ビペリデン(アキネトン)の効果と副作用は?【精神科・心療内科オンライン診療】

監修者紹介
佐藤 恒一
総合病院門前薬局、精神科クリニック門前薬局にて勤務。調剤業務・服薬指導を経験後、薬局チェーン本部のDI(医薬情報)部門に所属し、医薬品情報提供や安全性対応に従事。
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佐藤 恒一
総合病院門前薬局、精神科クリニック門前薬局にて勤務。調剤業務・服薬指導を経験後、薬局チェーン本部のDI(医薬情報)部門に所属し、医薬品情報提供や安全性対応に従事。
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手のふるえや身体のこわばり・そわそわと落ち着かない感覚……向精神薬を飲んでいることで、こうした症状にお悩みの人は少なくありません。

ビペリデン(アキネトン)は、向精神薬の副作用として現れる手のふるえや身体のこわばりなどの症状の改善に効果が期待される薬です。一方で、「処方されたビペリデンはどんな薬?」「副作用は大丈夫?」と不安に感じる人もいらっしゃいます。

今回は、ビペリデンの効果や副作用・気をつけたいポイントについてお伝えします。現在服用中の人や、服用を検討している人は、ご覧ください。


ビペリデンはどんな薬?

ビペリデンはどんな薬?

ビペリデンは、中枢神経で抗コリン作用を示す薬です。向精神薬の副作用では、ドパミンが低下することで、アセチルコリンの働きが相対的に強くなり、身体の動きにくさやそわそわと落ち着かない感覚などの症状が現れることがあります。

ビペリデンは、過剰になったアセチルコリンの働きを調整して神経のバランスを整え、ふるえや筋肉のこわばりなどの運動症状を改善します。

具体的には、以下のような症状です。


・パーキンソン症候群:手足のふるえやこわばりを改善

・薬剤性パーキンソニズム:薬の副作用による動作の遅れやふるえを緩和

・薬剤性アカシジア:そわそわして落ち着かない症状を和らげる

・薬剤性ジスキネジア(遅発性を除く):自分の意思に反して身体の一部が動いてしまう症状を和らげる


ビペリデンは向精神薬の副作用の症状を和らげ、治療の継続に役立つ薬ともいえます。


ビペリデンの効果は?

ビペリデンの効果は?

ビペリデンの主な適応は以下のとおりです。


・特発性パーキンソニズム

・その他のパーキンソニズム(脳炎後・動脈硬化性・中毒性など)

・向精神薬投与によるパーキンソニズム、ジスキネジア(遅発性を除く)、アカシジア



ビペリデンのような抗パーキンソン薬は、フェノチアジン系薬・ブチロフェノン系薬・レセルピン誘導体などの影響で生じる口の周りの不随意運動(遅発性ジスキネジア)に対しては、通常軽減しないとされています。

場合によってはこれらの不随意運動が悪化したり、目立つようになったりする可能性もあるため、使用中は症状の変化に注意し、異常があれば医師へ伝えることが重要です。


ビペリデンの先発品は?|アキネトンとのちがい

ビペリデンの先発品は?|アキネトンとのちがい

ビペリデンの先発医薬品は、アキネトンです。複数の製薬会社からジェネリック医薬品(後発医薬品)としてビペリデンが販売されています。

アキネトンとジェネリックのビペリデンは、有効成分が同じであるため、基本的な効果や副作用に大きな違いはないとされています。ジェネリック医薬品は、先発品と同等の品質・有効性・安全性が確認されたうえで承認されており、薬剤費を抑えやすい点が特徴です。

先発品とジェネリックのどちらを使用するかは、症状や治療方針、費用面などを考慮して決められるため、気になる場合は医師や薬剤師に伝えましょう。


ビペリデンはオンライン診療で処方される?

ビペリデンはオンライン診療で処方される?

ビペリデンはクリニックにより異なりますが、医師が治療に必要と判断した場合、オンライン診療で処方されることがあります。

オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンから医師の診察を受けられて、必要に応じて処方を受けられる仕組みです。精神科や心療内科でも活用されており、向精神薬の副作用によるふるえやそわそわ感(錐体外路症状)などで通院が難しい場合でも、オンラインで処方が可能なケースがあります。

オンライン診療についてくわしく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】はじめての精神科でもオンライン診療を受診できる?メリットと注意点について解説


ビペリデンの副作用と対処法

ビペリデンの副作用と対処法

ビペリデンは効果的な治療薬である一方、いくつかの副作用が現れることがあります。不安少なく薬を使用できるよう、起こりうる副作用と対処法についてお伝えします。


ビペリデンでみられることのある副作用

ビペリデンでは、以下のような副作用がみられることがあります。


【精神神経系】

・幻覚

・せん妄(意識の混乱)

・精神錯乱

・不安

・嗜眠(強い眠気)

・記憶障害


【消化器系】

・口渇(口の乾き)

・悪心・嘔吐

・食欲不振

・胃部不快感

・下痢・便秘

・口内炎


【泌尿器系】

・排尿困難

・尿閉


【過敏症】

・発疹

【循環器】

・血圧低下

・血圧上昇

【眼】

・眼の調節障害(ピントが合いにくい)

【肝臓】

・肝機能障害


これらの症状が続く場合や気になる場合は、医師に伝えましょう。


ビペリデンの重大な副作用

ビペリデンでは、頻度は高くありませんが、以下のような注意が必要な重大な副作用が報告されています。


【悪性症候群(頻度不明)】

・高熱

・筋肉の強いこわばり

・意識障害

・動けなくなる

・不随意運動

・飲み込みにくさ

・頻脈

・血圧の変動

・発汗


このような症状がみられた場合は、早急な対応が必要なため、すぐに医療機関を受診してください。医療機関では、体温管理や水分補給などの全身管理をおこないながら、薬の調整をおこなうことがあります。


【依存性(頻度不明)】 

気分が高揚する(気分が異常に良くなる、ハイになる)などの症状が現れ、薬をやめられなくなるおそれがあります。薬の量や回数を自己判断で増やしたりせず、医師の指示通りに服用することが重要です。


ビペリデンを使ってはいけない人【禁忌】

ビペリデンを使ってはいけない人【禁忌】

ビペリデンは、症状を悪化させる可能性があるため、以下の患者さまは使用できません。

・閉塞隅角緑内障のある人

抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがある


・ビペリデンの成分に対して過敏症(アレルギー)の既往がある人

発疹などのアレルギー反応が強く出る可能性がある


重症筋無力症のある人

抗コリン作用により筋力低下が悪化するおそれがある


服用中に目の強い痛みや急に見えにくくなる・身体に力が入りにくいなどの症状が出た場合は、早めに医師に伝えましょう。



ビペリデンと併用注意の薬

ビペリデンと併用注意の薬

ビペリデンは抗コリン作用をもつ薬のため、ほかの薬との組み合わせによって副作用が強く出ることがあります。とくに以下の薬との併用には、注意が必要です。


【抗コリン作用をもつ薬】

・抗精神病薬(フェノチアジン系薬剤・ブチロフェノン系薬剤など)

・三環系抗うつ薬など


併用すると抗コリン作用が強まり、強い便秘・吐き気・お腹の張りが現れることがあります。腸の動きが止まる「麻痺性イレウス」を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

【中枢神経を抑える作用のある薬】


・睡眠薬(バルビツール酸誘導体など)

・抗精神病薬(フェノチアジン系薬剤など)

・三環系抗うつ薬

・MAO阻害薬など


併用により、強い眠気・注意力の低下・幻覚や混乱などが現れることがあります。


【他の抗パーキンソン薬】


・レボドパ

・アマンタジン

・ブロモクリプチンなど


併用により、幻覚や妄想などの精神系の副作用が強まることがあります。

ビペリデンは精神科で処方される薬と一緒に使われることもあるため、現在服用している薬がある場合は必ず医師に伝えてください。


精神的な不調や薬の副作用はオンライン診療で受診できる

精神的な不調や薬の副作用はオンライン診療で受診できる

「向精神薬の影響で身体の動きにくさがある」「忙しくて通院する時間がない」とお悩みの人には、オンライン診療が選択肢としてあります。

オンライン診療なら、自宅や職場からスマートフォンやパソコンで医師の診察を受けられるため、通院や待ち時間の負担を減らしながら受診できます。仕事や家事で忙しい人や、体調が安定しないときにも受診しやすい方法です。

エニキュアでは、平日・土日祝日を問わず、朝8:00〜夜24:00まで診察をおこなっています。薬は最短で翌日に自宅へ届くため、無理なく治療を続けられるでしょう。

無理のない方法で、心身の回復を目指してみてください。

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ビペリデンでよくある質問

ビペリデンでよくある質問

「長く飲み続けて大丈夫?」「うつ病に効く?」など、ビペリデンに関するよくある疑問にお答えします。疑問が解消されることで、落ち着いた気持ちで治療に取り組めるようになりますよ。


ビペリデンを長期服用するとどうなりますか?

ビペリデンは、症状や治療内容に応じて長期的に使用されることがあります。実際には、向精神薬の副作用によるふるえやこわばりを抑えるために、継続して使われるケースも少なくありません。定期的に医師の診察を受けながら使用することで、不安少なく治療を続けられるでしょう。


ビペリデンはうつ病に効きますか?

ビペリデンはうつ症状そのものを改善する薬ではありません。主に、抗精神病薬などの影響で起こるふるえ・筋肉のこわばり・落ち着かなさなどの副作用を和らげる目的で使われます。気分の落ち込みでお悩みの人は、抱え込まずに精神科・心療内科へ受診をご検討ください。


ビペリデンは出荷調整中ですか?

医薬品の供給状況は、時期やメーカーによって異なります。ビペリデンはジェネリック医薬品を含め複数の製品があるため、最新の入手状況については医療機関や薬局に直接確認してください。


まとめ|ビペリデンは向精神薬の副作用の症状緩和につながる

まとめ|ビペリデンは向精神薬の副作用の症状緩和につながる

ビペリデンは、向精神薬の副作用として現れるふるえや筋肉のこわばり・そわそわ感などの運動症状を和らげ、治療を続けやすくするために使われる薬です。

副作用や飲み合わせには気をつける必要があるため、気になる症状がある場合は遠慮なく医師に伝えてください。忙しくて通院が難しい人は、エニキュアのオンライン診療で、自宅から無理なく受診する方法もあります。

ご自身に合った方法を選び、心身の回復を目指してみてくださいね。

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