精神科で症状をうまく説明できないときに医師に伝える6つのコツ|「これって病気?」と受診を迷う方へ

監修者紹介
河邊眞好
大学病院、単科精神科病院、総合病院精神科勤務などを経て、現在は精神科・心療内科クリニック院長として地域の精神科医療に従事。 精神保健指定医 / 日本精神神経学会専門医・指導医 / 公認心理師 / 厚労省認定認知症サポート医 / 日本精神神経学会認知症診療医 / 臨床研修指導医 / 緩和ケア研修会修了 / コンサータ処方登録医
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大学病院、単科精神科病院、総合病院精神科勤務などを経て、現在は精神科・心療内科クリニック院長として地域の精神科医療に従事。 精神保健指定医 / 日本精神神経学会専門医・指導医 / 公認心理師 / 厚労省認定認知症サポート医 / 日本精神神経学会認知症診療医 / 臨床研修指導医 / 緩和ケア研修会修了 / コンサータ処方登録医
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「なんとなく調子が悪いけれど、この症状をどう説明したらよいかわからない」

「医師の前だとうまく話せる自信がなく、精神科の受診をためらってしまう」

このように、ご自身の症状をうまく言葉にできず、受診を迷っている方は少なくありません。

精神科の医師は、患者さまの話をじっくり聴き、悩みを解決するための方法を一緒に考えていきます。症状をうまく説明できない場合でも、患者さまの話から状況を把握しようとするため、「うまく話そう」と気負う必要はありません。

この記事では、精神科における症状が説明できない状況のパターンや、受診すべきか迷ったときの判断基準・診察で医師にうまく伝えるための6つのコツを解説します。


精神科における「症状が説明できない」とは?

精神科における「症状が説明できない」とは?

精神科の受診を考える際、「症状をうまく説明できない」と感じる状態は、大きくわけて2つのパターンがあります。以下よりくわしく見てみましょう。


パターン1. 症状の説明が難しい

ご自身が体験している症状が非現実的であったり、言葉で表現しにくい性質のものであったりするパターンです。具体的な例を4つあげます。


1. 理由もなく身体の一部が動かない・声が出ない 

職場や学校など特定の状況で声が出せない場合、場面緘黙の可能性が考えられます。また、強いストレスが原因で、外的刺激への反応が低下し、動けなくなったり、ほとんど話せなくなる解離性昏迷のケースもあります。


2.特定の期間の記憶が抜けている

強いストレスに関連する重要な出来事など、特定の期間の記憶を思い出せなくなることもあります。これは解離性健忘と呼ばれる疾患です。


3.自分が自分でないような感じがする

離人症では、自分の行動や感情・身体がまるで自分のものではないかのように感じたり、まるで映画や夢のなかにいるように感じたりすることがあります。


4.誰もいないのに声や音が聞こえる・見張られている気がする

統合失調症では、実際には存在しない声や音が聞こえることがあります。悪口や命令・会話するような声が聞こえるなど、その内容はさまざまです。また、「誰かからつねに見張られている」「あとをつけられている」といった妄想を感じる場合もあります。


ただし、これらの症状は脳出血やくも膜下出血など、脳の病気でも現れるケースがあります。まずは脳神経外科や脳神経内科などで検査を受け、異常がなければ精神科を受診してください。


パターン2. 症状はわかるが診察でうまく話せない

「眠れない」「不安だ」「気分が落ち込む」などの症状を自覚している一方で、いざ医師を前にすると緊張してしまったり、何をどの順番で話せばよいかわからなくなったりするパターンです。

「こんなことで受診していいのか」という不安や、「うまく話さないと正しく診断してもらえないのではないか」というプレッシャーから、言葉に詰まってしまう方もいます。


こんな症状で精神科に行っていいの?精神科の受診を迷うときの判断基準

こんな症状で精神科に行っていいの?精神科の受診を迷うときの判断基準

症状の説明が難しかったり、診察でうまく話せなかったりして、受診を迷っている方もいるかもしれません。しかし、うまく説明できない症状であっても、以下の基準に当てはまる場合は、精神科の受診が推奨されます。


症状が2週間以上続いている

以下のような心身の不調が2週間以上続いている場合、うつ病や不安障害などの初期症状である可能性が考えられます。


・なんとなく気分が落ち込む

・理由もなく不安になる

・イライラしやすい

・夜眠れない

・疲れが取れない


これらの症状が2週間以上経っても改善が見られない場合は、精神科の受診を検討しましょう。


仕事や生活に支障が出ている

以下のように仕事や生活に支障が出ている場合は、治療が必要なサインである可能性が高いです。


・仕事でのミスが増えた

・遅刻や欠勤が続いている

・朝、布団から出られず学校に行けない

・家事や身の回りのことが手につかない

・好きだったことにも興味がわかない


これらはご自身の気の持ちようや怠けではありません。できるだけ早めに精神科を受診しましょう。


自分でも「何かおかしい」という違和感が消えない

明確な症状として説明できなくても、「以前の自分と違う」「何かがおかしい」など、本人にしかわからない違和感や苦痛が続く場合も、精神科を受診するサインとなります。「こんな症状で受診していいのかわからない」と迷う場合でも、まずは医師に相談することが大切です。

エニキュアでは、24時間LINEで診察予約を受け付けています。対面での受診にハードルを感じる方も、パソコンやスマートフォンがあれば、自宅から相談可能です。

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精神科の診察で医師にうまく伝える6つのコツ

症状をうまく説明できるか不安な方へ、診察で医師に伝えたいことを整理するための6つのコツを紹介します。精神科を受診する際の参考になれば幸いです。


1.もっとも困っていることを最初に伝える

精神科の診察では、「眠れないのがつらいです」「仕事に行こうとすると涙が出てしまいます」など、ご自身がもっとも苦痛に感じている症状や状況を最初に伝えてください。1番つらいポイントを共有することで、医師も問題の核心を把握しやすくなります


2.症状の5W1Hを整理する

症状を具体的に伝えるために、5W1Hを整理しておくと、情報が伝わりやすくなります。5W1Hの詳細は、以下をご覧ください。


・When:その症状はいつからはじまったか

・Where:どんな状況で症状が出やすいか

・What:どんな症状か

・Why:症状について何か思い当たるきっかけはあるか

・How:症状の頻度や強さはどのくらいか


3.日常生活への支障を具体的に伝える

医師に症状を伝えるときは、その症状が日常生活にどのような影響を与えているかを具体的に伝えましょう。たとえば、「不安で夜中に何度も目が覚め、日中も仕事に集中できません」のように、日常生活の変化を伝えると、医師は症状の重さや緊急度を正確に判断できます。


4.睡眠と食事の状態を伝える

睡眠と食事の状態は、心身の健康状態を判断するための重要な指標です。ご自身の状態をチェックしてみてください。

・睡眠:寝付きはよいか・途中で目覚めるか・朝スッキリ起きられるか・合計何時間くらい眠れているか・悪夢を見るか
・食事:食欲はあるか・体重の変化はあったか・特定の食べものばかりを食べていないか


5.ほかの病気の治療歴・薬について伝える

現在治療中のほかの病気・過去にかかった大きな病気・アレルギーがあれば、医師に伝えましょう。これらの情報は、精神症状の原因を探ったり、薬を処方したりするうえで重要な情報となります。

また、現在ほかの病院で処方されている薬・市販薬・サプリメントを服用している場合は、必ず医師に伝えてください。薬の飲み合わせによっては、効果が強まったり、弱まったりするためです。可能であれば、お薬手帳を持参しましょう。


6.症状をまとめたメモを作成する

これまで説明した1〜5の内容を、事前にメモに書き出しておく方法も有効です。診察室では緊張して頭が真っ白になってしまうこともあります。その場合、メモを見ながら話したり、メモをそのまま医師に渡したりしても構いません。情報を整理することで、ご自身の状況を客観的に把握することにもつながります。


精神科の診察で医師にうまく伝える6つのコツ



精神科の費用と利用できる支援制度

精神科の費用と利用できる支援制度

精神科の診療は、健康保険が適用されるクリニックが多いです。保険診療の場合、医療費の自己負担が原則3割になります。ただし、カウンセリングや一部の検査が保険適用外となる場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。

また、精神疾患の治療を継続的に受ける必要がある場合、自立支援医療という制度を利用できるクリニックもあります。自立支援医療が適用されると、医療費の自己負担額が原則1割に軽減されます。自立支援医療の申請には医師の診断書が必要となるため、まずは医師に相談してみましょう。


対面診療のハードルが高いと感じたらエニキュアで自宅から相談してみよう

対面診療のハードルが高いと感じたらエニキュアで自宅から相談してみよう

「症状をうまく説明できるか不安」「そもそも病院に行く気力がない」という方には、オンライン診療という選択肢もあります。エニキュアは、精神科に特化したオンライン診療サービスです。

エニキュアは、予約からビデオ通話による診察・決済・薬や診断書の配送まで、すべてご自宅で完結します。自宅や自室など、ご自身が慣れた環境から受診できるため、対面診療よりもリラックスして話しやすいでしょう。診察中は、事前に準備した症状のメモを見ながら、ご自身のペースで落ち着いて相談できます。

また、エニキュアは、土日・祝日も含め、8:00~24:00まで診察をおこなっています。診察枠に空きがあれば、当日でも受診可能です。「症状をうまく説明できない」と感じていても、医師がていねいにお話を伺いますので、安心してご相談ください。

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精神科の症状についてよくある質問Q&A

精神科の症状についてよくある質問Q&A

ここからは、精神科の症状や診察について、よくある質問にお答えします。精神科の診察で医師に聞かれることや、症状をうまく伝えるコツについて知りたい方は、ご参考にしてください。


Q1.精神科の診察では何を話せばいいですか?

A1. まずは、今1番困っていることを伝えましょう。加えて、その症状がいつからはじまったか・どんなときに悪化するか・日常生活にどんな支障が出ているかを具体的に話すと、医師が症状を把握しやすくなります。


Q2.精神科の初診で聞かれることは何ですか?

A2. 症状の内容や経過のほか、睡眠や食事の状態・現在感じているストレスの要因・過去の病歴や治療歴・現在服薬中の薬・家族構成・ご家族の病歴について聞かれることが多いです。 

ご家族について聞かれる理由は、家庭環境やサポート体制の有無を把握するためです。また、精神疾患は遺伝的な要因が関係することもあり、治療法の選択に影響を与えるケースもあるため、初診で聞かれることが多いでしょう。


Q3.医師に症状をうまく伝えるコツは?

A3. 医師に症状をうまく伝えるには、事前に伝えたいことをメモに書き出す方法が効果的です。 いつからどんな症状が出ているか・どのくらいの頻度か・睡眠や食事の状態・仕事や生活にどんな影響が出ているかを具体的に書くと伝わりやすくなります。診察中にメモを渡していただいても構いません。


Q4.うまく説明できない症状は何の病気ですか?

A4. うまく説明できない症状が現れる場合、以下の精神疾患の可能性が考えられます。

・場面緘黙:職場・学校など、特定の場所で声が出ない
・解離性健忘:特定の期間の記憶が飛んでいる
・離人症:自分が自分ではない気がする
・統合失調症:誰もいないのに声や音が聞こえる・誰かに見張られている気がする

その他、脳梗塞や脳出血など脳の病気が関連している可能性もあります。まずは脳神経外科や脳神経内科などで検査を受け、異常がなければ精神科を受診しましょう。


Q5.精神科に行くかどうかの目安は?

症状が2週間以上続いていたり、仕事・学業・家事などの日常生活に支障が出ていたりする場合は、精神科の受診を検討すしてみましょう。「何かおかしい」「以前と違う」という違和感が続いている場合は、症状が軽いうちに精神科を受診することをおすすめします。


まとめ:うまく話せなくても大丈夫。まずは精神科へご相談を

うまく話せなくても大丈夫。まずは精神科へご相談を

精神科を受診する際に「症状をうまく説明できない」と感じることは、決して珍しいことではありません。この記事でご紹介したように、事前にメモを準備したり、オンライン診療を利用してみたりと、ご自身がもっとも話しやすい方法で精神科を受診してみてください。

エニキュアは、ご自宅や自室など、あなたが1番リラックスできる環境から受診できます。診察の途中で言葉に詰まったり、泣いたりしても大丈夫です。医師があなたのペースに合わせてお話を伺います。まずはLINEから診察予約をしてみませんか?


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