睡眠薬はオンライン診療でも処方できる?不眠症や睡眠障害の治療についても解説
- 睡眠薬はオンライン診療で処方される?不眠症や睡眠障害の治療法も解説
- オンライン診療で処方可能な睡眠薬の種類
- 初診で処方できない睡眠薬
- 不眠症でのオンライン診療の流れ
- オンライン診療で睡眠薬を処方してもらうには?よくある質問
- 睡眠薬についてお悩みの方はまずはエニキュアにて相談を
「睡眠薬が欲しいけど、オンライン診療でもらえるの?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。オンライン診療でも、医師の判断のもと睡眠薬の処方は可能です。ただし、いくつかの注意点があります。
今回は、オンライン診療で処方可能な睡眠薬の種類について解説します。患者さまの不眠を改善し、毎朝スッキリと目覚められるよう、お手伝いができれば幸いです。
睡眠薬はオンライン診療で処方される?不眠症や睡眠障害の治療法も解説
睡眠薬はオンライン診療で処方が可能ですが、患者さまの安全を守るため、初診では処方できない睡眠薬もあります。睡眠薬を処方してもらう前に、自分の不眠がどのようなタイプなのか、どんな治療法があるのかを知っておくのが大切です。以下では、自分の不眠症がどのタイプかを知る方法・睡眠障害の治療法について紹介します。
睡眠障害とは?不眠症のタイプをチェック
睡眠障害とは、睡眠にかかわるさまざまな病気をまとめて呼ぶ言葉です。そのなかでも代表的なのが不眠症で、主に以下の4つのタイプにわけられます。
・入眠困難
・中途覚醒
・早朝覚醒
・熟眠困難
これらの症状が慢性的に続き、日常生活に支障をきたす場合、不眠症と診断されます。日本睡眠学会は成人の30%以上がなんらかの不眠症状を抱えているといわれており、6〜10%が不眠症と診断されているほど、身近な病気です。
睡眠障害に関しては、以下の記事でくわしく解説しています。あわせてお読みください。
【関連記事】睡眠障害とは?原因と症状を解説
不眠症の治療方法
不眠症の治療は、大きくわけて非薬物療法・薬物療法の2つです。副作用や依存のリスクから、薬を使わない治療を先におこなう場合が多いです。それぞれ具体的な治療の内容を紹介します。
不眠症で薬を使わない治療方法(非薬物療法)
非薬物療法とは、生活習慣の見直しや心理療法で、薬に頼らない睡眠を目指す方法です。具体的には睡眠衛生指導・認知行動療法などがあります。
睡眠衛生指導では、毎日の生活習慣を見直して質のよい睡眠を取り戻していきます。日中に散歩をする・寝室を涼しく暗くする・カフェインやお酒を控えるなどの習慣を少しずつ取り入れることで、自然な眠りを手に入れられるでしょう。
認知行動療法(CBT-I)は、不眠の原因を医師と一緒に改善し、自然と眠れるようになるのを目指す心理療法です。毎日同じ時間に寝起きして体内時計を整えたり、睡眠への不安な考えを見直したりして、気持ちを楽にしてぐっすりとした眠りへと導きます。
不眠症で薬を処方して治療(薬物療法)
薬物療法は、睡眠薬を使って眠れない症状を改善する治療法です。薬を使わない方法で不眠が改善しない場合は、薬を用いた治療がおこなわれます。
不眠症は、薬に頼らず十分な睡眠が得られるようになるのが最終目標です。医師と相談のうえ、少しずつ睡眠薬を飲む量を減らせるように予定をたてます。薬物療法で症状をやわらげながら、非薬物療法で根本的な改善を目指すのが大切です。
オンライン診療で睡眠薬を処方してもらうには?
オンライン診療で睡眠薬を処方してもらうには、初診からオンライン診療を受けられるクリニックを選ぶことがよいでしょう。クリニックによっては、初診は対面診察が必要で、再診からオンライン可能という場合もあるためです。医師と患者さまが信頼関係を築きやすく、よりよい診断につなげられるメリットもあります。
向精神薬に分類される一部の薬剤は、オンラインの初診では処方できないと知っておくことも重要です。エニキュアでは、医師の判断により、初診から処方可能な睡眠薬をご提案することができます。眠れなくてお悩みの方は、相談をご検討ください。
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オンライン診療で処方可能な睡眠薬の種類
オンライン診療で処方可能な睡眠薬の種類は、クリニックによって異なります。ここでは、エニキュアで処方可能な睡眠薬を紹介します。睡眠薬には、依存性・耐性・離脱症状などの副作用のリスクがあります。必ず医師の指示に従うことが重要です。
デエビゴ®(レンボレキサント)
デエビゴ®は、オレキシンという神経伝達物質の働きを阻害することで、睡眠を促す薬です。オレキシンは、私たちを覚醒状態に保つ働きがあるため、この物質の働きを阻害して、自然な眠りに導きます。デエビゴ®の適応は、入眠困難や睡眠維持困難な場合です。
デエビゴ®の特徴は、ベンゾジアゼピン系睡眠薬のように身体的な依存性を起こさないことです。そのため、長期間使用しても、急に中止した場合に激しい離脱症状が出る心配がありません。
副作用として悪夢をきたすことがあり、苦痛になるほどの症状があれば変薬を検討します。
ベルソムラ®(スボレキサント)
ベルソムラ®は、デエビゴ®と同じくオレキシン受容体拮抗薬という種類の睡眠薬です。オレキシンという神経伝達物質の働きを阻害することで、睡眠を促すという点で両者に共通点があります。ベルソムラ®の適応は入眠困難・睡眠維持困難のいずれか、その両方をともなう不眠症です。
ベルソムラ®の特徴として、デエビゴ®と同様に、身体的な依存性を起こさないことが挙げられます。また、副作用も同様に悪夢をきたす可能性があります。
クービビック®(ダリドレキサント)
クービビック®は、デエビゴ®やベルソムラ®と同じくオレキシン受容体拮抗薬という種類の睡眠薬です。
クービビック®の特徴として、身体的な依存性を起こさないことに加え、デエビゴ®やベルソムラ®と比べて半減期が短く、朝に残りにくいことが特徴です。副作用はデエビゴ®やベルソムラ®と同様に悪夢をきたす可能性があります。
ロゼレム®(ラメルテオン)
ロゼレム®は、メラトニンという睡眠ホルモンの働きを模倣することで、自然な睡眠を誘導する薬です。メラトニンは、私たちの体内時計を調整し、夜になると分泌量が増えて眠気を誘発するホルモンです。ロゼレム®は、このメラトニンの働きを助けることで、入眠を促し睡眠の質を改善します。
特徴として、身体的な依存性を起こさないことが挙げられます。メラトニンの働きを模倣することで、体内時計のリズムを整える効果も期待できます。寝る前に服用しても、すぐに眠くなるわけではありません。通常、数週間の継続的な服用で効果が現れていきます。
ルネスタ®(エスゾピクロン)
ルネスタ®は、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬に分類され、脳内の特定の受容体に作用することで、脳の活動を抑制し眠気を誘発します。この作用により、スムーズな入眠を促し睡眠の質を改善します。
ルネスタ®は、入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒などの症状をともなう不眠症の治療に用いられます。作用時間が短く、翌日に眠気が残りにくいのも特徴です。服用後、比較的短時間で効果が現れるため、寝付けないときにすぐに効果を求める方に向いています。
副作用として、ルネスタ®には独特の苦味があり、服用時に不快感をおぼえる場合があります。また、服用後に記憶が曖昧になるケースもあるため、気になる点は医師に相談しましょう。
睡眠薬の副作用に関しては、以下の記事でよりくわしく解説しています。あわせてお読みください。
【関連記事】睡眠薬の効果、副作用は?睡眠薬の服用の仕方・注意点を解説!
初診で処方できない睡眠薬
厚生労働省は、オンライン診療における向精神薬の処方について、厳格なルールを設けています。これは、患者さまの安全を確保し、薬の乱用や転売を防ぐためです。なぜ初診では向精神薬が処方できないのかを解説します。
①なりすましのリスク
オンライン診療は、対面での診察と異なり、患者さまの本人確認が難しい傾向にあります。
このため、なりすましの可能性があり、不正に薬を入手されるリスクがあるのです。とくに、向精神薬は不正に入手された場合に薬物乱用につながる可能性が懸念されます。
②副作用や依存のリスク
向精神薬は、副作用が出る可能性がある薬剤です。患者さまの状態を十分に把握せずに処方してしまうと、思わぬ副作用を引き起こすおそがあります。また、向精神薬には依存性がみられるものもあり、リスクを最小限に抑えるために初診では処方ができません。
③患者情報の不足
初診では、医師が患者さまのことを十分に把握できていない場合があります。過去の病歴や服用中の薬など、重要な情報が不足している可能性がゼロではありません。このような状況で向精神薬を処方してしまうと、薬の相互作用や副作用のリスクが高まります。
オンライン診療の初診での処方日数は、7日間が上限とされています。その理由は、万が一副作用が出た場合でも、短期間の服用であればその影響を最小限に抑えられる傾向にあるためです。また、短期間で処方することで、患者さまの状態の変化に柔軟に対応可能です。
そのほかに気になる薬がある方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】オンライン診療の初診時に処方できない薬とは?薬の受け取り方法についても解説
マイスリー®(ゾルピデム)
マイスリー®は、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の一種で、不眠症、とくに入眠困難に対して効果を示す薬です。脳内の特定の受容体に作用し、脳の活動を抑制することで、眠気を誘発します。効果が早く現れ、翌朝に眠気が残りにくいというのが主な特徴です。日中の活動に支障が出にくく、比較的短時間で効果が現れるため、寝付けないときにすぐに効果を求める方に向いています。
サイレース®(フルニトラゼパム)
サイレース®は、ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬です。ほかの睡眠薬に比べて強力な効果を持つため、ほかの睡眠薬が効かないような重度の不眠症の患者さまに処方されることがあります。
入眠困難だけでなく、中途覚醒や早朝覚醒といったさまざまな不眠症状に効果を示し、効果は数時間持続するため、一晩中眠りをサポートします。
レンドルミン®(ブロチゾラム)
レンドルミン®は、ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬です。作用時間が比較的短いため、翌朝に眠気が残りにくいという特徴があります。睡眠導入効果と睡眠維持効果のバランスがよく、入眠困難だけでなく中途覚醒や早朝覚醒にも効果が期待できます。
ハルシオン®(トリアゾラム)
ハルシオン®は、ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬です。ほかのベンゾジアゼピン系睡眠薬と比較して、作用時間が短いという特徴があります。そのため、寝つきが悪いという方に対して、短時間で効果を発揮し翌朝に眠気が残りにくいという点で評価されていますが、シャープに効く分、心理的な依存のリスクは上がります。
不眠症でのオンライン診療の流れ
オンライン診療で不眠症の治療を受ける際の流れを、予約から薬のお届けまで1つひとつ解説します。流れを知っておくことで、はじめての方でも落ち着いて受診できるでしょう。
診察の予約を取得
オンライン診療の予約は、クリニックの公式サイトやアプリから24時間いつでもできます。まず、初診か再診かを選択し、希望する診察日時を選びましょう。
予約時には基本情報・問診の入力が求められる場合があります。エニキュアは、LINEから最短3分で予約が可能です。
診察を受ける
予約の時間になったら、スマートフォンやパソコンからビデオ通話で診察を受けます。医師から不眠の症状や生活習慣について聞かれるため、答えられる範囲で答えましょう。メモを活用すると、落ち着いて症状を伝えるのに役立ちます。
睡眠日記をつけている場合は画面越しに見せることも可能です。医師は問診結果をもとに適切な治療法を提案し、必要に応じて睡眠薬の処方を検討します。
診断書の発行
診察後、医師が必要と判断した場合は、診断書を電子データで受け取れます。診断書には不眠症の診断名・症状の程度・治療計画などが記載され、仕事を休むときや保険の手続きで役立つでしょう。
エニキュアでは、支払い後最短当日中に診断書をLINEで受け取れて、印刷も可能です。
支払い後、薬が配送される
診察費用の支払いは、クレジットカードや電子決済でおこなえるケースがほとんどです。オンライン診療の費用は、対面診療と同様で基本的には保険が適用されます。
支払い完了後、処方された薬の受け取り方法を選びましょう。基本的に薬は自宅に配送されますが、クリニックによっては薬局での受け取りも可能です。エニキュアは、最短翌日に薬を自宅までお届けします。
継続した治療のサポート
不眠症の治療は続けることが大切で、病院やクリニックでは定期的な診察やサポートをおこないます。薬の効果や副作用について医師に報告するのも重要です。ガイドラインでも、睡眠薬は状況に応じて少しずつ減らしていき、最終的には薬なしで眠れるようになるのを目指すよう推奨されています。睡眠不足は、適切な治療で症状の改善が期待できます。
忙しくて通院が難しい方や、体調が優れず外出がつらい方は、オンライン診療という選択肢もあります。スッキリ目覚める朝を取り戻すために、エニキュアへの相談もご検討ください。
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オンライン診療で睡眠薬を処方してもらうには?よくある質問
オンライン診療での睡眠薬処方について、よくある疑問にお答えします。夜眠れずお困りの方は、ご参考にしてください。ご覧ください。
睡眠薬って市販で購入できるの?
市販薬で睡眠薬と表示されているものはありません。代わりに睡眠改善薬という名前で販売されています。なぜ睡眠薬ではなく睡眠改善薬なのかというと、市販薬と病院で処方される薬の働きが根本的に異なるからです。
病院で処方される睡眠薬は、脳の特定の受容体に作用し、直接的に睡眠を誘導します。対して、市販の睡眠改善薬は、抗ヒスタミン薬という成分を主成分とし、眠気を誘発することで間接的に睡眠を促します。
抗ヒスタミン薬はアレルギーの薬で良く使われる成分です。直接睡眠を誘導するわけではないため、病院で処方される睡眠薬ほどの効果はありません。
睡眠導入剤に関しては、以下の記事でよりくわしく解説しています。あわせてお読みください。
【関連記事】睡眠導入剤(睡眠薬)は精神科オンライン診療でも処方される?不眠症治療に用いられる薬の種類を紹介
睡眠薬と睡眠導入剤の違いってなに?
睡眠薬と睡眠導入剤は基本的に同じ薬を指しており、明らかな違いはありません。医学的には睡眠薬が正式な呼び方です。睡眠導入剤という言葉は、作用時間が短く眠りにつくまでが難しい症状のときに使用される傾向があります。どちらも、脳の覚醒を抑えて眠りへ導く作用があります。
睡眠薬をやめるタイミングはいつ?
睡眠薬をやめるタイミングは、医師と相談しながら慎重に決めるのが大切です。不眠症の薬物治療では、医師は患者さまの状態を見ながら薬の量を少しずつ減らし、最終的には中止できることを目指します。同時に生活習慣を見直したり、睡眠について指導を受けたりすると、薬に頼らない自然な睡眠を取り戻せるでしょう。
睡眠薬は身体に悪いって本当?
睡眠薬は、適切に使用すれば身体に悪い影響を与えることはほとんどありません。従来の睡眠薬と比べて、現在用いられるベルソムラ・デエビゴなどの睡眠薬は、依存性や副作用が比較的少ない傾向にあります。適切な用法・用量を守り、定期的に医師の診察を受けながら使用してください。
睡眠薬についてお悩みの方はまずはエニキュアにて相談を
オンライン診療では、医師の判断により睡眠薬が処方される場合がありますが、便利な一方で注意点もいくつかあります。初診からオンライン診療を受け付けている医療機関を検討したり、医師と相談したりして、治療を進めるのが大切です。
睡眠不足は治療により改善が期待できます。ぐっすり眠れる夜を取り戻すために、エニキュアへの相談もご検討ください。
まずは無料のセルフチェックで、自分の睡眠状態を確認するのも1つの方法です。
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