監修者
徳山祥音
医師
日本医師資格
日本精神神経学会専門医・指導医
熊本大学医学部医学科卒業。
熊本大学病院神経精神科、熊本医療センター精神科などの勤務を経て平成30年より上通りメンタルクリニック院長。
精神科専門医、精神保健指定医。
うつ病、不眠症、不安症、発達障害などを中心に治療経験
これまでの人生で、普段の自分とは明らかに異なる時期があったか回答
双極性障害とはどんな症状?
双極性障害は、気分が高揚し活動的な「躁」の時期と、憂うつで動き出せない「うつ」の時期が、まるで波のように繰り返される心の状態です。調子の良い時には何でもできる気がしますが、やがて深い落ち込みが訪れます。この心の揺れ動きは、脳内の気分調節機能に起因すると考えられ、正しい薬物療法やサポートで、その波を穏やかにし、安定した日々への歩みが可能となります。焦らず、ゆっくりと治療していくことが大切です。
双極性障害になりやすい人の共通点は?
双極性障害(そうきょくせいしょうがい)は、気分の波が大きく「躁状態(そうじょうたい)」と「うつ状態(うつじょうたい)」を繰り返す病気です。双極性障害になりやすい人にはいくつかの共通点がありますが、これらの要因を理解することで、早期の診断や適切な治療を受けることが可能になります。ここでは、その共通点について詳しく解説します。
遺伝的要因と家族歴
双極性障害には遺伝が関係していることが多く、家族に同じ病気の人がいる場合、そのリスクが高まります。遺伝的要因とは、親から子へと受け継がれる性質のことで、病気のなりやすさにも影響を与えることがあります。研究によれば、双極性障害の患者の家族には同様の病気を持つ人が多いことがわかっており、これは遺伝的要因が大きな役割を果たしていると考えられています。ですので、家族歴がある場合には、早めの医療相談が重要です。
環境ストレスと生活習慣
双極性障害の発症には、環境からのストレスも大きく関係しています。環境ストレスとは、日々の生活で感じる緊張や心配事のことを指します。たとえば、仕事や学校でのプレッシャー、家庭でのトラブル、さらには急激な生活環境の変化などが該当します。また、睡眠不足や不規則な生活習慣も、双極性障害の症状を悪化させる要因となることがあります。したがって、規則正しい生活とストレス管理が予防には大切です。
性格特性と心理的脆弱性
性格や心理的な特性も、双極性障害になりやすさに影響を与えることがあります。例えば、完璧主義や感受性が強い人、自己評価が低い人などは、ストレスに対して脆弱(ぜいじゃく)であるため、症状が出やすい傾向があります。このような性格特性は、日常生活でのストレスを増幅させ、症状の引き金になることがあります。心理的なサポートやカウンセリングを受けることで、こうした特性がもたらす影響を和らげることができるでしょう。
これらの要因を理解し、日常生活での注意を払うことで、双極性障害のリスクを軽減し、より良い精神的健康を保つことが可能です。
参考文献・出典
設問の準拠尺度
疾患に関する公的機関の情報
このセルフチェックの結果は医学的な診断ではありません。受診の目安としてご利用ください。
よくあるご質問
双極性障害とうつ病の違いは?
最大の違いは「躁状態・軽躁状態があるかどうか」です。うつ病は抑うつ状態だけが続きますが、双極性障害では気分が異常に高揚し、眠らなくても平気・次々と計画を立てる・買い物や発言が大きくなるといった時期が現れます。本人は躁状態を「調子が良い」と感じるため申告されにくく、うつ状態で受診して当初はうつ病と診断されることも少なくありません。治療薬が異なるため、過去の気分の波を医師に伝えることが重要です。
双極性障害のセルフチェック項目は?
気分が高揚した時期について、(1)眠らなくても元気に動けた、(2)話し続けてしまう・考えが次々に浮かぶ、(3)自信が高まり、普段はしない決断をした、(4)買い物・投資などで散財した、(5)注意がそれやすく落ち着かなかった——などを振り返ります。さらに「それらが同じ時期に重なっていたか」「仕事や人間関係に支障が出たか」が判断の目安になります。セルフチェックは目安です。気になる場合はエニキュアのオンライン診療でご相談ください。
双極性障害はI型とII型で何が違いますか?
I型は入院が必要になるほどの激しい躁状態を伴うもの、II型は軽躁状態(周囲からは「少し元気すぎる」程度に見える)とうつ状態を繰り返すものです。II型は躁の程度が軽い一方でうつ状態の期間が長く、生活への影響が大きい場合もあります。どちらも治療の基本は気分の波を安定させることにあり、自己判断で「軽いから大丈夫」と考えず、専門医の評価を受けることが大切です。
双極性障害は何科に行けばいい?
精神科または心療内科で相談できます。気分の波・睡眠・衝動的な行動といった症状が中心となるため、精神科が専門ですが、心療内科でも対応可能です。「うつの薬を飲んでいるのに良くならない」「調子の良い時期と悪い時期の差が大きい」という場合は、一度評価を受け直す価値があります。エニキュアのオンライン診療なら、初診から自宅で相談でき、土日・夜間の受診にも対応しています。
双極性障害の治療法は?
治療の中心は気分安定薬や一部の抗精神病薬による薬物療法で、気分の波を小さくして再発を防ぐことを目的とします。あわせて、睡眠・生活リズムを一定に保つこと、気分の変化を記録して早めに対処すること(心理教育)が再発予防に有効とされています。抗うつ薬のみの使用は躁転(躁状態への切り替わり)を招くことがあるため、診断に応じた処方が必要です。エニキュアではオンラインで継続治療まで対応しています。
双極性障害は治りますか?
双極性障害は再発しやすい病気ですが、治療を続けることで気分の波を小さくし、安定した生活を送っている方が多くいます。「良くなったから」と自己判断で服薬を中断すると再発しやすいため、症状が落ち着いた後も一定期間の継続治療が推奨されます。再発のきっかけになりやすい睡眠不足・生活リズムの乱れを避けることも大切です。長く付き合う前提で、無理のない治療計画を医師と一緒に立てていきましょう。
双極性障害で診断書はもらえますか?
はい、医師の診察により双極性障害と診断された場合、診断書の発行が可能です。休職の申請、傷病手当金の申請、職場への配慮願いなどに利用できます。エニキュアでは初診当日の即日発行にも対応しており、PDFまたは郵送で受け取れます。記載内容は症状や必要な配慮に応じて医師が作成します。
双極性障害はオンライン診療で診てもらえる?
はい、エニキュアでは初診からオンラインで相談・診察が可能です。お薬は自宅へ配送され、診断書の発行にも対応しています。ただし、激しい躁状態で生活や安全に支障が出ている場合は、対面での受診や入院を含めた対応が必要になることがあります。その場合は医師が適切な医療機関をご案内しますので、まずはご相談ください。