加味帰脾湯(かみきひとう)の効果はいつから?副作用と注意点【精神科・心療内科】
- 加味帰脾湯の特徴|どのような症状に使われる?
- 加味帰脾湯の作用機序と成分
- 加味帰脾湯の効果|自律神経やうつ症状との関係
- 加味帰脾湯の飲み方|いつから効果を実感できる?
- 加味帰脾湯はオンライン診療で処方される?
- 加味帰脾湯の副作用と対処法
- 加味帰脾湯で気をつけること【使用上の注意】
- 加味帰脾湯と帰脾湯のちがい
- 不眠や不安はオンライン診療で受診できる
- 加味帰脾湯でよくある質問
- まとめ|加味帰脾湯は疲労感や不眠の改善を目指せる
加味帰脾湯(かみきひとう)は、虚弱体質で血色が悪く貧血気味で、精神的な不安や眠れない状態・焦燥感などの神経症状がある人に処方されることがある漢方薬です。
「身体は疲れているのにイライラして眠れない」「不安や動悸、顔のほてりが気になる」「貧血気味で、ささいなことで怒りやすい」といった悩みに対して効果が期待できます。
今回は、加味帰脾湯の効果や副作用・効果がいつから現れるのか・帰脾湯とのちがいについてお伝えします。加味帰脾湯を正しく使い、快適な日常を目指しましょう。
加味帰脾湯の特徴|どのような症状に使われる?
虚弱体質で血色の悪い体質の人には、以下のような症状が現れやすく、加味帰脾湯がこれらの改善に用いられることがあります。
・貧血
・不眠
・精神的不安
・神経症状(イライラ・焦燥感など)
加味帰脾湯の作用機序と成分
加味帰脾湯は、およそ14種類の生薬から成り立っています。これは、基本の漢方である帰脾湯に、柴胡と山梔子の2種類を加えたものです。
【帰脾湯ベースの生薬】
・人参・黄耆・白朮(または蒼朮)・茯苓・酸棗仁・竜眼肉・遠志・当帰・甘草・木香・生姜・大棗
【追加された生薬】
・柴胡・山梔子
帰脾湯の生薬が心身の栄養不足を補い、疲れや不眠の改善につながります。さらに追加された柴胡と山梔子が、体内にこもった余分な熱や気の滞りを整え、イライラや精神的な高ぶりを鎮める効果が期待できます。
加味帰脾湯は心身の栄養を補いながら、精神の高ぶりやイライラを和らげることで、心身の不調に対応する漢方薬です。
加味帰脾湯の効果|自律神経やうつ症状との関係
心身の不調が続くと、気分の落ち込みを感じる人もいらっしゃると思います。ここからは、加味帰脾湯が症状にどのように作用するのか、みていきましょう。
加味帰脾湯とうつ症状
加味帰脾湯は、眠れない・寝つきが悪い・眠りが浅いといった症状の改善に効果が期待できます。さらに、漠然とした不安感やゆううつな気分・心配ごとが頭から離れない状態など、精神不安や神経症的な症状の改善が期待できます。
加味帰脾湯は気と血を補い、心身に十分な栄養が行きわたるように働くため、精神の動揺を落ち着かせる効果が期待できる薬です。
加味帰脾湯は帰脾湯に山梔子(サンシシ)と柴胡(サイコ)が加わることで、精神的な緊張やイライラいった症状も和らげ、心身のバランスを整える効果が期待できます。
加味帰脾湯と自律神経
ストレスや疲れがたまると、自律神経のバランスが崩れ、身体にさまざまな症状が現れやすくなります。加味帰脾湯は、自律神経の乱れが関係すると考えられる、イライラやほてりなどの症状の改善にも用いられることがあります。
疲れや貧血傾向
加味帰脾湯は、以下の症状にも用いられます。
・身体のだるさ
・疲れやすさ
・気力がわかない
・食欲不振
・貧血気味
これらは、漢方でいう気虚(ききょ)や血虚(けっきょ)、つまり身体のエネルギー(気)や血(栄養)が不足している状態にあたります。
加味帰脾湯は、脾(消化器系)の働きを高めて気を生み、血を補うことで、疲労感や貧血傾向の改善が期待できる漢方薬です。
加味帰脾湯を用いることで、PMS(月経前症候群)や月経痛の軽減がみられた例も報告されています。
加味帰脾湯の飲み方|いつから効果を実感できる?
「加味帰脾湯はいつ飲めばよいの?」「効果はどのくらいで現れる?」と疑問に思う人は少なくありません。ここからは、加味帰脾湯の正しい飲み方や、効果を実感するまでの目安についてお伝えします。
加味帰脾湯の用法・用量
ツムラ加味帰脾湯(医療用)の基本的な飲み方は、以下のとおりです。
・通常、成人は1日7.5gを2〜3回にわけて服用
・食前または食間(食事と食事のあいだ)の空腹時に服用
年齢や体重・症状に応じて服用量を医師が調整します。必ず医師の指示に従ってください。
加味帰脾湯の効果の現れ方
医薬品の効果が出るまでの期間は、体質や症状によって異なります。用法・用量を守って服用し、続けても症状が改善しない場合は、受診を検討しましょう。
加味帰脾湯はオンライン診療で処方される?
加味帰脾湯も、医師が適応と判断した場合に、オンライン診療で処方を受けられることがあります。
オンライン診療では、自宅や職場などからスマートフォンやパソコンを使って受診できるため、通院の手間や待ち時間の負担を軽減できるでしょう。
エニキュアでは医師の判断のもと、加味帰脾湯の処方に対応しています。薬は最短翌日に届くため、体調が悪く外出が難しいときでも、無理なく治療を続けられます。
ご自身に合った方法で症状と向き合い、心身の回復を目指してみてください。
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加味帰脾湯の副作用と対処法
加味帰脾湯では、以下のような副作用がみられることがあります。
【重大な副作用】
・偽アルドステロン症、ミオパチー:手足のだるさ、しびれ、つっぱり感、こわばりに加えて、脱力感、筋肉のぴくつき、ふるえ、筋肉痛などが現れる。
・腸間膜静脈硬化症:長期服用(多くは5年以上)により、腹痛、下痢、便秘、お腹の張りなどが繰り返し現れる。
【過敏症】
・発疹
・じんましんなど
【消化器症状】
・食欲不振
・胃部不快感
・吐き気
・腹痛
・下痢
これらの症状が続いたり、強くなったりした場合は服用を中止し、早めに受診してください。
加味帰脾湯で気をつけること【使用上の注意】
加味帰脾湯は、体質や飲み合わせによっては気をつけたい点もあります。リラックスして服用するために、ここからは加味帰脾湯でとくに気をつけたいポイントをみていきましょう。
加味帰脾湯の使用に注意が必要な人
以下に当てはまる人は、加味帰脾湯の服用に注意が必要です。
・食欲不振や吐き気、嘔吐がある人
・妊娠中・妊娠の可能性がある人
・授乳中の人
・小児
・高齢の人
これらに該当する場合は、加味帰脾湯を服用する前に医師に伝えてください。
加味帰脾湯と併用注意の薬
加味帰脾湯には甘草(カンゾウ)が含まれているため、甘草を含む漢方薬との併用には気をつける必要があります。
【併用注意の漢方薬例】
・芍薬甘草湯
・補中益気湯
・抑肝散など
また、甘草の有効成分である、グリチルリチン酸を含む医薬品との併用にも注意が必要です。併用すると、グリチルリチン酸の働きにより、体内のカリウムが減少しやすくなります。
カリウムが不足すると、偽アルドステロン症やミオパチーといった副作用を引き起こしやすくなり、筋力低下やだるさ、手足のしびれなどの症状が現れることがあります。
加味帰脾湯と帰脾湯のちがい
加味帰脾湯は、帰脾湯に柴胡(サイコ)と山梔子(サンシシ)という2つの生薬を加えた漢方薬です。以下の症状に対して、それぞれ使いわけられます。
【帰脾湯】
・体力がなく、胃腸が弱い
・疲れやすい・食欲がない
・顔色が悪い・貧血気味
・不眠症や精神的な不安
・動悸や寝汗が出やすい
体力や栄養が足りず、心身が弱っている症状に用いられることがある漢方薬です。
【加味帰脾湯】
・帰脾湯の症状がベース
・神経症、より強い精神不安がある
・寝汗や微熱・ほてりなどの熱感を伴う
・ストレスでイライラしやすい
帰脾湯の状態に加えて、ストレスやのぼせ・ほてりなどの熱性症状を伴う場合に、加味帰脾湯が選ばれるケースがあります。
どちらが合うかは体質や症状により異なるため、医師の指示を守ることが大切です。
不眠や不安はオンライン診療で受診できる
「眠れない日が続いている」「不安やイライラが強く、漢方が合うのか知りたい」そのようなときは、オンライン診療で受診する選択肢もあります。
オンライン診療なら、自宅や職場からスマートフォンやパソコンで医師の診察を受けられます。処方された薬は自宅に配送されるため、通院や待ち時間の負担が少なく、体調がすぐれないときも受診が可能です。無理なく治療を続けられて、心身の回復にも近づくでしょう。
エニキュアでは平日・土日祝日も、朝8:00〜夜24:00まで診察をおこなっており、薬は最短翌日に自宅へ配送されます。ご自身に合った方法で、心身の回復を目指してくださいね。
加味帰脾湯でよくある質問
加味帰脾湯を飲みはじめると、「どのくらい続けてよいの?」「やめるタイミングは?」といった疑問が出てくると思います。ここからは、加味帰脾湯についてよく寄せられる質問にお答えします。
加味帰脾湯を長期服用するとどうなりますか?
加味帰脾湯は、体質や症状に合わせて用いられる漢方薬で、医師の管理のもとであれば一定期間の継続服用がおこなわれることもあります。
ただし、長期に服用する場合でも症状の変化や体調を確認し、医師の指示を守りながら調整することが大切です。
加味帰脾湯のやめどきはいつですか?
加味帰脾湯をいつまで続けるかは、不眠や不安・イライラなどの症状の改善具合を見ながら医師が検討します。症状が落ち着いてきたら、減量や中止のタイミングを医師が検討することがあります。
加味帰脾湯とセロトニンはどんな関係がありますか?
加味帰脾湯のセロトニンへの直接的作用は確認されていませんが、漢方的に心身のバランスを整える働きがあり、間接的に気分や睡眠の安定が得られる場合があります。
不安や不眠が続く場合は、うつ病や不安障害などの病気が隠れている可能性もあるため、精神科・心療内科を受診するのも1つの方法です。
まとめ|加味帰脾湯は疲労感や不眠の改善を目指せる
加味帰脾湯は、虚弱体質で血色が悪く、精神不安・神経症によるイライラなどの精神症状がある人に用いられる漢方薬です。帰脾湯をベースに柴胡・山梔子を加え、気血を補いながら高ぶった神経の働きを整えることで、心身のバランスの改善が期待できます。
一方で、副作用や併用注意の薬もあるため、気になることは遠慮なく医師にお伝えください。通院が難しい人は、エニキュアのオンライン診療で自宅から受診する方法もあります。
ご自身に合った方法を選び、自分のペースで軽やかな日常生活を目指しましょう。
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