悲しい気持ちになる、気分が沈む、落ち込む状態が2週間以上持続している
- とても頻繁にある
- よくある
- たまにある
- ほとんどない
ADHD(注意欠如・多動症)は、脳内の神経伝達物質(ドーパミン・ノルアドレナリン)の働きに偏りがある生まれつきの発達特性です。「親の育て方」や「本人の努力不足」が原因ではありません。DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)では、症状を次の3タイプに分類しています。
| タイプ | 主な症状 | 大人に多い現れ方 |
|---|---|---|
| 不注意 | ケアレスミスが多い/物をなくす/話を聞いていない | 書類の記入ミス、期限忘れ、会議中に別のことを考える |
| 多動性 | じっとしていられない/過度にしゃべる | 貧乏ゆすり、落ち着かなさ、長時間座るのが苦痛 |
| 衝動性 | 順番を待てない/人の話を遮る | 衝動買い、感情的な発言、転職を繰り返す |
成人では多動性は目立ちにくくなりますが、不注意や衝動性は大人になっても残りやすいとされ、大人の約2〜4%がADHDに該当するとの報告があります。
主な原因は、脳内の神経伝達物質が十分に働かず、注意の維持や衝動の抑制が難しくなることです。
「育て方が悪かったのでは」と自責される方がいますが、ADHDは生まれつきの脳の特性です。誰のせいでもありません。
チェック結果が「該当」でも、それだけで診断は確定しません。逆に「非該当」でも、困りごとが強ければ受診の価値はあります。下記のような状態が続く場合は、一度相談することをおすすめします。
| 診療科 | 対象・特徴 |
|---|---|
| 精神科 | こころの症状全般を専門に扱う。ADHDの診断・薬物療法に対応。大人のADHDはまず精神科が基本。 |
| 心療内科 | ストレス由来の身体症状が中心。ADHD単体より、抑うつ・不眠を伴うときの相談先として。 |
| 小児科/児童精神科 | 15歳未満の子どもはこちら。 |
ADHDの治療は「完治」ではなく、困りごとを減らし特性と折り合うことを目指します。主な柱は3つです。
コンサータ・ビバンセ・ストラテラ・インチュニブなど、国内承認薬で症状をコントロールします。効果や副作用には個人差があり、医師の判断で処方・調整します。自己判断での服用・中止は避けてください。
認知行動療法などで、行動や考え方のパターンを整えます。薬物療法と組み合わせることで効果が高まります。
保険適用(3割負担)の場合、初診は心理検査を含めて数千円〜が目安です。継続的な通院・服薬が必要なときは、自立支援医療制度を使うと自己負担が原則1割に軽減されます。詳しい金額は受診先・検査内容により異なります。