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やる気が出ないのは疲れ?精神疾患のせい?考えられる疾患や精神科を受診するタイミングを解説
やる気がでない・何をするにもめんどくさい…これらは誰もが感じたことのある感情です。やる気がでない原因としてまず思い浮かぶのは、疲れや睡眠不足が多いのではないでしょうか。しかし、背景には他の重大な病気が隠れているかもしれません。
この記事では、やる気がでないことで考えられる原因や疾患・対処法について詳しく解説します。やる気がでないのは、単に疲れや怠けではないかもしれないので、自分を責めず辛いときは相談してくださいね。
やる気がでないのはなぜ?原因を解説
やる気がでない状態は、ほかにも無気力やめんどくさいといった言葉で表現します。やる気がでない原因としては疲労や生活習慣の乱れなどが多いですが、実は精神疾患が原因であることも考えられるのです。
以下では、やる気がでないときによくみられる原因について解説します。一度、ご自身の生活を振り返ってみましょう。
疲労
仕事や育児・家事で、思うように休めないということはよくありますが、疲労は体からのSOSのサインです。疲労は体のエネルギーを消費し、やる気が出ない症状につながります。
バランスの偏った食生活
1日3食とれていない・外食ばかりしている・食事を簡単なもので済ませていることはありませんか?バランスの偏った食生活を送っていると、体や脳が必要とする栄養が不足し、やる気がでない・無気力といった症状を引き起こす場合があります。
忙しいときほど、1日3食バランスのよい食事をとることが必要です。
運動不足
何をするにもおっくうだと感じるとき、もしかすると運動不足が原因かもしれません。運動はストレスを解消し自律神経のバランスを調整してくれるだけでなく、セロトニンというホルモンの分泌を促します。これにより、気分が前向きになったり精神を安定させたりしてくれるのです。
逆に、運動不足によりセロトニンの分泌が足りていないと、やる気が低下し何事もめんどくさくなってしまいます。
ストレス
ストレスを感じると体が緊張状態になり、自律神経のバランスが乱れます。とくに、仕事や人間関係で長期にわたりストレスを感じている場合は、心身に不調をきたしやすい状態です。精神的な症状として、やる気の低下や集中力の低下がみられます。
やる気がでないことから考えられる病気
やる気がでない理由の1つに、精神疾患が挙げられます。精神疾患では、意欲低下や無気力など、やる気がでないことが症状としてみられる場合が多いです。以下では、やる気がでないことから考えられるさまざまな病気について解説します。
病気と聞くとショックを受けてしまうかもしれませんが、どれも正しく対処することで改善が期待される疾患です。気になる方は早めに相談してくださいね。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、さまざまなストレスにより自律神経のバランスが崩れることで起こります。ストレスは精神的なものだけでなく、生活リズムの乱れや気温なども原因の1つです。
身体的な症状には、便秘や下痢といった消化器症状・立ちくらみやふらつき・疲れやすさなどがみられます。頭痛や頭重感・肩こりも多くの患者さまが経験する症状で、とくに頭の後ろ側や左右に痛みを感じることが多いです。
無気力症候群
病気ではありませんが、無気力症候群とは五月病のようなもので、なにか特定のものに対して興味や関心がなくなり、無気力に陥ります。
目標を達成して次の目標がなくなったときに多くみられ、放っておくとうつ病などに移行する可能性があるため注意が必要です。
適応障害
適応障害とは、ストレスに対してうまく対処できず、心身の不調をきたしてしまう病気です。意欲の低下や抑うつ感・不安感などがみられます。
ストレスの原因となるものを取り除けば症状の改善が見込まれるため、治療ではまず原因の除去や対処法を探します。
うつ病
やる気がでない・気分が落ち込む症状で代表的なのがうつ病です。うつ病の原因ははっきりとわかっていませんが、脳に何らかの不調があることが考えられています。
楽しいと思えていたことにも興味がわかない・憂うつな気分がずっと続く・食欲がない・体がだるいなどが主な症状です。
うつ病は適切なケアをおこなうことで改善が期待できます。まずはご相談ください。
双極性障害
双極性障害は躁うつ病とも呼ばれ、うつ状態と躁状態を行き来する病気です。やる気がでない・無気力といった症状は、うつ状態でみられます。躁状態では、十分な睡眠をとらなくても動き回る・早口でよく喋る・自分は何でもできると思い込むなどの症状がみられます。
双極性障害の治療は、再発予防と症状の緩和で、長期的な治療が必要となるのが特徴的です。
統合失調症
統合失調症とは、脳の神経のはたらきがうまくいかないことで起こる精神疾患です。この病気では、脳が受ける外部からの刺激を正しく処理できなくなります。主な症状は、幻聴や妄想・感情の不安定・感覚が鈍くなる・物ごとにやる気が起きなくなるなどです。
治療では薬を使用して、脳の神経のはたらきを助けます。
自分でできる対処法
やる気がでない・何をするにもめんどくさいときに、ゆっくり自分のペースで動けるとよいですが、そうはいかないパターンは多いものです。そんなときに、少しでも負担を減らせるような対処法を解説します。日々を快適に過ごすヒントにしてくださいね。
ただし、背景に精神疾患やほかの病気が隠れている場合は、対処法だけでは改善が難しいかもしれません。対処法を試しても効果がみられない場合は、私たちにいつでもご相談くださいね。
ゆっくり体を休める
疲れが溜まっていると、心も体も思うように動かなくなります。やる気が出ないときは無理をせず、意識的に休息をとることが大切です。短時間でも横になったり、好きな音楽を聴いたりしてリラックスする時間をつくりましょう。
バランスのよい食事をとる
食事が偏ると、体のエネルギーが不足し、気力も低下しやすくなります。とくに、たんぱく質やビタミンB群は脳の働きを助けるため、不足しないよう意識しましょう。簡単なもので構わないので、栄養のある食事をとることを心がけてみてください。
適度な運動を取り入れる
軽いストレッチや散歩など、簡単な運動をするだけでも気分がスッキリすることがあります。体を動かすことで血流がよくなり、脳内の神経伝達物質が活性化されるため、気分の改善につながるのです。無理のない範囲で、できることから始めてみましょう。
やる気が出ないときは、無理に頑張ろうとせず、少しずつ自分を整えていくことが大切です。それでもつらいときは1人で抱え込まず、私たちに相談してくださいね。
何科を受診したらいい?
やる気がでない状態が長く続く場合や、症状が重く日常生活に支障がでている場合は、すみやかに医師へ相談してください。ここでは、何科を受診するべきか解説します。ぜひ参考にして、あなたの健康を守ってくださいね。
かかりつけの内科
何科を受診すればいいかわからないときは、かかりつけ医にみてもらうとよいですよ。診察の際に適切な診療科があれば案内してくれるでしょう。内科で診察をしている疾患には、自律神経失調症や甲状腺機能低下症が挙げられます。
甲状腺とは首の前側にある臓器で、体のエネルギーを生成するホルモンを分泌しています。この機能が低下することで、エネルギーが十分に作られなくなり、やる気の低下や疲労感を引き起こすのです。ほかにも、体重が増える・からだがむくみやすい・冷え性などの症状がみられます。
甲状腺機能低下症かどうかは、血液検査で調べることが可能です。
精神科
やる気がでないほかに、憂うつな気分が続く・自分には価値がないと感じるなどの精神症状がある場合は、精神科を受診しましょう。また、「誰かに悪口を言われている気がする」「実際には存在しない声が聞こえる」などの幻聴・妄想がある場合も、早めに精神科医に相談することが大切です。
こうした症状は放置すると悪化する可能性があるため、違和感を感じたら無理をせず受診しましょう。精神科というとハードルが高いと感じるかもしれませんが、気軽に相談できる場所でもあります。「病気かどうかわからない」「こんなことで相談していいの?」と思う場合でも心配いりません。早めに話をすることで、気持ちが軽くなることもあります。一人で抱え込まず、安心して相談してくださいね。
オンライン診療のエニキュアが選択肢のひとつ
精神科オンライン診療を提供しているエニキュアは、はじめて精神科を受診する人や家事・仕事で忙しい人でも無理なく受診することができます。以下では、エニキュアで受診するメリットについて解説します。
ベッドのそばから受診できる
やる気がでない人にとっては、受診するために電車や徒歩で移動をするのもおっくうです。エニキュアなら、通信環境とスマートフォンさえあれば、どこでも受診ができます。とくに体調が優れない日は、ベッドのそばからでも受診ができます。
予約が簡単
精神科の予約をするとなると、たいていの場合は電話をかけなければなりません。診療時間内に、はじめてのところへ電話をかけて予約をとるというのは、思っているより労力がかかります。エニキュアはLINEから予約がとれるので、これらの手間が省けて最小限のストレスで予約がとれますよ。
さらに、事前に問診票をなるべく詳細に記入することで診察がスムーズに進み、医師もあなたの症状をより的確に把握しやすくなります。簡単に予約ができる一方で、安心して診察を受けられる仕組みが整っているのも大きなメリットです。
受診するハードルが低い
はじめて精神科を受診する人は、精神科の受診に抵抗を感じる方が多くいらっしゃいます。エニキュアのようなオンライン診療だと、スマートフォン1つで受診ができる・誰にも知られずに医師に相談できる・長い待ち時間を過ごす必要がないなどの点から、低いハードルで受診することができます。
まとめ ほったらかしにせず正しくケアを
「やる気が出ない」と聞くと、気持ちの問題や一時的なものだと考えがちですが、実はそうとは限りません。長期間続く場合や、日常生活に支障をきたすほどの状態であれば、なんらかの病気が背景に隠れているかもしれません。
とくに、うつ病や双極性障害などの精神疾患が関係している場合、適切な治療を受けることで症状が改善し、気持ちも前向きになれることが多いです。
無理をして自分を責めたり、「気の持ちようだ」と片付けたりせず、心と体の声に耳を傾けることが大切です。少しでも気になることがあれば、ためらわず私たちに相談してくださいね。いつでもお待ちしております。