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仕事に行きたくない気持ちはメンタルクリニックや心療内科で相談を
毎朝、会社に向かう足取りが重く感じられ「今日も仕事か... 」とため息をついていませんか?仕事に行きたくないと感じるのは誰にでも起こりうることでしょう。しかし、ゆううつな気持ちが一時的ではなく継続的に続く場合は、メンタルヘルスの問題が潜んでいるかもしれません。
そこで本記事では、以下の内容を解説していきます。
● 仕事に行きたくない原因や対処法
● 精神疾患が潜んでいる可能性
● 仕事に行きたくない気持ちを病院でフォロー
仕事に行きたくない気持ちを放置してしまうと、うつ病や不安障害など精神疾患に繋がってしまう可能性があります。ぜひ、この記事を読み、できる対策からおこなってみてください。また、身体的な症状があるなら、軽度のうちに病院を受診し、悩みを相談するのもおすすめです。
仕事に行きたくない原因
仕事に行きたくない原因として多くの方が抱える悩みには以下の3つがあります。
● 仕事量やスピード感の不満
● 仕事内容の不満や適性の不一致
● 同僚や上司との人間関係の問題
それぞれ詳しく解説していきます。
仕事量やスピード感の不満
過度な仕事量、締め切りに追われる状況、長時間労働などは心身ともに疲弊してしまう原因となります。仕事のペースが速すぎたり、自分の能力を超えたタスクを与えられたりすると、常に追い詰められた状態になります。また、職場の人員不足や非効率的な業務プロセスも従業員のストレスを増大させる要因です。
解決策
・上司や同僚と仕事の優先順位や期限について率直に話し合い、現実的な目標設定を行う
・タイムマネジメントスキルを身につけ、効率的な仕事の進め方を学ぶ
・ 業務プロセスの改善点を提案し、無駄な作業を削減する
仕事内容の不満や適性の不一致
仕事内容への不満や適性の不一致も、仕事に行きたくない気持ちを引き起こす要因です。自分の能力や興味と仕事内容がマッチしていないと感じると、仕事に対するやりがいを失ってしまうでしょう。また、自分の価値観や目標と、会社の方針や企業文化が合わない場合も仕事へのモチベーションが低下します。
解決策
・自分の強みや興味・関心を再確認し、それを活かせる業務や役割を探す
・上司やキャリアカウンセラーに相談し、社内での異動の可能性を探る
・自分の価値観や目標に合う企業や職種への転職を視野に入れる
同僚や上司との人間関係の問題
同僚や上司との人間関係が良好でない場合、コミュニケーション不足や対立が生じ、仕事への意欲が低下する可能性があります。職場でのいじめやハラスメント、あるいは自分の意見が尊重されない状況も、仕事に対するモチベーションを大きく損なってしまいます。同僚や上司とのコミュニケーション不足により、自分の仕事ぶりが正当に評価されていないと感じるケースはあり、仕事に行きたくない気持ちに繋がってしまうのです。
解決策
・社内の相談窓口や人事部に報告し、適切な対処を求める
・自分の仕事ぶりを上司に定期的に報告し、フィードバックを求める
・医師などメンタルヘルスの専門家に相談し、ストレス対処法を学ぶ
これらの要因が複合的に作用し、仕事に行きたくない気持ちが強くなっていきます。自分の置かれた状況を冷静に分析し、問題の本質を見極めることが重要です。
仕事に行きたくない時の対処法
筆者がおすすめする仕事に行きたくない時の対処法を3つ紹介します。
● 職場で相談できる相手を見つける
● 休暇をとる
● 医師に相談する
一つひとつ見ていきましょう。
職場で相談できる相手を見つける
信頼できる上司や同僚に相談しましょう。自分一人で問題を抱え込まずに、周りの人に助けを求めれば、解決の糸口が見つかる可能性があります。また、人事部や社内の相談窓口に相談するのも良いでしょう。会社によっては、医師やメンタルヘルスの専門家が常駐していたり、外部の専門機関と提携していたりします。
休暇をとる
思い切って休暇を取り、リフレッシュする時間を作りましょう。自分の心身の健康を第一に考え、適度な休息を取ったり、仕事の優先順位を見直したりすることはストレス軽減につながります。具体的には、年次有給休暇を計画的に取得したり、週末は仕事のことを考えない時間を作ったりします。仕事の優先順位を見直し、重要でないタスクは思い切ってカットするのも一つの方法です。
参考:【精神的に疲れて仕事を休みたい】上司や会社への理由の伝え方、注意点などを詳しく解説
医師に相談する
メンタルクリニックや心療内科などの医師に相談するのもいいでしょう。専門家の助言を受けることで自分の抱える問題を客観的に捉え、適切な対処法を見出せる可能性が高まります。また、ストレスマネジメントの方法や、コミュニケーションスキルの向上方法なども学ぶことができます。
オンライン診療ができるクリニックを利用するのもいいでしょう。オンライン診療のメリットは以下のとおりです。
・自宅から医師と相談できる利便性
・遠方や身体的制約がある人もアクセスしやすい点
・プライバシーが保たれる点
エニキュアであれば医師によるオンライン診療が可能なため、周囲の目を気にせず相談できるのもメリットの一つです。
「仕事に行きたくない」気持ちは、強いストレスがかかっていることからくる心からのメッセージなので、しっかり向き合うことが大切です。そして、強いストレスがかかる状態を長い間そのままにしておくと状態悪化してしまうケースもあるため「しんどいな」「つらいな」と感じたら我慢せずにクリニックを受診しましょう。
仕事に行きたくない状態が続くと招く3つの精神疾患
仕事に行きたくない気持ちが長期的に続くと、以下の3つの精神疾患を患ってしまう場合があります。
● うつ病
● 不安障害
● 適応障害
日常生活や仕事に大きな支障をきたし、放置すると症状がさらに悪化してしまう恐れがあるため注意が必要です。一つひとつ見ていきましょう。
うつ病
うつ病は憂うつな気分、興味や喜びの喪失、疲労感などの症状が特徴的です。仕事のパフォーマンスが低下し集中力が続かないだけでなく、自己評価が極端に低くなり自分を責め続けてしまう場合があります。うつ病は脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで起こり、ストレスフルな職場環境や生活習慣の乱れなどが引き金になります。
【関連記事】うつ病の症状とその特徴・治療について解説
不安障害
不安障害は過度な不安や心配が、日常生活に支障をきたすほどの状態になってしまうことです。たとえば、仕事に関連した不安が強すぎるせいで出勤自体が難しくなったり、パニック発作やフラッシュバックなどの症状を伴ったりするケースもあります。不安障害の原因は、遺伝的な要因やストレスなどと考えられています。
適応障害
適応障害は様々なストレスフルな出来事に対して適応できず、抑うつ気分や不安症状が現れ、仕事や社会生活に支障をきたします。仕事環境の変化や人間関係のトラブルなどがきっかけになることが多いです。適応障害はストレス要因への対処方法を学ぶことで、比較的早期に回復できます。
精神疾患の症状は人によって異なります。以下のような症状が続く場合は注意が必要です。
● 気分の落ち込みや興味の喪失
● 集中力の低下や決断力の減退
● 強い不安や焦燥感
● 睡眠や食欲の変化
● 身体的な症状(頭痛、動悸、呼吸困難など)
● 死にたいという思い
これらの症状は、ストレスや疲労により引き起こされるケースが多いです。周囲の人からの気づきも早期発見のきっかけになり、本人は自覚していなくても家族や同僚が変化に気づいてくれる場合があります。メンタルヘルスの不調は誰にでも起こり得ますが、適切な治療を受ければ多くの人が回復し、職場生活をスムーズに送れるようになるでしょう。
【関連記事】適応障害とうつ病の違いについて解説
仕事に行きたくない気持ちをメンタルクリニックで改善
仕事に行きたくない気持ちが強く、自分の力だけでは解決が難しい場合はメンタルクリニックへの受診をおすすめします。
メンタルクリニックでは以下の2つをサポートしてくれます。
● 適切な診療・治療
● 診断書発行
詳しく解説していきます。
適切な診療・治療
医師は患者様の症状や背景を加味して適切な治療方針を立てます。診察では病歴や家族歴、生活状況などを丁寧に聴取し、必要に応じてお薬を使った治療なども行います。
治療は、薬物療法と心理療法を組み合わせるのが一般的です。薬物療法では抗うつ薬や抗不安薬などを用いて脳内の神経伝達物質のバランスを整えていき、薬の種類や量は患者様の症状や体質に合わせて調整されます。薬は医師の処方に基づいて適切に使用し、自己判断での服用は避け必ず医師の指示に従いましょう。
心理療法では認知行動療法などを通して患者さんの心理的な問題に働きかけていきます。具体的には、患者様の感情を聞きながら自己理解を深める手伝いをしたり、ネガティブな思考パターンを変え問題解決のための行動を促したりします。
診断書発行
仕事に行きたくない気持ちが強く業務に支障をきたす場合は、診断書を取得して業務量を減らしてもらうよう働きかけたり、休職を申請したりすること検討するのも一つの手段です。エニキュアでは、医師が必要と認めた場合に診断書の発行も行っています。
診断書を取得し休職になった際には、ぜひ規則正しい生活リズムを心がけ適度な運動やリラクゼーションを取り入れましょう。回復のペースは人それぞれですが、焦らずに自分のペースで進んでいくのが大切です。十分に回復した後は主治医や産業医、上司と相談しながら業務内容や勤務時間を調整していき、職場復帰に向けたサポートを受けながら徐々に仕事に復帰していくことになります。
メンタルクリニックでのフォローは、仕事に行きたくない気持ちを抱える人にとって、心強い味方になります。医師のサポートを受けながら自分のペースで回復に向かっていきましょう。
【関連記事】精神科の診断書とは?もらい方や費用、支援と手当について解説
仕事に行きたくない気持ちが続く場合は医師に相談を
仕事に行きたくない気持ちを抱えているのは決してあなただけではありません。大切なのは、その気持ちをしっかり認識し適切な対処法を探ることです。
本記事では以下の内容を解説してきました。
● 仕事に行きたくない原因や対処法
● 精神疾患が潜んでいる可能性
●精神疾患がある場合はを病院で改善
仕事に行きたくない気持ちを改善していくには、自分自身に向き合う勇気と必要に応じて医師に相談する勇気が必要ですが、その一歩を踏み出せば充実した職場生活を送ることにつながるはずです。仕事に行きたくない気持ちが続く場合は病院受診を試みましょう。
エニキュア公式サイトはこちらから
メンタル不調を感じている人で、自分の症状について知りたい方は「症状チェッカー」をご利用ください。症状チェッカー
参考文献:
2. 仕事でうつ病になった事例
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jalm/20/0/20_201/_pdf/-char/ja
“うつ病 のやさしいガイド”
https://kyoto-kokoro.org/wordpress/wp-content/uploads/leaflet/kokoronokenkou_series03.pdf
うつ病等で休職に至る警告サインの明確化
https://www.jstage.jst.go.jp/article/japmhn/29/1/29_19-035/_pdf
職場でつらい思いしていませんか? ~ 職場のハラスメントの解決を労働局がお手伝いします~
https://jsite.mhlw.go.jp/ibaraki-roudoukyoku/library/ibaraki-roudoukyoku/kinto/pa
mphlet/h2904_harassment.pdf