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オンライン診療で失敗しない!医師の選び方について解説
- はじめに
- 1.オンライン診療とは
- 2.オンライン診療のクリニック選びのポイント
- 3.オンライン診療の医師の選び方と初診時にみるべきポイント
- 4.オンライン診療における医師とのコミュニケーション
- オンライン診療の選び方 まとめ
はじめに
心療内科に直接行く時間が無い・予約がなかなか取れない・誰かに見られるのが怖い、などの理由で心療内科・精神科の受診を諦めていませんか?
このような悩みを解決してくれるのが、オンライン診療です。
心療内科・精神科は対話を中心に治療をおこなうため、オンライン診療の導入が進んでいる診療科の1つです。
本記事では、オンライン診療を受診するべきか迷っている方に向けて、クリニックの選び方・初診で見るべきポイントについて解説します。
1.オンライン診療とは
オンライン診療の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
オンライン診療の特徴
オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンで自宅などから医師の診察を受け薬の処方を受けることができる診療をさします。
触診がなく対話を中心におこなう心療内科・精神科の診察は、オンライン診療との親和性が高いため、オンラインの心療内科・精神科が近年増えています。
オンライン診療のメリット・デメリット
メリット
●通院・待ち時間の負担の軽減
通常のクリニックは、病院に行くまでの通院時間・待ち時間が負担になってしまうことも少なくありません。オンライン診療は、自宅や外出先でスマートフォンから受けることができるため、病院に行く必要はありません。
また、オンライン診療は治療時間直前まで自分のスケジュールを合わせることができるため、診察までの待ち時間を省くことができ、通院の負担を軽減できます。
●予約が取りやすい
オンライン診療は通常のクリニックと比べて、予約が取りやすいのが特徴です。街の心療内科に行く場合、仕事などで忙しいとなかなか通院できる時間がとれません。下手すると次回予約が数か月先になってしまう場合も多く、結局治療を断念せざるをえないケースがあるのです。
オンライン診療は、街の心療内科よりも多くの予約枠があり、オンライン上で24時間いつでも予約ができるため、思い立った夜中・早朝でもスムーズな予約が可能です。
●通院がバレない
精神科の診療を受けたいと思っていても、職場の同僚や友人、家族に知られたくないという理由で、受診をためらう方も少なくありません。
オンライン診療は自分1人の空間で受けることができるため、待合室で出くわしたり、通院しているところを他人にみられる心配はありません。プライバシーを重視される方にも、安心してご利用いただける環境を整えています。
デメリット
●初診の処方制限がある
厚生労働省の規定により、オンライン診療の初診では処方できない薬があります。麻薬や向精神薬(抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬など)の濫用や、なりすましによる申告などを防ぐためです。
また、オンライン診療が初診である場合は、新しい薬は7日までしか処方できません。同じ薬を継続して処方する場合は、原則30日までです。
さらに、サービスや医師によって運営方針や治療方針が異なるため、薬の処方が制限される場合があります。オンライン診療の薬の処方についてはこちらの記事でも解説しています。併せてお読みください。
【関連記事】オンライン診療の初診時に処方できない薬とは?薬の受け取り方法についても解説
●街中の診察よりも診察代が高い場合がある
オンライン診療は手数料が別途かかるため、街中のクリニックよりも診察代が高い場合があります。処方箋を自宅に郵送する場合は郵送料も別途かかりますが、交通費が省けるということを考えると大きな差はないかもしれません。
●オンライン診療では対応できない場合がある
オンライン診療は確かに手軽でかつ早期受診が行えるため、メンタルクリニックへ受診するハードルが低くなり選択肢としては十分検討されるべきものと考えます。
しかし、場合によってはオンライン診療では対応できないことがあります。例えば、興奮、暴力など激しい精神症状をきたしており、その場で急な対応が必要な場合などについてはオンライン診療で対応できない場合があります。
また、オンライン診療では画面越しでの診察であるため、情報量について実際にオフラインで行う対面診療で得られるものよりはどうしても少なくなってしまいます。そのため、疾患によってはオンライン診療で対応できない場合がありますオンライン診療で対応できない場合は、対面診察のある医療機関へ紹介をさせて頂く場合があります。
オンライン診療のメリットと効果についてはこちらの記事でも解説しています。併せてお読みください。
【関連記事】精神科・心療内科におけるオンライン診療のメリットとその効果
2.オンライン診療のクリニック選びのポイント
オンライン診療のクリニック選びをおこなう上で、大事な点をご紹介します。
電話ではなくビデオ通話で診察を受けられるか
心療内科は、対話を通じて患者さまの表情や仕草などを見ながら診察を進めていく必要があります。オンライン診療の場合は画面上で患者さんの様子をチェックしながら診察を進めることができます。電話では表情が見えないため、ビデオ通話で診察をおこなっているオンライン診療の受診をおすすめします。
事前予約の取りやすさ
オンライン診療とはいえ、人気のオンラインクリニックの場合予約が取りづらいこともあります。稼働できる医師の数を調整するなど、クリニック側も対応を工夫していますが、それでも予約をとるのが難しいケースはあるでしょう。受診したい日があらかじめ決まっている場合は、とりあえず早めに予約することが重要です。
早く受診するためのポイントについてはこちらの記事でも解説しています。併せてお読みください。
【関連記事】予約が空いていない!心療内科の現状と早く受診するためのポイントを解説
保険診療か自費診療どちらなのか確認する
オンライン診療も、街中の心療内科と同様、保険診療と自費診療の2種類あります。保険診療の場合はかかった費用の1〜3割負担、自費診療の場合は患者がすべて負担するかたちになります。
院内処方か院外処方か
薬の処方のされ方について確認しましょう。これも街中の心療内科と同様、院内処方と院外処方の2種類あります。
オンライン診療の院内処方とは、院内で処方された薬をそのまま患者の自宅へ郵送する方法です。住んでいる地域によっては、届くまでに2~3日かかることもあります。
オンライン診療の院外処方は、クリニックから処方箋を発行してもらい、その後薬を受け取る方法です。薬局に直接取りに行く・薬局から郵送で薬を送ってもらう・自宅に届いた処方箋を持って薬局に取りに行くなどの方法があります。
ホームページに明確に費用等記載されているか
事前に、クリニックのホームページに費用や診察の流れなど詳細が記載されているか確認しましょう。とくに複雑な費用に関する情報がわかりやすく記載されているかも重要です。実際病院を受診した際に、不明点があればしっかり相談することをおすすめします。
3.オンライン診療の医師の選び方と初診時にみるべきポイント
オンライン診療をおこなう医師との相性は、治療を進める上で非常に重要です。初診時にどのような点をチェックすべきなのか、ポイントをいくつか解説します。
医師が意見を聞いてくれるか
医師との相性はとくにオンライン診療の治療において重要です。オンライン診療は直接対面でコミュニケーションを取ることができないため、言いたいことを伝えきれないケースはあるでしょう。
医師がオンライン診療の特徴を理解し「質問はありますか?」と確認してくれるかなど、きちんと意見を聞いてくれる医師を主治医にするのをおすすめします。
1つの治療法のみすすめてこないか
この治療法だけおこなえば治ります!などと、自費診療で高額な金額を設定しているクリニックは注意が必要です。本来、心療内科の治療を適切におこなうためには、患者の様子に合わせて治療内容を変えていく必要があるためですあります。
薬物治療においても、患者に合った薬を選んでいく必要があります。患者の様子に合わせて治療法を検討するのではなく、ひとつの治療方法で治ると最初から断言しているクリニックは視野に入れない避けることをおすすめします。
薬についてしっかり説明してくれるか
患者にわかりやすいように薬について十分に説明してくれる医師を主治医にするにがおすすめです。抗うつ剤など人によって副作用の強さも異なるため、どのような副作用があるのか、薬の正しい飲み方など、しっかりと患者に寄り添って説明をしてくれる医師であることが重要です。
むやみに薬を増減させないか
薬物療法は、むやみに薬の量を増やすと副作用が強まるだけではなく、耐性がついて薬が効きづらくなることもあります。治療の際やみくもに薬の量を増やしたり、頻繁に薬の種類を変えようとしたりする場合などは、注意した方がよいかもしれません。
しかし、多くの医師はそれぞれの治療方針に従って、適切な処方をしているはずです。不安がある場合は、しっかり質問し、納得して治療を受けましょう。
治療経過をしっかり確認してくれるか
身体の病気とは異なり、目に見えないメンタルを治療していくためには、薬が適切に効いているのかしっかり治療経過を確認する必要があります。
治療中にも関わらず、医師からのフィードバックがない場合は、適切な対応がされていない可能性もあります。治療経過を追わず、患者を放置しているがおこなわれない場合は注意しましょう。
相性は受診してみないと分からず、症状があれば精神科受診の必要がある
受診してみなければ医師がどういう人なのか相性はわからないところもあります。迷ったら一度受診してみるのも一つの手です。
「エニキュア」では、自宅から手軽に受診できるオンライン診療を提供しています。外出する必要がなく、リラックスした環境で受診できるため、忙しい方や通院が難しい方にも最適です。
また、専門性の高い医師が総勢約80名とほど多数在籍しており、ご自身に合った主治医がきっと見つかります。そのため、安心してご利用いただけます。「エニキュア」に在籍する医師は、精神科病院や医療センターなどでの豊富な勤務経験を持ち、うつ病、不安障害、不眠症、発達障害などの治療を専門としています。これにより、幅広い精神的な問題に対応でき、一人ひとりに合った適切な治療を提供することができます。
オンライン診療を通じて、初診から最後まで一貫したサポートを受けることが可能です。オンライン診療の受診を悩まれている方は、ぜひ「エニキュア」のオンライン診療にご相談ください。
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4.オンライン診療における医師とのコミュニケーション
オンライン診療では、画面越しのやり取りとなるため、対面診療とは異なるコミュニケーション方法が求められます。患者さんと医師の間で明確で効果的なコミュニケーションを取ることが、適切な診断と治療につながる重要な鍵となります。
ここでは、患者さんが医師とより良いコミュニケーションを取るためのポイントを詳しく解説していきます。
効果的な自己表現の方法
オンライン診療では、明確かつ簡潔な表現を心がけましょう。とくに、診察前の事前準備が重要です。症状や気になる点、服薬中の薬の情報、最近の生活習慣の変化などをあらかじめメモしておくことで、診察時に漏れなく情報を伝えることができます。
たとえば、単に「気分が落ち込む」と言うのではなく、「1日中ベッドから出られない日が週3日ある」というように、具体的に症状を説明することが大切です。症状の頻度や持続時間、日常生活への影響も詳しく伝えると、医師の理解が深まります。
また、画面越しのコミュニケーションでは、非言語的な要素も重要です。カメラに向かって表情豊かに話し、必要に応じてジェスチャーを使うことで、より豊かなコミュニケーションが可能になります。
質問や疑問点の伝え方
医師の説明中に疑問が生じたら、適切なタイミングで質問するようにしましょう。また、診察の終わりに「質問の時間」を設けてもらうように予め伝えておくのも良い方法です。
質問する際は、最も気になる点や重要な質問を優先的に行うことをおすすめします。時間が限られている場合は、次回の診察時に素早く質問できるよう整理しておくと良いでしょう。
また、質問の内容は具体的であることが望ましいです。たとえば「この薬は効きますか?」という単純な質問よりも「この薬はどれくらいの時間が経過すれば効いてきますか?」などと、詳細な説明を求める質問の方が本当に欲しい情報を得られます。
医師の説明が分からない場合は、遠慮せずに「もう一度説明していただけますか」と伝えましょう。そして、説明された内容をしっかり自分の言葉でまとめ口にすれば、自らの理解が正しいか確認でき、誤解が生じるのを防げます。
オンライン診療の選び方 まとめ
オンラインクリニックを受診する前に、事前にホームページでクリニックの治療方針や費用、どのような先生が治療を担当するのか、確認しておくことをおすすめします。
選び方のポイントについて解説しましたが、一度受診してみない限り、医師・クリニックとの相性は確認できません。迷った場合は一度受診をしてみましょう。信頼できる主治医としっかりと連携を取りながら治療を進めることが大切です。
心療内科の初診でどのようなことを話せばよいのか、初診への不安がある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。
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