薬を飲んでくれない……と悩むあなたへ。大切な人を支える精神科治療ガイド

監修者紹介
別府拓紀
大学病院、精神科病院、専属産業医などを経て現在精神科病院で地域の精神科医療に従事
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別府拓紀
大学病院、精神科病院、専属産業医などを経て現在精神科病院で地域の精神科医療に従事
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「大切な家族が、精神科の薬をなかなか飲んでくれなくて…」「どうすればいいか、途方に暮れてしまう…」もし、あなたがこのように感じているなら、それはあなただけではありません。薬に対する抵抗感は、精神疾患の治療において多くの方が抱える課題です。副作用への不安、依存への恐れ、あるいは治療への疑問など、その理由はさまざまです。

この記事では、薬を飲みたがらない方がなぜ抵抗を感じるのか、その背景を理解し、薬を使わない治療の選択肢、そして何よりも、あなたが大切な人をどう支えていけるのかについて詳しく解説します。



薬を飲みたくない、大切な人の気持ちとその背景にあるもの

薬を飲みたくない、大切な人の気持ちとその背景にあるもの

あなたの身近な方が薬を飲むことに抵抗を感じるのには、必ず理由があります。その背景を理解することが、サポートの第1歩です。


薬に対する抵抗感、どんな理由がある?

薬に抵抗を感じる理由は、人それぞれ多岐にわたりますが、とくに多いのは以下のとおりです。


副作用への恐れや依存性への不安: 薬を飲むことで体がどうなるか、依存してしまうのではないかという心配は、つきものです。過去に薬で体調を崩した経験があれば、なおさら抵抗感が強くなるでしょう。

薬に頼ることへの心理的な抵抗:「薬に頼らず、自分の力で治したい」という強い意志をもつ方もいます。これは、自らを大切に思う気持ちの表れとも言えます。

薬物療法に対する誤解や根拠のない情報:「一度薬を飲み始めると一生やめられない」「薬が人格を変えてしまう」「重篤な副作用が必ず起こる」といった、誤った情報が不安を煽ることもあります。

このような感情は、すべて自然なものです。大切な人が抱える気持ちを理解しようと努めることが、何よりも重要です。


治療中断は危険!避けたい、勝手な中断のリスク

薬への抵抗感から、自らの判断で薬を飲むのをやめてしまうケースは少なくありません。しかし、医師の指示なく治療を中断することは、症状の再発や悪化を招くおそれがあります。とくに、急に薬をやめることで、離脱症状が現れて体調を崩す原因となることもあります。もし、大切な人が薬を続けることに迷っているようであれば、まず医師に相談するように促すことが、あなたにできる大切なサポートの1つです。

関連記事:精神科の薬、やめどきは?いつまで飲まないといけない?治療の経過や副作用について詳しく解説 | オンライン診療心療内科・精神科ならエニキュア


もし薬を飲むことになったら…知っておきたい薬の基本

薬を使わない治療の選択肢がある一方で、症状によっては薬物療法が有効な場合もあります。もし大切な人が薬を飲むことになったら、安全かつ効果的に治療を進めるために、あなたも薬の基本を知っておきましょう。


薬に対する抵抗感、どんな理由がある?




精神科の薬って、どんな効果が期待できるの?

精神科の薬って、どんな効果が期待できるの?精神科の薬って、どんな効果が期待できるの?

精神科の薬は、つらい症状を和らげ、日常生活を送りやすくするために大きく役立ちます。不安・抑うつ・不眠などの症状を穏やかにし、心の負担を軽くしてくれるでしょう。これにより、大切な人の日々の生活が楽になることが期待できます。


副作用について、どう考えればいい?

どんな薬にも、期待できる効果がある一方で、副作用が存在します。精神科の薬でよく見られる副作用には、眠気・口の渇き・体重増加・めまいなどがあります。これらは一時的なものであることが多く、体が慣れてくると軽減する場合もあります。

もし大切な人に気になる副作用が現れた場合は、遠慮なく医師に相談するよう促してください。医師は、副作用の状況に応じて薬の種類や量を調整してくれるでしょう。まれに、発疹・高熱・全身の倦怠感など、重篤な副作用が生じることもあります。このような症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。


依存の心配は?正しく使うためのサポート

一部の薬には依存性のおそれがあることは事実ですが、医師の指導のもとで正しく服用すれば、過度に心配する必要はありません。大切な人が自らの判断で薬を増やしたり、飲み過ぎたりしないよう、医師の指示通りに服用することをサポートしてあげましょう。定期的な受診で医師が状態を確認しながら進めていくことで、安全に治療を続けられます。


薬を正しく続けることの大切さを大事なご家族に伝えよう

薬の効果を最大限に引き出すためには、決められた時間と量を守って服用することがとくに重要です。自らの判断での量の調節や飲み忘れは、治療効果を減少させる原因となります。また、症状が改善したように感じても、医師の指示があるまでは継続して服用することが大切です。治療を継続することこそが、症状の再発のリスクを低減する鍵となります。


精神科の薬って、どんな効果が期待できるの?




薬に抵抗があっても受診できる!大切な人のためのオンライン精神科クリニック

薬に抵抗があっても受診できる!大切な人のためのオンライン精神科クリニック

「薬に抵抗がある大切な人が、なかなか病院に行ってくれない…」「どうすれば自分に合った治療法を見つけられるのか…」そんな悩みを抱えるあなたと、大切な人には、オンライン精神科クリニックのエニキュアがおすすめです。

エニキュアでは、薬に頼らない治療への希望や不安に、医師が耳を傾けます。そのうえで、1人ひとりの状態や希望に合った治療法を丁寧に提案してくれます。自宅からスマートフォンやパソコンで受診できるため、通院の負担も少なく、プライバシーにも最大限配慮されています。薬を使う・使わないにかかわらず、まずは専門的な医師と話してみたいという大切な人の気持ちに、エニキュアは安心の一助となるでしょう。

オンライン診療 エニキュア公式サイトはこちらから



治療を続けるためのポイント:大切な人のために身近な人がそばでできること

治療を続けるためのポイント:大切な人のために身近な人がそばでできること

治療を継続するためには、大切な人自身が納得し、その人のペースで進めることが重要です。そして、そばにいるあなたのサポートが、何よりも大きな力となります。


医師とのコミュニケーションを促してあげましょう

大切な人が、自分の気持ちや不安を素直に医師に伝えることは、適切な治療を受けるための1歩です。薬に対する抵抗感があることや、副作用が心配なことなど、正直に話せるよう、あなたが間に入って促したり、話し合いをサポートしたりしてあげましょう。医師は患者さまの意向を尊重しながら、治療法を提案してくれます。


治療方針は相談して決めるものだと伝えよう

治療方針を相談する際には、具体的な希望や疑問を準備しておくとスムーズです。たとえば、「薬以外の治療法はありますか?」「副作用を軽減する方法はありますか?」「治療期間はどのくらいを想定していますか?」などの質問を、あなたが共に考えて用意してあげましょう。これにより、治療の選択肢や進め方について具体的な情報を得ることができ、大切な人自身が治療に主体的に関わることができます。


自己判断での中断は避け、必ず医師に相談するよう促しましょう

症状が一時的に改善したように感じても、自分の判断で治療を中断するのは避けるべきです。治療を途中でやめると、再発や症状の悪化につながるおそれがあります。大切な人が治療の継続が難しいと感じた場合や、不安が大きい場合は、必ず医師に相談して方針を見直すよう、あなたが寄り添ってあげましょう。


治療を続けるためのポイント:大切な人のために身近な人がそばでできること




まとめ:大切な人の薬を飲みたくない気持ちを理解し、共に歩むために

まとめ:大切な人の薬を飲みたくない気持ちを理解し、共に歩むために

薬を飲みたくないと感じることは、決して特別なことではありません。その気持ちを大切にしながら、正しい情報をもとに、あなたの大切な人に合った治療法を見つけることが重要だと考えられます。医師や家族、周囲のサポートを上手に活用しながら、無理なく心の健康を取り戻す道を共に歩んでいきましょう。大切な人のペースで進めることが、何よりも大切です。もし薬を使うことに抵抗がある大切な人がいて、どうすればいいか悩んでいるなら、オンライン精神科クリニックのエニキュアが、あなたの新しい選択肢になるかもしれません。自宅から気軽に、大切な人の希望に寄り添った治療を見つけるための1歩を、あなたが共に踏み出すきっかけにしてみませんか?

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