ココロの症状専門

ADHD 診断症状チェッカー

あなたの気になる症状から該当する心の病気を調べます
このチェッカーでわかること。ADHDの傾向を、不注意・多動性・衝動性の日常の困りごとからセルフチェックできます。結果はあくまで目安で、診断を確定するものではありません。気になる項目が続く場合は、精神科・心療内科への相談が安心につながります。

ADHDとは(主な症状・3つのタイプ)

ADHD(注意欠如・多動症)は、脳内の神経伝達物質(ドーパミン・ノルアドレナリン)の働きに偏りがある生まれつきの発達特性です。「親の育て方」や「本人の努力不足」が原因ではありません。DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)では、症状を次の3タイプに分類しています。

タイプ主な症状大人に多い現れ方
不注意ケアレスミスが多い/物をなくす/話を聞いていない書類の記入ミス、期限忘れ、会議中に別のことを考える
多動性じっとしていられない/過度にしゃべる貧乏ゆすり、落ち着かなさ、長時間座るのが苦痛
衝動性順番を待てない/人の話を遮る衝動買い、感情的な発言、転職を繰り返す

成人では多動性は目立ちにくくなりますが、不注意や衝動性は大人になっても残りやすいとされ、大人の約2〜4%がADHDに該当するとの報告があります。

ADHDの原因は「脳の機能」にある

主な原因は、脳内の神経伝達物質が十分に働かず、注意の維持や衝動の抑制が難しくなることです。

  • 遺伝的要因が大きい:親がADHDの場合、子に受け継がれる可能性は約70%とされる
  • 脳画像研究:前頭前野の活動が定型発達者と異なることが複数の研究で確認されている
  • 環境要因だけでは発症しない:出生時の合併症・低体重などの関与は指摘されるが、育て方や環境のみでADHDになることはない
  • 「育て方が悪かったのでは」と自責される方がいますが、ADHDは生まれつきの脳の特性です。誰のせいでもありません。

    このチェックの見方・受診の目安

    チェック結果が「該当」でも、それだけで診断は確定しません。逆に「非該当」でも、困りごとが強ければ受診の価値はあります。下記のような状態が続く場合は、一度相談することをおすすめします。

  • 仕事・学業・家事に支障が出ている
  • 困りごとが半年以上続いている
  • 気分の落ち込み・不眠など他の不調も伴う
  • 自分なりに工夫しても改善しない
  • ADHDは何科?精神科・心療内科の選び方

    診療科対象・特徴
    精神科こころの症状全般を専門に扱う。ADHDの診断・薬物療法に対応。大人のADHDはまず精神科が基本。
    心療内科ストレス由来の身体症状が中心。ADHD単体より、抑うつ・不眠を伴うときの相談先として。
    小児科/児童精神科15歳未満の子どもはこちら。

    ADHDの治療法(薬物療法・環境調整・セルフケア)

    ADHDの治療は「完治」ではなく、困りごとを減らし特性と折り合うことを目指します。主な柱は3つです。

    ① 薬物療法

    コンサータ・ビバンセ・ストラテラ・インチュニブなど、国内承認薬で症状をコントロールします。効果や副作用には個人差があり、医師の判断で処方・調整します。自己判断での服用・中止は避けてください。

    ② 環境調整・セルフトレーニング

  • 不注意対策:Todoist等のタスク管理/Googleカレンダーの事前通知/ポモドーロ(25分作業+5分休憩)で「脳の代わり」をつくる
  • 多動・衝動対策:20〜30分の有酸素運動でドーパミン分泌を促す/衝動的な言動の前に6秒待つ「6秒ルール」
  • 持ち物の定位置化・ダブルチェックのルール化で「うっかり」を構造的に防ぐ
  • ③ 心理社会的治療

    認知行動療法などで、行動や考え方のパターンを整えます。薬物療法と組み合わせることで効果が高まります。

    費用の目安と使える制度

    保険適用(3割負担)の場合、初診は心理検査を含めて数千円〜が目安です。継続的な通院・服薬が必要なときは、自立支援医療制度を使うと自己負担が原則1割に軽減されます。詳しい金額は受診先・検査内容により異なります。

    監修者
    徳山祥音
    医師
    日本医師資格
    熊本大学医学部医学科卒業。 熊本大学病院神経精神科、熊本医療センター精神科などの勤務を経て平成30年より上通りメンタルクリニック院長。 精神科専門医、精神保健指定医。 うつ病、不眠症、不安症、発達障害などを中心に治療経験

    \ 他にはどんな心の病気があるの? /

    その他にも様々な精神疾患がありますが、代表的なものを掲載しております。今後アップデートしていきます。
    ※診断症状チェッカーはあくまで診断を確定するものではなく、入力された情報から関連する病気の情報を提供するサービスです。
    よくあるご質問
    ADHDの診断を受けるのに紹介状は必要ですか?
    クリニック(精神科・心療内科)であれば、紹介状なしで受診できます。ただし大学病院・総合病院の精神科では、紹介状がないと選定療養費(5,000〜7,000円程度)が別途かかることがあります。
    ADHDの診断にはどのくらいの期間がかかりますか?
    初診から診断確定まで、一般的に2〜4週間(2〜3回の通院)が目安です。心理検査の予約状況によってはさらに時間がかかる場合もあります。
    ADHDの診断を受けると不利益はありますか?
    診断を受けたこと自体が就職や保険加入に直接的な不利益をもたらすことは基本的にありません。医療情報は個人情報保護法で守られています。ただし生命保険の加入時に告知義務が生じる場合があるため、詳細は各保険会社にご確認ください。
    「ADHDかもしれない」と病院で何と言えばいいですか?
    予約時に「集中力が続かない」「忘れ物やミスが多く困っている」「ADHDの可能性について相談したい」と伝えれば十分です。症状を伝えるだけで、医師が適切な検査・診断を進めます。
    大人になってからADHDと診断されることはありますか?
    あります。DSM-5では「12歳以前にいくつかの症状が存在したこと」が求められますが、子ども時代は環境によって症状が目立たず、就職・結婚・育児などの変化で困りごとが顕在化するパターンが多く報告されています。
    ADHDの検査だけ受けることはできますか?
    可能です。「はっきりさせたい」目的で検査のみ受けることは多くのクリニックで対応しています。結果としてADHDに該当しない場合でも、別の要因(うつ病や不安障害など)が見つかることもあり、検査自体に意味があります。