仕事の失敗が続いて、落ち込みから戻れなくなっている人へ

監修者紹介
杉本あずさ
千葉大医学部卒業。 昭和大学病院で研修医、同大学脳神経内科入局。 日本神経学会専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。日本精神神経学会会員。
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杉本あずさ
千葉大医学部卒業。 昭和大学病院で研修医、同大学脳神経内科入局。 日本神経学会専門医、日本認知症学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。日本精神神経学会会員。
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つらい今、今日相談できる。保険適用のオンライン診療(心療内科・精神科)。当日予約OK、診断書は最短即日、お薬はご自宅へ配送。スマホで自宅から受診できます。

戻れなくなっている感覚は、相談していいサインです

ADHDなのか、うつなのか——はっきりさせてからでなくて大丈夫です。診察では、いまいちばんつらい落ち込みや眠れない状態への対応から始められます。気力が出ない時期でも、自宅からオンラインで相談できます。

予約は24時間受付/当日受診は空き状況によります

失敗と落ち込みが増幅し合うイメージイラスト

仕事の失敗が続いて、落ち込みから戻れなくなっている人へ

「またミスをした。落ち込んで、その落ち込みがずっと抜けない」

「休みの日に休んでも、月曜の朝には気持ちが沈んだまま」

「前は失敗しても立ち直れていたのに、最近は戻り方が分からない」

仕事の失敗が続くと、落ち込むのは自然なことです。でも、以前は数日で戻れていた落ち込みから、戻れなくなってきている。好きだったことにも気持ちが動かない。そんな状態が続いているなら、それは「メンタルが弱くなった」のではなく、心の状態そのものが助けを必要としているサインかもしれません。

この記事では、失敗と落ち込みがお互いを増幅していく仕組みと、「疲れて落ち込む」と「うつ状態」の違い、相談を考える目安を解説します。

この記事でわかることは、次のとおりです。

  • 失敗と落ち込みが、お互いを増幅し合う仕組み
  • 「疲れて落ち込む」と「うつ状態」の違いの目安
  • 相談を考えるサインと、今すぐ相談してほしいサイン
  • 「全部はっきりさせてから」でなくても、受診していい理由

エニキュアでは、初診からオンラインで精神科・心療内科に相談できます。今の困りごとのまま相談して大丈夫です。

「失敗するから落ち込む」だけではないかもしれません

失敗と落ち込みが相互に増幅する回転のイメージイラスト

失敗と落ち込みの関係は、ふつう一方通行で理解されています。ミスをしたから、落ち込む。原因があって、結果がある。だから「ミスをなくせば落ち込みも消えるはずだ」と考えて、ミスを減らす努力に向かいます。

でも、この関係には、もう半分あります。落ち込みが、失敗を増やす方向です。

気分が深く沈んでいるとき、影響を受けるのは気持ちだけではありません。注意を向け続ける力、物事を覚えておく力、決断する力といった、仕事に使う頭の働きそのものが低下することが知られています。つまり、落ち込んだ状態で働くことは、注意や段取りの負荷が上がった状態で働くことでもあるのです。当然、ミスや遅れは出やすくなります。

こうして、「失敗する→落ち込む→頭の働きが下がる→また失敗する→さらに落ち込む」という相互の増幅が始まります。この回転の中にいると、どちらが先だったのかは、本人にはもう分かりません。そして多くの方が、「仕事もできない上にメンタルも弱い」と、二重に自分を責めることになります。

でも、起きているのは人格の欠陥の二重奏ではなく、2つの状態がお互いを強め合っているという、仕組みの問題です。もともとADHDの特性による困りごとがあった方の場合、失敗の積み重ねから気分の落ち込みが重なってくることは、臨床的にもよく知られた経過です。

監修医コメント|杉本先生

仕事の失敗と気分の落ち込みがお互いを強め合う状態は、診察でよくお会いする経過です。ご本人は「自分がだめだから」とひとつの原因に集約しがちですが、実際には特性による困りごとと気分の状態という、対応の仕方が異なる2つの要素が絡み合っていることが多いのです。絡まったものを一人で解こうとせず、そのままの状態でご相談ください。

「疲れて落ち込む」と「うつ状態」の違い——「戻れるかどうか」が目安のひとつです

誰にでも、落ち込む日はあります。では、自然な落ち込みと、医療の助けを借りたほうがよい状態は、どこが違うのでしょうか。

自然な落ち込みには、波があります。つらい日があっても、休息や気分転換で少しずつ浮上して、楽しいことがあれば笑える。時間とともに「戻っていく」感覚があります。

一方で、気をつけたいのは、戻らなくなっている状態です。数週間の単位で沈んだままの日が続く。休日に休んでも回復した感じがしない。以前は好きだったことに興味や喜びを感じられない。眠れない日が続く、食事が喉を通らない、逆に食べすぎてしまう。朝がいちばんつらい。こうした変化が重なって続いているときは、意志の力で戻れる範囲を超えて、うつ状態と呼ばれる状態に入りかけている可能性があります。

ここで大切なのは、「自分はうつ病かどうか」をご自身で判定しようとしなくていい、ということです。当てはまる項目を数えて白黒をつけるのは、専門家でも慎重に行う作業です。ご自身に必要なのは判定ではなく、「前は戻れていたのに、戻れなくなってきている」という感覚を、そのまま相談の場に持っていくことです。

相談を考える目安——そして、今すぐ相談してほしいサイン

次のような状態が続いているときは、一度相談を考えてよいタイミングです。

  • 失敗のあとの落ち込みから、以前のようには戻れなくなっている
  • 週末に休んでも、週明けに落ち込みがそのまま残っている
  • 好きだったことをする気力が、湧かない日が続いている
  • ミスへの恐怖で仕事が手につかず、それがまた次のミスにつながっている
  • 眠れない、食欲が変わったなど、体にも変化が出てきている

こうした状態は、気合いで乗り切るものではなく、状態を確認してもらうものです。うまく説明できなくても大丈夫です。診察では医師が必要なことを質問しながら確認していきます。

そして、次のような状態があるときは、「様子を見る」段階ではありません。

  • 「消えてしまいたい」「いなくなったほうが楽だ」という考えが頭に浮かぶ
  • 自分を傷つけたい気持ちになることがある

このようなときは、一人で抱えず、できるだけ早く医療機関に相談してください。あなたの命と安全が、何よりも先です。

受診はオンラインでもできます

エニキュアでは、初診からオンラインで精神科・心療内科に相談できます。朝8時〜夜24時まで、土日も診療しているため、気力が出ない時期でも、自宅から相談しやすい体制です。

受診前には事前の問診票があります。落ち込みの経緯をうまく説明できるか不安でも、診察では医師が必要なことを質問しながら確認していくため、準備が完璧でなくても大丈夫です。

診察では、ADHDかもしれないという不安だけでなく、失敗が続いて落ち込みから戻れない状況そのものの困りごと、不眠、不安、気分の落ち込み、必要に応じた診断書についても相談できます。医師が処方した薬は、配送に対応できる場合があります。

なお、心理検査や一部のお薬など、オンラインでは対応できないものもあります。その場合は、診察のなかで医師が必要な選択肢をご案内します。

受診で変わること——「全部はっきりさせてから」でなくていい。落ち込みへの対応から始められます

いまのつらさへの対応から始めるイメージイラスト

「受診するなら、ADHDなのか、うつなのか、はっきりさせなければ」。そう考えて、かえって受診が遠のいている方がいます。絡み合った状態を自分で整理してから行こうとして、整理がつかないまま時間が過ぎていく。

順序は、逆で大丈夫です。

診察では、すべてを一度にはっきりさせる必要はありません。落ち込みが強いときには、医師はまず、いまいちばんつらい部分——気分の落ち込みや眠れない状態——への対応から始めることがあります。特性についての詳しい確認は、気分が少し安定してからのほうが、正確に行えることもあるからです。

つまり、「原因の特定」を待たずに、「いまのつらさへの対応」は始められるということです。ADHDかどうかの確認は、後からでもできます。でも、いまのつらさは、いま扱えます。全部を解明してから助けを求めるのではなく、助けを求めたあとで、一緒に解きほぐしていく。それが診察の使い方として正しい順序です。

監修医コメント|杉本先生

気分の落ち込みが強い状態では、特性の評価よりも、まず落ち込みや睡眠への対応を優先することがあります。つらさが和らいでから特性の確認を行ったほうが、正確な評価につながりやすいためです。「どちらの病気か分からないから受診できない」と思っている方こそ、分からないままお越しください。順序は診察のなかで一緒に考えていけます。

よくある質問

Q1. ADHDの確認とうつの治療、どちらを先にすべきなのでしょうか?

その順番を、ご自身で決める必要はありません。診察で医師が状態を確認し、いま優先すべき対応から進めていきます。一般に、気分の落ち込みが強い場合は、落ち込みへの対応を先に行うことがあります。受診の時点で必要なのは、順番の答えではなく、いまの状態をそのまま伝えていただくことだけです。

Q2. 落ち込んでいるだけで受診するのは、甘えではないでしょうか?

甘えではありません。落ち込みが数週間続き、休んでも戻らず、仕事や生活に影響が出ているなら、それは受診の十分な理由です。「もっとつらい人がいるのに」と比べる必要もありません。診察は、つらさの大きさを競う場ではなく、あなたの状態を確認する場です。戻れなくなっている感覚があるなら、その感覚を信じて相談してください。

Q3. 仕事を休んだほうがいいのでしょうか。診断書はもらってもらえますか?

休むべきかどうかは、状態によって異なるため、診察のなかで医師と相談して決めていく形になります。休養が必要と判断される場合には、診断書についても診察のうえで相談できます。「休みたいけれど言い出せない」という気持ちも含めて、診察でそのままお話しいただいて大丈夫です。

まとめ

仕事の失敗と気分の落ち込みは、お互いを増幅し合うことがあります。落ち込みは頭の働きを下げ、失敗を増やし、その失敗がさらに落ち込みを深くする。この回転の中で「どちらが先か」を自分で解く必要はありませんし、「うつ病かどうか」を自分で判定する必要もありません。

落ち込みから戻れなくなっている感覚があるなら、それだけで相談の理由として十分です。すべてをはっきりさせてからではなく、いまのつらさへの対応から始められます。診断名が分からないままで大丈夫です。

そして、「消えてしまいたい」という考えが浮かぶときは、どうか一人で抱えず、医療機関に今すぐ相談してください。

エニキュアでは、初診からオンラインで精神科・心療内科に相談できます。朝8時〜夜24時・土日も診療しています。

参考URL

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。体調や治療に関する判断は、必ず医師にご相談ください。

運営: エニキュア|オンライン精神科・心療内科

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