復職したのに、また同じ困りごとが出てきた人へ

監修者紹介
杉本あずさ
千葉大医学部卒業。 昭和大学病院で研修医、同大学脳神経内科入局。 日本神経学会専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。日本精神神経学会会員。
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杉本あずさ
千葉大医学部卒業。 昭和大学病院で研修医、同大学脳神経内科入局。 日本神経学会専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。日本精神神経学会会員。
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つらい今、今日相談できる。保険適用のオンライン診療(心療内科・精神科)。当日予約OK、診断書は最短即日、お薬はご自宅へ配送。スマホで自宅から受診できます。

「また戻るかも」と思った日に、相談できます

困りごとが再び出てきたことと、休職前の状態に戻ることは同じではありません。通院が終了していても、初診から・当日枠で相談できます。「大げさかも」という迷いごと、働き続けることを前提に一緒に整理していきます。

予約は24時間受付/当日受診は空き状況によります

復職後に仕事が本格化して困りごとが顔を出すイメージイラスト

復職したのに、また同じ困りごとが出てきた人へ

「復職して数か月。最近、休職前と同じようなつまずきが増えてきた気がする」

「『またあの時に戻るんじゃないか』と考えはじめると、仕事が手につかなくなる」

「相談したほうがいい気もするけれど、復職したばかりで大げさにしたくない」

休職を経て復職したあと、仕事に慣れてきた頃に、以前と同じ種類の困りごとがまた顔を出しはじめる——。せっかく戻ってこられたのに、という気持ちと、「また同じことになるのでは」という不安が重なって、一人で抱え込みやすい時期です。

先にお伝えしたいのは、復職後に同じ困りごとが出てくること自体は珍しくなく、それは休職前の状態にそのまま戻ることを意味しない、ということです。そして、困りごとが小さいうちに相談することには、はっきりした意味があります。

この記事でわかることは、次のとおりです。

  • 復職後に、また同じ困りごとが出てくるのは珍しくないこと
  • 「またあの時に戻るのでは」という不安との付き合い方
  • 困りごとが小さいうちに相談することの意味
  • 仕事を続けながら相談しやすい、オンラインという選択肢

エニキュアでは、初診からオンラインで精神科・心療内科に相談できます。今の困りごとのまま相談して大丈夫です。

復職後に「また同じ困りごと」が出てくるのは、珍しいことではありません

復職の直後は、業務量や責任が調整されていることが多く、比較的落ち着いて過ごせるものです。困りごとが目立ちはじめるのは、むしろ仕事が本格的に戻ってきた頃——任される業務が増え、締切や調整ごとが重なり、職場の人間関係にも再び深く関わるようになった時期です。

負荷が上がれば、以前つまずいていたのと同じ場面で、同じ種類のつまずきが出やすくなります。段取りが崩れる、抜けや漏れが出る、切り替えがうまくいかない——それが休職前に困っていたことと重なると、「結局、自分は変わっていないのか」と感じてしまうかもしれません。

けれども、これは「復職が失敗だった」ことを意味しません。ADHDの特性が背景にある場合、困りごとの出方は本人の努力の量ではなく、特性と仕事の負荷の組み合わせに大きく左右されます。負荷が上がった時期に困りごとが出やすくなるのは、その組み合わせが変化したというサインであって、あなたが後戻りした証拠ではないのです。

監修医コメント|杉本先生

復職後、業務が本格化するタイミングで以前と似た困りごとが出てくることは、外来でもよくうかがう経過です。これは回復が不十分だったというより、負荷の上がり方に対して調整が追いついていない状態と捉えるほうが実態に近い場合が多くあります。ご本人の頑張りが足りないという話ではないので、「また出てきたな」と気づいた時点で、そのことを教えていただけると調整がしやすくなります。

「またあの時に戻るのでは」という不安との付き合い方

不安の輪郭を専門家と確認するイメージイラスト

復職後の時期に特有なのが、困りごとそのものよりも、「また休職前の状態に戻るのではないか」という不安のほうが大きく膨らんでしまうことです。小さなミスをするたびに休職前の記憶がよみがえり、不安で仕事に集中できなくなり、その結果さらにミスが出やすくなる——不安が困りごとを増幅させる悪循環が起こりやすいのです。

この不安が厄介なのは、周囲に話しづらいことです。復職を支えてくれた家族や職場に「またしんどくなってきた」とは言い出しにくく、心配をかけたくない気持ちから、明るく振る舞ってしまう。結果として、不安は誰にも共有されないまま、一人の中で大きくなっていきます。

ここで押さえておきたいのは、困りごとが再び出てきたことと、休職前の状態に戻ることは、同じではないという点です。休職前は、困りごとが長く積み重なり、心身の消耗が深くなった末の状態だったはずです。いま出はじめている困りごとは、その手前の、まだ小さい段階にあります。

そして、小さい段階だからこそ、打てる手があります。一人で「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせて不安を抑え込むよりも、いまの状態を専門家と一緒に確認するほうが、不安の輪郭がはっきりして、かえって落ち着きやすくなることも少なくありません。

早めに相談する意味——小さいうちに手を打てます

「このくらいで相談するのは大げさではないか」と迷う方は多いのですが、復職後の相談は、早いほうが選択肢が多く残ります。深く消耗してからの立て直しには時間がかかる一方、困りごとが小さいうちであれば、仕事を続けながら調整していける可能性が高いからです。

次のような変化に心当たりがあれば、相談を考えてよいタイミングです。

  • 休職前と同じ種類のつまずきが、仕事のなかでまた出はじめた
  • 「疲れているだけ」「気のせい」と自分に言い聞かせる日が増えてきた
  • 「また戻るのでは」という不安が頭を離れず、目の前の仕事に集中しづらい
  • 相談しようか迷ったまま、数週間が過ぎている

なお、いま主治医への通院が続いている方や、職場に産業医などの相談先がある方は、まずそこで「復職後にまた困りごとが出てきた」と伝えるのが第一歩です。経過を知っている相手に早めに共有することで、調整の相談がしやすくなります。通院がすでに終了している方や、新しく相談先を探したい方は、次にご紹介するような選択肢もあります。

受診はオンラインでもできます

エニキュアでは、初診からオンラインで精神科・心療内科に相談できます。朝8時〜夜24時まで、土日も診療しているため、復職後の仕事を続けながらでも、勤務の前後や休日に相談しやすい体制です。

受診前には事前の問診票があります。休職や復職の経緯をうまく説明できるか不安でも、診察では医師が必要なことを質問しながら確認していくため、準備が完璧でなくても大丈夫です。

診察では、ADHDかもしれないという不安や復職後の困りごとだけでなく、不眠、不安、気分の落ち込み、必要に応じた診断書についても相談できます。医師が処方した薬は、配送に対応できる場合があります。

なお、心理検査や一部のお薬など、オンラインでは対応できないものもあります。その場合は、診察のなかで医師が必要な選択肢をご案内します。

困りごとの再出現は、対処を見直すきっかけになります

休職から復職までの経過が対処の手がかりになるイメージイラスト

診察の視点から見ると、「復職後にまた同じ困りごとが出てきた」という状況には、実は大切な手がかりが詰まっています。休職前にどんな困りごとがあったか、休んでいる間にどう変化したか、復職後のどの時期・どの場面で再び出てきたか——この一連の経過は、困りごとと負荷の関係を読み解くうえで、とても役立つ情報です。

そのうえで診察では、いまの働き方と特性の組み合わせを見直し、同じつまずき方を繰り返しにくくするための対処を一緒に考えていくことができます。ADHDの特性が関わっている場合は、その視点を加えることで、これまで「気合いで乗り切る」しかなかった場面に別の説明と対処がつくこともあります。また、困りごとに不安や気分の落ち込みが重なっている場合は、その切り分けも診察で扱えるテーマです。

「また出てきた」という事実を、後戻りの証拠としてではなく、対処をアップデートするきっかけとして扱う。それが、復職後のこの時期の相談の意味です。

監修医コメント|杉本先生

復職後の診察では、休職前から現在までの経過そのものが重要な情報になります。同じ困りごとでも、出てくる場面や頻度、ご本人の受け止め方は以前と変わっていることが多く、その違いから次の対処を考えることができます。「また休職になるのでは」という不安についても、診察で率直にお話しいただいて構いません。不安を含めた全体の状態を確認しながら、働き続けることを前提にした調整を一緒に考えていきます。

よくある質問

Q1. 休職していたことを、新しく相談する医療機関に伝えたほうがいいですか?

伝えることをおすすめします。いつ頃・どのくらいの期間休職していたか、復職してからどのくらいたつか、といった経過は、いまの状態を理解するための大切な手がかりになります。休職の理由や当時の詳細を正確に説明できなくても、覚えている範囲で構いません。休職歴を伝えたからといって、責められたり不利に扱われたりする場ではないので、安心して話してください。

Q2. 受診したら「また休職しましょう」と言われそうで怖いです。

受診がそのまま休職につながるわけではありません。診察は、いまの状態を確認したうえで、どうすれば働き続けられるかを一緒に考える場でもあります。「働き続けたい」という希望があれば、それを前提に相談を進めることができます。むしろ状態が深くなってから受診するほうが選択肢は狭まりやすいため、働き続けるためにこそ、早めの相談が役立ちます。

Q3. 休職中に通っていた医療機関への通院は、もう終了しています。どこに相談すればいいですか?

いくつかの選択肢があります。以前の主治医に再度相談する方法、新しい医療機関に相談する方法のどちらも可能です。職場に産業医や健康相談の窓口がある場合は、そこが入口になることもあります。詳しくは勤務先の担当部署に確認してみてください。どの入口を選んでも、休職から復職までの経過を伝えれば、それをふまえた相談ができます。

Q4. 休職の原因とADHDは、関係があるのでしょうか?

一概には言えませんが、関係している場合があります。ADHDの特性による困りごとが長く続くと、消耗が積み重なり、不安や気分の落ち込み、適応障害やうつ状態につながることがあるためです。ただし、実際にどう関係しているかは人によって異なるので、診察のなかで経過を確認しながら切り分けていくことになります。自分で結論を出せなくても、疑問のまま相談して大丈夫です。

まとめ

復職後に、また同じ困りごとが出てくるのは珍しいことではありません。それは休職前の状態に戻ることと同じではなく、負荷と特性の組み合わせが変化したというサインです。そして、困りごとがまだ小さいこの段階こそ、仕事を続けながら手を打ちやすいタイミングです。

「このくらいで相談するのは大げさかも」という迷いごと、そのまま話して大丈夫です。休職と復職の経過は、あなたが思っている以上に、これからの対処を考えるための財産になります。

なお、いま気持ちのつらさが強く、一人で抱えるのが難しいときは、厚生労働省の「まもろうよ こころ」で電話やSNSの相談窓口が案内されています。緊急のときは、こうした窓口も頼ってください。

エニキュアでは、初診からオンラインで精神科・心療内科に相談できます。朝8時〜夜24時・土日も診療しています。

参考URL

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。体調や治療に関する判断は、必ず医師にご相談ください。

運営: エニキュア|オンライン精神科・心療内科

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