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精神科オンライン診療の保険適用について|診療費用や対象となる治療を詳しく解説
「精神科を受診したいけれど、保険は適用される?」「治療費がどのくらいかかるのか心配」
精神科の受診を考えてはいるものの、費用面が不安でためらっている方は多いのではないでしょうか。精神科の治療が長期間に及ぶ可能性もあるため、心配になりますよね。
精神科の診療には、健康保険が適用されるものも多く、自己負担を抑えながら治療をうけることが可能です。
しかし、診療内容によっては全額自己負担となるケースもあるため、事前に知っておくことが大切です。
この記事では、精神科での保険適用の仕組みや自己負担額の目安、医療費の負担を軽減する高額医療制度などについて詳しく解説します。安心して治療がうけられるよう、ぜひ最後までご覧ください。
精神科での保険適用の基本
精神科の診療における保険適用について理解することは、適切な治療をうけるために重要といえます。以下に各項目を詳しく解説します。
健康保険が使える診療内容
精神科での診療は、多くの治療や検査が健康保険の適用対象となっています。これにより患者さんの経済的負担を軽減しながら必要な医療を受けることができます。具体的には以下のような診療内容が保険適用となります。
・診察(初診・再診):医師による診断やカウンセリング
・薬代:治療に必要な薬の処方せん料、薬の代金
・各種検査:精神疾患の診断や経過観察に必要な検査
・精神療法:医師が行う認知行動療法など
これらの保険適用される診療内容を理解しておくことで、治療計画を立てる際の参考になるでしょう。また、医療機関によっては独自のプログラムを提供している場合もありますので、詳細は受診前に確認することをおすすめします。
自己負担について
精神科を含む医療機関を受診する際の自己負担割合は、患者さんの年齢や所得状況によって異なります。国の制度によって定められており、以下のように分類されています。
会社員・自営業・学生など→3割負担
高齢者→1割~2割負担(所得により異なる)
ひとり親家庭→1割、または負担なし(居住する自治体によって異なる)
自立支援医療制度利用者→1割負担(条件あり)
これらの負担割合は医療保険制度によって定められていますが、自治体独自の助成制度などもあります。また、精神科の治療では自立支援医療制度を利用することで、自己負担をさらに軽減できる場合もあるため、医療機関の相談窓口や地域の福祉窓口に確認してみるとよいでしょう。
高額療養費制度について
高額医療費制度とは、1か月の医療費、薬代の自己負担額が一定の上限を超えた場合、超過分が払い戻される制度です。
長期の通院や入院が必要でも、高額医療費制度を利用すれば、医療費の負担を軽減できる場合もあります。
具体的な申請手続きは加入している医療保険の窓口、自治体の担当部署にご相談ください。
保険適用となる精神科での治療
精神科では、保険適用により経済的負担を軽減しつつ治療を受けることができます。医療機関を選ぶ際には、どのような診療内容が保険適用されるのかを理解しておくと安心です。ここでは主な診療内容について解説します。
診察・検査
精神科の診察では、患者さまの症状や生活環境を詳しく聞き取り、必要に応じて心理検査や血液検査を実施します。これらの検査は診断の精度を高めるために重要な役割を果たしています。 心理検査はうつ病や不安障害の診断を補助するためのもので、血液検査は治療中の薬の影響を確認するために行われることがあります。どちらも保険適用となるため、経済的な負担を抑えながら必要な検査を受けることができます。
保険診療では3割負担の場合、初診料は800円〜900円程度、再診料は200円〜300円程度が目安となります。
ただし、これらの金額は診療報酬改定により変更される場合がありますので、詳細は各医療機関にお問い合わせください。
薬物療法
精神科の治療では、症状に応じた薬物療法が行われることが一般的です。うつ病には抗うつ薬、不安障害には抗不安薬というように、症状や病気の種類によって適切な薬が処方されます。 処方される薬剤費用も保険適用の対象ですが、服用する薬の種類や量によって自己負担額は異なります。
また、処方箋料も保険適用となりますが、処方される薬の種類や数によって金額が変わることがあります。 一般的に3割負担の場合、通常の処方箋料は100円〜150円程度、特定の条件(多剤処方など)では50円〜100円程度が目安となります。
薬の種類や処方内容によって異なりますので、処方時に医師に確認するとよいでしょう。
精神療法
精神疾患に伴う専門的な診察がおこなわれた場合、通院精神療法の料金が加算されます。 通院精神療法は診察時間によって料金が異なり、一般的に診察時間が長いほど料金も高くなります。
3割負担の場合、30分未満で約900円〜1,000円程度、30分以上60分未満で約1,200円〜1,300円程度、60分以上では約1,800円程度が目安となります。 その他、精神療法には認知行動療法や対人関係療法などがあり、対話を通じて治療をおこないます。
これらの療法も多くの場合、保険適用の範囲内で受けられますが、療法の種類や実施時間によっては自己負担額が異なる場合があります。診療内容について不明な点があれば、医師や医療機関のスタッフに相談してみましょう。
入院治療
症状が重く、日常生活に支障をきたす場合は入院治療が必要になります。入院費用も保険適用となりますが、入院期間、治療内容によって自己負担額は異なります。
精神科の自己負担となる診療内容
精神科では、多くの治療が保険適用ですが、一部の診療内容は自己負担となります。ここでは、保険が適用されない項目について解説します。
任意の文書作成
診断書や証明書の発行は全額自己負担になります。
主な文書の種類と費用
・一般的な診断書:3000円~5000円
・自立支援医療制度に関する診断書:5000円前後
・精神障害者手帳申請書類:5000円~10000円
文書の種類、医療機関によって料金は異なります。
カウンセリング(条件による)
医師以外の臨床心理士や公認心理士などが実施する専門的なカウンセリングは、自費診療となる場合があります。
一般的に1回あたり30分〜1時間、会話でのコミュニケーションだけではなく、表情、しぐさなどを通じて、症状の改善を目指します。
初診時の特別料金
紹介状を持たずに大病院を受診すると、初診では7000円以上の特別料金がかかります。大病院への患者集中を防ぎ、地域の医療機関の役割分担を明確にするため導入されました。
緊急時以外は身近な医療機関の受診をおすすめします。
予約料金
待ち時間を短縮し、計画的な診察を受けられるよう事前予約を取り入れている医療機関もあります。料金は保険適用外の全額自己負担で、費用は医療機関によって設定されており、数千円程度が一般的です。
精神科での保険適応における注意点
精神科を受診する際、保険適用における気をつけたい注意点を以下に説明します。
適応される条件
精神科の治療は基本的に保険の対象となりますが、以下のような精神疾患の診断、または疑いがあることが条件となります。
・うつ病などの気分障害
・パニック障害や不安障害
・PTSDなどのストレス関連障害
・てんかん
・知的障害、発達障害
また、うつ病など特定の病名で診断されると、医師または看護師による精神療法や精神分析療法は保険適用になります。
保険証の確認
保険適用で受診するには、必ず有効な保険証が必要です。保険証を紛失したり、有効期限が切れていたりする場合は、全額自己負担になる可能性があります。
また、保険証の内容に変更があった際は、速やかに医療機関に伝えましょう。
自立支援医療制度との併用
自立支援医療制度は、申請の際に指定した病院と薬局のみの適用になります。また、受給者証の有効期限は1年で更新手続きも必要です。期限切れに注意しましょう。
保険適用のある精神科を選ぶポイント
保険適用のある精神科を選ぶ際のポイントは以下になります。
保険医療機関の確認方法
保険医療機関とは、厚生労働省が定める基準を満たし、健康保険を適用できる医療機関です。保険適用を受けるためには、受診予定の医療機関が保険医療機関として認定されていることが必要です。各医療機関の公式ウェブサイトや受付窓口で確認が可能です。
地域の医師会や自治体の医療情報サービスでも保険医療機関の一覧が掲載されている場合もあります。
オンライン診療の保険適応
オンライン診療でも、対面診療とほぼ変わらずに保険が適用される場合が多く、自己負担額を抑えて受診ができます。ただし、医療機関、診療内容によって適用範囲が異なるため事前確認が必要です。
エニキュアでは保険適用の精神科オンライン診療を提供しており、通院が困難な方でも安心して受診ができます。
まとめ
精神科の診療はオンラインでも健康保険が適用される場合も多く、治療費を抑えながら医療を受けられます。
通院が難しい方や、精神科の受診にハードルを感じている方には、オンライン診療もおすすめです。診療費について不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。