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「息苦しい」と感じる原因はストレス?精神科・心療内科のオンライン診療にご相談を
「なんだか息苦しい」「うまく呼吸ができない」などの症状に悩んでいませんか?
息苦しさを感じる原因として、精神的ストレスが関係しているケースはあります。「ただのストレス」と思ってそのままにしていると、精神疾患につながる場合もあるのです。
この記事では、息苦しいと感じるときの症状や原因、対処法について解説します。さらに、息苦しさを感じるときのチェックリストもご紹介するので、ぜひご参照ください。
「息苦しい」と感じるときの症状
「息苦しい」といっても、その症状は患者さまによってさまざまです。代表的な症状を4つ紹介します。
空気がうまく吸えない(呼吸困難)
空気がうまく吸えない、またはのどに空気が通らない症状は「呼吸困難」と呼ばれます。呼吸困難はある日突然起きる場合もあれば、知らない間に病気が進行して起きる場合もあります。
また、体を休めているときに呼吸困難になったり、逆に体を動かしているときに起きたりと、その症状はさまざまです。呼吸困難がいつから起きたか、どのようなときに起きるのかは、病院で診断を受ける際にも重要な手がかりとなります。
横になると息苦しい(起座呼吸)
息苦しさを感じる患者さまのなかには、横になると息苦しいと感じる方もいます。このような症状が「起座呼吸」です。
起座呼吸が見られる場合、心臓や呼吸器系疾患の可能性があります。通常、横になると下半身にとどまっていた血液が心臓に戻り、血液が体内を循環します。しかし、心臓の機能が低下すると血液が十分に循環せず、肺の血管に溜まって酸素が不足し、息苦しさを感じるのです。
息切れする
呼吸をするのに努力が必要だったり、不快感を感じたりする状態を指します。息切れが起きる原因は、体が酸素不足を補おうとし、激しい呼吸を繰り返しているためです。激しい運動のあとは誰でも息切れを起こします。しかし、階段の上り下りや軽く走っただけで息切れを起こす場合は、何かしらの疾患が考えられます。
動悸で息苦しい
心臓がドキドキしたり、鼓動が速く感じたりする症状です。患者さまのなかには、動悸がして息苦しいと感じる方もいます。動悸は息切れと同じく、激しい運動をしたあとに起こりやすいです。しかし、とくに激しく動いていないときに起きる場合は、何らかの疾患の可能性があります。
息苦しいと感じる原因
息苦しさを感じる原因を4つ紹介します。自分がどれにあてはまるか確認してみましょう。
精神的ストレス
ストレスは呼吸に大きな影響を与えます。ストレス下では、体が「戦うか逃げるか」の反応を示し、呼吸が浅く速くなりがちです。長期的なストレスにさらされると、この呼吸パターンが習慣化し、慢性的な息苦しさにつながる可能性があります。
息苦しさを感じる原因として、精神的ストレスが挙げられます。怒りや悲しみなど、ネガティブな感情の変化が加わると、呼吸の速さや深さにも影響し、息苦しさを感じやすくなるためです。ストレスや不安が強い人は呼吸が浅く、速い傾向にあることを示している論文もあります。
不安障害・パニック障害
不安障害やパニック障害は、息苦しさの原因として考えられる精神疾患です。これらの疾患では、強い不安や恐怖の感情が呼吸の変化を引き起こし、それが更なる不安を生み出すという悪循環に陥りやすくなります。たとえば、パニック発作の際には、急激な不安の高まりとともに呼吸が浅く速くなり、その結果として息苦しさを感じる場合があります。息苦しさが更なる不安を引き起こし、症状を悪化させるのです。
パニック発作が起きやすいシーンは患者さまによって異なりますが、傾向として混雑している場所やすぐに逃げられない場所で起こりやすいです。満員電車やバス、エレベーターなどで息苦しさを感じた場合、パニック障害の可能性があります。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、ストレスにより自律神経のバランスが乱れ、さまざまな症状が引き起こされる精神疾患です。症状として、動悸や息苦しさをともなうケースがあります。自律神経は、交感神経と副交感神経の2つで構成されています。人がストレスを感じると、体を動かす働きがある交感神経が活発になり、外的ストレスから身を守ろうとします。その結果、呼吸や心拍が速くなり、息苦しさを感じてしまうのです。
身体疾患
精神的ストレスや精神疾患以外にも、身体疾患が原因で息苦しさを感じている可能性もあります。息苦しいと感じるのは、体の臓器に異常があるサインと考えられるためです。息苦しさの原因として考えられる身体疾患の例は、以下のとおりです。
●呼吸器疾患
●循環器疾患
●がん
息苦しさを感じた際に顔色が悪かったり、むくみが出たりする場合は、できるだけ早めに病院を受診したほうがよいでしょう。
息苦しい状況の診断と見分け方
息苦しさが身体的原因によるものか、心理的原因によるものかを完全に見分けることは困難です。目安として、以下の項目にあてはまる場合、心理的原因の可能性があります。
●症状は特定の状況や場面で起こりやすいか
●強い不安や恐怖を感じた後に息苦しさが生じるか
●息苦しさとともに、動悸や発汗、めまいなどの症状はあるか
●呼吸に意識を向けると症状が悪化するか
●リラックスすると症状が和らぐか
下記の場合は、専門家への相談をおすすめします。
●息苦しさが突然始まり、持続する場合
●日常生活に支障をきたすほどの息苦しさがある場合
●息苦しさに不安や恐怖がともない、コントロールが難しい場合
●他の身体症状(胸痛、めまい、失神など)が伴う場合
息苦しさが起きていないときも、つねに不安や恐怖を感じていたり、外出や人混みを避けたりなどの症状が見られる場合は、早めに精神科や心療内科を受診してみましょう。
息苦しいときの対処法
息苦しいときに取れる対処法を4つご紹介します。外出先やご自宅で急に息苦しさに襲われた場合に役立ちます。
呼吸を楽にする姿勢をとる
息苦しさを感じたら、まずは慌てず立ち止まり、呼吸を楽にする姿勢をとりましょう。イスやベンチなど、座る場所がある場合はそこに座り、両手を膝について上半身を支える姿勢をとると楽になります。机がある場合は、机の上に肘をおいて前かがみの姿勢をとります。座る場所がないときは、手を壁紙に付けて寄りかかったり、背中全体を壁に付けたりするとよいでしょう。もし胸の高さほどの台がある場合、台の上に腕を乗せて前かがみの姿勢をとってみてください。
意識して息を吐く
息苦しさを感じたら、マインドフルネス瞑想を試してみましょう。現在の瞬間に意識を向けるマインドフルネス瞑想は、不安を和らげ、呼吸への過度な意識を減らすのに役立ちます。楽な姿勢を取ったら、息を吐くことを意識して呼吸をします。呼吸が乱れると、酸素を吸い過ぎて息を吐き出すことを忘れてしまうからです。吐くことに集中すると、自然と呼吸が整う場合があります。
息を吐くときは、口すぼめ呼吸や腹式呼吸がおすすめです。口すぼめ呼吸とは、息を吐くときに吸うときの2倍以上の時間をかけて吐く呼吸法です。腹式呼吸では、お腹をへこませながらゆっくりと息を口から吐きます。どちらも時間をかけてゆっくりと息を吐くことがポイントです。
体の緊張をほぐす
息苦しさを感じるときは、普段よりも体が緊張している場合が多いです。体中の筋肉がこわばっていると、なかなか落ち着きを取り戻せないため、緊張をほぐすことを意識しましょう。
具体的には、上述した呼吸法に加えて、ストレッチやリラクゼーション法をおすすめします。リラクゼーション法とは、筋肉にあえて10秒ほど力を入れたあと、15〜20秒ほど脱力し、心身をリラックスさせる方法です。副交感神経を優位にさせ、体の緊張と息苦しさを緩和する効果が期待できます。
病院を受診する
息苦しさがつづくようであれば、病院を受診しましょう。精神的ストレスが原因と考えられる場合はメンタルクリニックを受診します。ただし、対面診療のメンタルクリニックは予約待ちの患者さまが多く、1か月以上待たなければ予約が取れないケースもあります。早めに受診するなら、オンライン診療もおすすめです。
エニキュアでは、予約当日〜3日以内には診療予約が取れます。zoomが使える環境があれば、自宅や職場でも医師による診察が可能です。そのため、外出が難しい方や、通院に抵抗がある方でも気軽に受診できます。
まとめ:ストレスで息苦しいと感じたらメンタルクリニックを受診しよう
息苦しさを感じる原因として、精神的なストレスが考えられる場合があります。ストレスによってネガティブな感情の変化が加わると、呼吸の速さや深さにも影響し、息苦しさを感じやすくなるためです。ストレスをそのままにした結果、様々な精神疾患を引き起こすケースもあります。
ストレス由来の息苦しさが気になる場合、早めにメンタルクリニックを受診しましょう。症状が軽いうちのケアが重要です。
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また、自分の症状がどの精神疾患の可能性があるか気になる方は、「症状チェッカー」でご確認ください。
症状チェッカー
参考文献)
参考:国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター あなたの息切れ(呼吸困難)の原因は?
参考:東邦大学医療センター 息苦しい時の対処について
参考:正常被験者の安静呼吸時の特性と呼吸パラメータの関係