくくなったりする効果があります。しかしこの効果は一時的なものであり、飲み過ぎると逆効果になるかもしれません。長期にわたり多量のお酒を飲むことは、メンタルヘルスに悪影響をおよぼす可能性があります。
ストレス解消にならない?
仕事でストレスを感じているときや嫌なことがあったとき、お酒を飲みたくなる人は多いのではないでしょうか。そんなときにお酒を飲むと、心が軽くなった気分になりますよね。しかし、不安や嫌な気持ちを忘れるための飲酒は、危険な飲み方につながりやすいと言われています。
飲酒量や飲酒頻度が少しずつ増加し、やがてはお酒を手放せなくなってしまうかもしれないのです。また、アルコールの効果が切れると、以前よりもさらに強い憂うつ感や不安を感じてしまうことがあります。
うつ病や不安障害との密接な関係がある
実は、お酒と深い関係にあるのが精神疾患です。飲酒は、うつ病や不安障害を引き起こしたり、持病の症状を悪化させたりすることがあります。とくに、うつ病・パニック障害や社交不安障害などに代表される不安障害、トラウマによる心的外傷後ストレス障害などを抱えている人は、お酒との付き合い方に注意が必要です。
抑うつ気分が続く、今まで楽しいと思えていたことに興味が感じられないなどの症状がある場合は、お酒によりさらなる不調を招く可能性があります。お酒と精神疾患は複雑に絡み合っていることから、1人で対処しようとせず私たち専門家を頼ってください。
精神科オンライン診療のエニキュアでは、医師の診察から薬が手元に届くまで、すべてオンラインで完結しています。仕事や学校・育児で忙しい方はもちろん、精神科を受診するのに抵抗がある方は、ご相談されることも選択肢のひとつになるかもしれません。
アルコールが脳と心に与える影響
飲酒とメンタルヘルスには、深いつながりがあるとわかりました。では、アルコールは脳と心にどのような影響を与えるのでしょうか。
神経伝達物質のバランス崩壊
アルコールは脳内の神経伝達物質のバランスを崩し、ビタミンや栄養素の吸収能力を弱めます。これにより脳が適切に働かなくなり、判断力や集中力の低下が起こるのです。
睡眠の質低下と抑うつ感の増加
お酒を飲むと、夜寝つきやすいという人は少なくありません。たしかにお酒を飲むとすぐに眠れるような気がしますが、長期的には睡眠の質を悪化させ、抑うつ感や不安感を増加させる要因となります。寝る前のお酒を習慣にしている人は、注意が必要です。
飲んでいる薬への影響
薬の種類によっては、飲酒と同時に服用することで、薬の作用が増強されてしまう(薬が効きすぎてしまう)ものがあります。強すぎる薬の効果は心身に危険な状態を引き起こす危険があるため、薬を服用している場合の飲酒はとくに注意が必要です。
不安やうつ症状との関連性
アルコールには不安を和らげる効果がありますが、その効果は一時的なものです。酔いから醒めたときには、以前よりもさらに強い抑うつや不安を感じてしまうことがあります。
このため、不安やうつ症状を和らげるためにお酒を飲むことは、長期的には症状を悪化させる可能性があります。
知っておきたい!適切な飲酒量とリスクの目安
飲酒は一時的には気分転換になりますが、飲み方によっては注意が必要です。薬との飲み合わせや寝る前の飲酒、不安をかき消すための飲酒などには、気をつけなければなりません。
以下では、お酒の適切な量や目安について解説します。自分に最適な量を知り、健康的にお酒を楽しみましょう。
WHO推奨の適量ガイドライン
WHOが推奨するガイドラインでは、成人男性で1日2杯まで、成人女性で1日1杯までが適量とされています。ただし、これはあくまでも目安であり、個人差があることに注意が必要です。また、妊娠中や授乳中の女性・特定の健康状態にある人は、完全に飲酒を控えることが推奨されています。
自分に合った適量の見つけ方
適切な飲酒量は個人によって異なります。体重、性別、年齢、健康状態、服用している薬などの要因によって、アルコールの影響は変わってきます。自分にとっての適量を見つけるためには、お酒を飲んだあとの体調や気分の変化を注意深く観察することが重要です。
危険な飲み方をしていませんか?
危険な飲酒パターンには、短時間で大量に飲むことや毎日の習慣的な飲酒などが挙げられます。これらの飲み方は、アルコール依存症のリスクを高めるだけでなく、メンタルヘルスにも影響をおよぼす可能性があるのです。
また、ストレス解消や寝つきをよくするためだけに飲酒することも、危険な飲み方の1つです。危険な飲み方に該当しないか、一度振り返ってみましょう。
要注意!お酒に頼りすぎていないか自己チェック
長期的で大量の飲酒は、憂うつ感や不安を増大させるだけでなくアルコール依存症を引き起こすリスクがあります。お酒に頼りすぎていないか、一度チェックをして振り返ってみてください。
アルコール依存症の初期サイン
アルコール依存症の初期サインには、飲酒量や頻度が徐々に増えることが挙げられます。また、お酒を飲まないと落ち着かない、不安になる、飲酒をコントロールできない(一度飲みはじめると止められない)といった症状が現れることもあります。
飲酒が原因で仕事や人間関係に支障が出はじめたり、飲酒を隠そうとしたり、嘘をついたりしていませんか?初期サインを見逃さず、自分や大切な家族の行動を振り返ってみましょう。
精神的な不調の初期症状
アルコール依存症における精神的な不調の初期症状としては、持続的な気分の落ち込みや、興味や喜びがなくなる、不安や焦りが強くなることが見られます。
気持ちの面だけでなく、不眠や寝過ぎてしまうなど睡眠パターンの乱れ、集中力や記憶力の低下などにも注意が必要です。
医師に相談するべきタイミング
医師に相談するタイミングには、飲酒量をコントロールできなくなった場合や、お酒を飲まないと不調を感じる場合が挙げられます。
ほかにも飲酒が原因で日常生活や人間関係に支障が出ている、うつ症状や不安症状が続いているなどの状況では、すみやかにご相談ください。
エニキュアで相談するメリット
飲酒が原因で精神的に不調を生じている場合は、オンライン診療が選択肢の1つに挙げられます。エニキュアでは医師の診察から薬が手元に届くまで、すべてオンラインで完結します。
さらに、完全予約制のため長い待ち時間を過ごす必要はありません。仕事や家事で忙しい方でも安心して治療を受けることができるでしょう。
オンライン診療エニキュアはこちらから
健康を守るお酒との正しい付き合い方
もちろん飲酒は、危険なことばかりではありません。仕事のあとの1杯を楽しみにがんばったり、人と人を繋いだりと楽しい手段にもなり得ます。以下では、あなたの健康を守るお酒との正しい付き合い方について、詳しく解説します。
飲酒前後のセルフケア習慣
健康的な飲酒習慣を維持するためには、飲酒前後のセルフケアが重要です。飲酒前には十分な食事と水分をとることで、アルコールの吸収を遅らせることができます。飲酒中も水分を適度に摂取し、お酒を飲むペースを守ることが大切です。
飲酒後は、十分な睡眠をとり、水分補給を心がけましょう。また、飲酒の翌日は軽い運動や散歩をすることで、体調回復を促進することができます。
健康的なストレス解消法をみつける
お酒と健康的に付き合っていくためには、お酒に頼らないストレス解消法を見つけることが重要です。運動・瞑想・趣味・友人との交流など、健康的なストレス解消法を日常生活に取り入れましょう。これらの活動は、メンタルヘルスの改善にも効果があります。
また、気分転換だけでなく、ストレスの原因に根本的に対処することも重要です。必要に応じて、カウンセリングや専門家のアドバイスを受けることも検討してくださいね。エニキュアでは経験豊富な医師があなたからのご相談をお待ちしております。
ノンアルコール飲料を活用する
ノンアルコール飲料は、アルコールを控えたいときや断酒したいときのよい代替品となります。最近のノンアルコール飲料はおいしく種類も豊富になってきました。
また、アルコール飲料とノンアルコール飲料を交互に飲むことでも、全体的な飲酒量を減らせますよ。一度試してみてくださいね。
オンライン精神科エニキュアにご相談ください
お酒とメンタルヘルスの問題は複雑で、1人で対処するのは難しい場合があります。エニキュアでは、専門的な知識と経験を持つ医師が、あなたの状況に合わせた適切なサポートを提供します。
早めの相談が、健康的な生活への第一歩となります。あなたからのご相談をお待ちしております。