女性のヒステリー症状の特徴は?原因・治し方・受診の目安【精神科・心療内科】

監修者紹介
河邊眞好
大学病院、単科精神科病院、総合病院精神科勤務などを経て、現在は精神科・心療内科クリニック院長として地域の精神科医療に従事。
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ヒステリーという言葉は、日常では感情の高ぶりや強い反応を指して使われることがありますが、医学的な正式名称ではありません。医学的には、心因性の身体症状や転換性障害などの概念のなかで使用されます。

性格やわがままではなく、本人にとっても感情が思うようにコントロールできず、カッとなってしまうことが続くなど、つらさを伴う状態です。

今回は、女性のヒステリー症状の特徴・原因・症状のチェックポイント・受診の目安をお伝えします。自分や大切な人を守るための、一助になれば幸いです。


女性にみられるヒステリー症状の特徴と使われ方

女性にみられるヒステリー症状の特徴と使われ方

ヒステリーという言葉は、日常会話では感情的に強く反応する様子を指して使われることがありますが、精神医学上の診断名としては使われていません。現在は、心因性の身体症状や転換性障害などとして理解されることがあります。

女性に多いと考えられてきたのは、歴史的・文化的背景による偏った認識に加え、PMSや更年期などホルモンバランスの影響が関係しています。ただし、ヒステリー症状は男性にも見られるため、特定の性別に限ったものではありません。

単なるわがままや性格と片付けず、病的なサインの可能性を考慮した理解が大切です。

【関連記事】イライラする原因と対処法|オンライン精神科の活用で心を軽く


転換性障害でみられることのある症状

転換性障害でみられることのある症状

かつてヒステリーと呼ばれていた症状は、現代では転換性障害として診断されることがあります。転換性障害とは、心理的な葛藤やストレスが原因となって身体的異常として現れる病気です。具体的な症状は、以下のとおりです。


・感覚機能の異常

声が出なくなる(失声症)・身体の一部に麻痺が生じる・目が見えにくくなる


・咽喉頭異常感症

喉に何かが詰まっているような感覚・飲み込みにくさ


・運動機能の異常

うまく歩けない・自分の意思とは関係なく身体が動く


・その他の身体症状

頭痛・腹痛・けいれん


身体的な検査で異常がないにもかかわらず、深刻な不調を感じることもあります。放置すると日常生活に影響が出ることもあり、心身両面からのケアが大切です。

精神的な不調が気になる場合は、精神科や心療内科を受診するのも1つの方法です。自分や大切な人の健康を守るために、抱え込まずにご相談ください。

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転換性障害でみられる症状




かつてヒステリー症状と呼ばれた転換性障害の主な原因

かつてヒステリー症状と呼ばれた転換性障害の主な原因

転換性障害は、以前ヒステリー症状と呼ばれることもありましたが、現在はストレス反応や心身の防衛機能との関係から理解されています。はっきりした原因が1つに特定されるとは限らず、心理的負担・過去のつらい体験・環境要因などが重なって発症すると考えられています。

ここからは、転換性障害の主な原因をお伝えします。


強いストレスや追い込まれた状況

仕事・家庭・人間関係などで強いストレスが続くと、心身に負担がかかる傾向があります。


・逃げ場がないと感じる

・誰にも相談できない

・緊張状態が長く続く

・我慢を重ねている


このような状況では、心身の負担が限界に近づき、症状としてあらわれることがあります。


過去のつらい体験

事故・災害・暴力・虐待・いじめ・大きな喪失体験など、強い恐怖や苦痛を伴う経験が影響する場合があります。

記憶や感情を抱えきれないとき、心身を守るために感覚や記憶を切り離すように働き、解離症状につながることがあります。


つらい気持ちを抱えたときの受診の目安

つらい気持ちを抱えたときの受診の目安

「感情をうまくコントロールできない」「カッとなってしまうことが続く」など、つらさが続いたり、日常生活に支障が出たりしている場合には、早めの受診が大切です。以下の反応が頻繁に起こる場合は、医師への相談を検討しましょう。


□ 感情の起伏が激しく、自分でコントロールできない状態が続く

□ 突然泣き出す、怒り出すといった反応が頻繁に起こる

□ 不安や緊張が強く、外出や人間関係に影響が出ている


また、以下のような症状が出ている場合は、すぐに医療機関を受診してください。


□ 声が出なくなった

□ 身体を動かすことが難しい

□ しびれ・めまい・失神などの症状があらわれている


症状が長引いたり、繰り返していたりする場合や、「つらい」「このままでは困る」と感じているときも受診のサインです。早めに受診することで、適切な対処につながります。


心身の不調はオンライン診療で相談できる

心身の不調はオンライン診療で相談できる

感情のコントロールが難しい・突然涙が出るといった状態を我慢し続けると、症状が悪化する可能性があります。気になるサインがあれば、早めの受診を検討しましょう。

通院が難しい場合は、オンライン診療で受診すると、自宅にいながら医師に相談が可能です。ここでは、エニキュアでできることを紹介します。


24時間LINEでいつでも予約できる

スマートフォンからいつでも予約できるため、忙しい人でも自分のタイミングで受診の予定を立てられます。思い立ったときにすぐ行動でき、不調が長引かずに済むでしょう。


朝8:00〜24:00まで診察に対応

朝から夜遅くまで診察を受けられるため、仕事・家事・子どもが寝たあとでも無理なく受診できます。生活リズムを崩さずに続けられる点も特長です。


通院や待ち時間の負担が少ない

移動や病院での待ち時間がないため、体調がすぐれないときでも負担を抑えて受診できます。人目を気にせず、自分の落ち着く環境で相談できる安心感もあります。


リラックスして相談できる

対面よりも心理的なハードルが低く「こんなことで相談してよいのかな」と感じる悩みでも話せることが特長です。早い段階で受診するきっかけにもなります。


薬は最短翌日に自宅へ配送

処方薬は最短で翌日に配送されるため、薬局へ行く手間がなく、スムーズに治療を続けられます。

つらさが続くときは、適切な治療を受けると少しずつ改善が期待できます。1人で抱え込まず、自分に合った方法で受診してみてください。

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かつてヒステリーと呼ばれた転換性障害の症状に関する治療法

かつてヒステリーと呼ばれた転換性障害の症状に関する治療法

転換性障害の治療は、精神療法と薬物療法を組み合わせておこなわれる傾向があります。ここでは、それぞれの治療法をみていきましょう。


精神療法

精神療法では、患者さまが抱えているつらさや困りごとを、医師が理解しながら進めます。

治療では、対話を通じて自分でも気づきにくいストレス・感情・対人関係での負担を整理し、言葉として表現できるよう支援します。ものごとの受け止め方や行動パターンを見直し、ストレスへの対処法を身につけることで、症状の軽減や再発予防をめざします。

過去のつらい体験や抑え込んできた感情が背景にある場合には、無理のない範囲で少しずつ整理し、安心して日常生活を遅れる状態へつなげます。


薬物療法

転換性障害の薬物療法は、背景にある不安・抑うつ・併存する精神疾患(うつ病・不安障害など)に対しておこなわれることがあります。

代表的な薬は、以下のとおりです。


・抗うつ薬

抑うつ気分・不安感・感情の不安定さなどの軽減を目的として使用されます。


・抗不安薬

強い不安や緊張がみられる場合に、一時的に使用されることがあります。依存性のリスクを考慮し、医師の指示のもとで適切に使用することが大切です。


・その他の薬剤

症状に応じて、睡眠薬や抗精神病薬などが用いられることもあります。


薬物療法は精神療法と併用することで、より効果が期待できます。適切な治療を受けることで症状の改善が期待でき、日常生活の負担がやわらぐでしょう。


女性のヒステリー症状に関してよくある質問

女性のヒステリー症状に関してよくある質問

「ヒステリーの何割が女性なの?」「診断テストはある?」など、かつてヒステリーと呼ばれた症状に関してよくある質問にお答えします。穏やかな日常を過ごすためのヒントになれば嬉しいです。


ヒステリーの女性の割合はどのくらいですか?

現在の医学ではヒステリーという診断名が使われないため、明確に女性が何割といった統一された割合はありません。背景には、ストレスの感じ方・対処方法・社会的な役割・生活環境など、さまざまな要因が関係すると考えられています。


ヒステリーの診断テストはありますか?

ヒステリーという名称は現在の医学では正式な診断名としては使われておらず、単独で判断できる簡易テストも、一般的に確立されていません。

一方で、以下のような状態の背景には、ストレス反応だけでなく、うつ病・不安障害・双極性障害などの精神疾患が関係している場合もあります。

実際の診断では、症状の経過や内容・ストレス状況・生活への影響を総合的に確認し、必要に応じて身体疾患やほかの精神疾患との区別を行いながら、慎重に判断します。気になる症状が続く場合には、医療機関で専門的な評価を受けることが大切です。


まとめ|女性のヒステリー症状を正しく理解して適切に対処しよう

まとめ|女性のヒステリー症状を正しく理解して適切に対処しよう

ヒステリーという言葉は、医学的な正式名称ではありませんが、心因性の身体症状や転換性障害などの概念のなかで使用されます。原因にはストレスやトラウマなどが関係し、治療は精神療法と薬物療法を組み合わせておこなわれることがあります。症状が日常生活に大きく影響することもあるため、気になる症状がある際は、遠慮なく受診してください。

「精神的な不調があるけど通院が難しい」といった人は、自宅から受診できるオンライン診療も選択肢としてあります。ご自身に合った方法で、健やかな日常を目指してみてくださいね。

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