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夫との喧嘩でも精神疾患に?対処法や精神科でできることを解説
夫婦喧嘩は、多くの夫婦が経験するよくあることで本来気にする必要はありません。しかし、頻繁に喧嘩が起こったり長期化したりすると、心だけでなく身体に不調をきたすリスクがあります。また、喧嘩が頻繁に起こること自体が、そこに精神疾患が隠れている可能性もあります。
毎日会う人との不仲は、少しずつ心身の不調に影響するものです。夫婦喧嘩だからといって不調をほったらかしにしていると、重大な精神疾患へと進行、または精神疾患の早期発見が遅れることがあります。
本記事では、夫婦喧嘩が原因の体調不良や、クリニックやオンライン診療での受診について詳しく解説します。「夫との喧嘩くらいで精神科なんて......」と思われるかもしれませんが、実は珍しいことではありません。あなたの心と体の健康を守るためには早めの行動が大切です。記事を読み、あなたに合った正しい行動をとりましょう。
夫との喧嘩で多い原因
夫婦喧嘩の原因は、多岐にわたります。なかでも多くの夫婦に共通する主な原因には、態度や言動、育児やその考え方、お金のことなどが多いです。ほんのささいなことでも喧嘩に繋がってしまうのが、夫婦喧嘩というもの。たいした理由でなくとも毎日顔を合わせる人だからこそ、喧嘩や不仲によるストレスは心身の健康に影響を及ぼします。
夫との喧嘩で現れる不調
夫婦喧嘩によるストレスは、自律神経やホルモンバランスに影響を与えることで、さまざまな身体的・精神的不調を引き起こす可能性があります。以下の症状に心当たりはないか、確認しましょう。「最近、なんだか調子が悪い」と感じている方は、要注意です。
具体的な9 つの症状
1. イライラしやすくなった
些細なことで怒りや苛立ちを感じやすくなり、周囲の人々との関係にも影響が出ることがあります。
2. 憂うつ
気分が落ち込み、何事にも意欲が湧かなくなってしまいます。「今日は一日中ベッドから出たくない......」という日がありませんか?
3. 頭痛
緊張型頭痛や片頭痛などの症状が現れることがあります。「最近、頭が重い」という方は注意が必要です。
4. めまい
ストレスによって血行不良が起こり、めまいを感じることも。立ち上がった時のふらつきなども、ストレスが原因かもしれません。
5. 吐き気
胃腸の働きが乱れ、吐き気や胃の不快感を感じることがあります。「朝、なんとなく気持ち悪い」という症状は、ストレスのサインかも。
6. 腹痛
ストレスによって胃酸の分泌が増え、胃痛や腹痛を引き起こすことがみられます。「お腹の調子が悪い」と感じる日が続くようであれば、ストレスを疑ってみましょう。
7. 不眠
心配事や不安感から、寝付きが悪くなったり夜中に目が覚めたりしませんか?「眠りが浅い」「朝、すっきり目覚められない」といった症状は、ストレスが原因で不眠になっているかもしれません。
8. 食欲がなくなる
ストレスによって食欲が減退し体重が減ったり、逆にストレス解消のために過食してしまう場合も。
9. 難聴
ストレスが原因で一時的に聴力が低下することがあります。「最近、夫の声がよく聞こえない」なんて冗談を言っていませんか?実はストレスが原因かもしれません。これらの症状は一時的なものもありますが、長期間続く場合は注意が必要です。
「これくらい大丈夫だろう」と軽く捉えてしまわず、自分の心と体のサインによく耳を傾けてみましょう。
喧嘩は精神疾患を引き起こすリスクも
夫との喧嘩による深刻なストレスが長期化すると、以下のような精神疾患につながるリスクがあります。
うつ病
持続的な気分の落ち込みや興味・喜びの喪失が特徴の精神疾患です。日常生活に支障をきたすほどの強い症状が2 週間以上続く場合は、うつ病に罹患している可能性があります。
適応障害
特定のストレス因子(この場合は夫婦喧嘩)に対する不適応な反応として現れる精神疾患です。抑うつ気分や不安、行動の問題などが見られますが、ストレス因子が解消されれば改善することが多いと言われています。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
深刻なDV(ドメスティックバイオレンス)などのトラウマとなるような出来事を経験した後に起こる精神疾患です。症状にはフラッシュバック・過度の警戒心などが挙げられます。
摂食障害
食行動の異常が主な症状である精神疾患です。ストレスによって過度の食事制限や過食が起こり、拒食症や過食症に発展するおそれがあります。上記を読んで「夫婦喧嘩くらいで精神疾患になるの?」と耳を疑う方もいるかもしれませんが、これらの精神疾患は決して珍しいものではありません。受診や適切な治療によって多くの場合改善が期待できます。自分の心と体の変化に気づいたら、早めに精神科の医師に相談することが大事です。
対処法
夫婦喧嘩によるストレスが強く、心身の不調を感じたら早期に精神科を受診することが大切です。一方で、日頃から取り組むことができるストレス対処方法や考え方も存在します。受診を最優先にしつつ、すぐにできる対処法も始めてみましょう。
ストレスを発散させる
外出や運動で気分転換
家にこもっていると、どうしても喧嘩のことばかり考えてしまいがちです。思い切って外に出てみると気分転換になるので、おすすめです。自然の中を散歩したり、友人とカフェでおしゃべりしたりするだけでも、気分が晴れるでしょう。また、軽いジョギングやストレッチなど軽い運動でもリフレッシュできますよ。あまり体に負荷をかけすぎると逆効果なので、無理のない範囲でおこないましょう。
考え方を変えてみる
ストレス発散のほかに、自分の中の考え方を変えてみるのも効果的です。たとえば夫婦喧嘩をしたときに「誰が悪いか」を追及するのではなく、「どうすれば状況を改善できるか」を考えることが大切です。建設的な話し合いとなり、お互いが納得できる解決策に繋がることが期待できます。
また、夫婦喧嘩をすること自体が悪いわけではないと認識すると、心が軽くなるかもしれません。夫婦で価値観が違うことは当たり前なので、意見の相違や対立は、お互いの考えを理解し合い、関係性を深める機会にもなります。感情のぶつけ合いではない建設的な議論を通じて、お互いの理解を深め、より良い関係を築くチャンスになるでしょう。
精神科や心療内科を受診
対処法を試しても効果がない場合や以下に当てはまる場合は、早めに精神科で医師に相談することを推奨します。
・心身の不調や症状が2 週間以上続く
・日常生活や仕事に支障が出ている
・「自分なんていなくなればいい」という考えが浮かぶ
・アルコールの量が増えた
・家族や友人から心配される
精神科と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、早めの対応が症状の改善や回復に繋がります。あなたの心と体を守るために、正しい行動をとりましょう。
精神科でできること
精神科を受診することで、専門的な観点からサポートを受けることができます。ここでは、精神科でできることや、受診の方法について詳しくご紹介します。
1.カウンセリング
医師やカウンセラーとの対話を通じて、症状の改善を目指す治療をおこないます。認知行動療法や対人関係療法など、さまざまなアプローチがある治療です。カウンセリングを通じて、自分の感情や思考パターンを理解し、心身の健康を守る対処方法を身につけることができるでしょう。
2.薬物療法
抑うつや不安の軽減、不眠の改善などを目的に、必要に応じて薬を処方することがあります。多くの場合抗うつ薬や抗不安薬などが用いられますが、個々の症状や状態に合わせて適切な薬が選択されるので、心配はいりません。「薬を飲むのは抵抗がある 」という方も多いかもしれませんが、適切な薬物療法は症状の改善に大きな効果があります。
オンライン診療
最近では、スマホやパソコンで自由な場所から診察が受けられるオンライン診療も可能になっています。以下では、オンライン診療についてのメリットをご紹介します。
1. 待ち時間が少ない
自宅で都合の良い時間に診療を受けられるため、子育てや仕事で忙しい方でも利用しやすいメリットがあります。病院に行く時間を作るのが難しい方にとって、大きな助けになるでしょう。
2. 気軽に相談ができる
精神科に行くことはハードルが高い、と感じる方は少なくありません。オンライン診療なら、自宅という安心できる環境で診療を受けられるため、リラックスして自分の悩みを話すことができます。スマホ一台あれば診察を受けられる手軽さも、相談しやすい要因と言えるでしょう。
3. プライバシーが守られて安心
クリニックの待合室で知り合いに会ったり、相談内容を誰かに聞かれたりするかもしれないという心配がないのはとても安心ですね。自身の悩みについて誰かに知られたくないという方にとって、オンライン診療は心強い選択肢となるでしょう。
スマホで精神科を受診できるサービス「エニキュア」
エニキュアは、オンラインで精神科を受診できるサービスです。平日8時〜24 時に加えて土日祝日も対応しているため、子育てや仕事、学校で忙しい方におすすめです。エニキュアでは、診断から薬の配送まですべての工程がオンラインで完結するので、周囲にバレずに利用できますよ。
また、料金がリーズナブルなのも魅力のひとつ。初診料5,400 円〜、再診料は2900 円〜と手頃な料金で、公的保険が使えるので安心です。豊富な経験を持つ精神科医が丁寧にサポートしてくれるので、対面診療と変わらない質の高いサービスが受けられるでしょう。
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まとめ 1 人で抱え込まずに相談を
夫婦喧嘩は誰もが経験することで、それ自体は問題ではありません。しかし、長期化したりストレスが強くなりすぎると、心身の健康に深刻な影響を及ぼします。毎日会う人との不仲は、あなたが思っている以上に強いストレスとなります。
たかが夫婦喧嘩と思わずに、遠慮なく早めに相談するのが賢明です。1 人で抱え込まず、辛いと感じたら相談できる人に相談することが大切です。それでも不調が続く場合は精神科を受診しましょう。
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